題詠blog2007

こちらは「題詠blog2007」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、自由にご参加ください。

008:種

2006-12-30 | 001-010の歌
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008:種 (ねこちぐら)
蒔かざりし種の幾つをポケットに押し込めゆくか瞬きもせず

008:種 (zoe)(すりきれ)
パイナップルカンガルー柿の種ひっちゃかめっちゃか蠢いている

008:種(智理北杜) (智理北杜)
くさぐさの朝顔の種ばら撒けばよろずの色と容(かたち)となりぬ...

008:種(船坂圭之介) (kei's anex room)
はろばろと凪ぐ北の風背に受けてしみじみと聴く貴種流離譚

008:種(たたみ) (TTM題詠2007)
赤道にスイートピーの種を蒔くあなたの歌が咲きますように

008:種(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
二粒の種より育ちし朝顔がポーチ覆うを妻が自慢す

008:種(稚春) (青いキリンの番外編)
身体よりもっとずっと奥深くあなたの種を宿して欲しい

008:種(此夢彼方) (SpriteCrossRoad)
明日へと繋げる僕らの種は天使か悪魔かあるいは人か

008:種(オガワ瑠璃) (ことばの調理 ~ レシピ100 ~)
種をまく可愛いトマト水を食み共に育とう日一日と

008:種(柴やん) (明日はきっといいことがある)
種子残し親は川にて打たれてる鮭の産卵 命のドラマ

008:種 (紫峯) (☆ ☆ 時空の扉 ☆)
戸を開けて春きたるらし百種(ももくさ)の花咲き初めし里の家々...

008:種(小埜マコト) (カルアミルクを飲みながら)
足元にサイダーの種蒔いてみて弾けて消えていくような恋

008:種 (百億粒の灰の鳴る空)
芽踏みしだく母よ 私は来る秋を信じて蒔いた コスモスの種

008:種(此花壱悟) (此花帖)
米の種を小豆の種と雑ぜて炊き胡麻罌粟山椒の種振りかける

008:種(みずき) (空)
種の無き葡萄のやうな歯ごたへが愛の時間をまた通り過ぐ

008:種(本田あや) (明晃晃)
僕萌ゆる地に降る雨は甘いだろう ガラスシャーレに種子が見る夢

008:種(sera5625) (日曜日は猫になる)
共に種植えたあなたはいないけど 枕元にはサボテンが咲く

008:種(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
いかばかり種蒔く仕事なし得たる教職退(の)く日近づき想ふ

008:種(五十嵐きよみ) (99本の薔薇の花束)
 さっきまで紅茶の種類を笑みながら教えてくれていたのに、急に

008:種(よさ) (やわらかい螺旋)
この庭の種々の草花よく育つ秘訣をきっと君は知らない

008:種(西巻 真) (題詠100首のためのブログ)
闇に手を拡げてをりぬ 我もまた星を集むる種族とならむ

008:種(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
我々はすべての種の頂点だ(星の主と召使たち)

008:種(あや) (あやのうた日記)
春風に日曜の午後種をまく 新たなスタート切りたき日だから

008:種(はこべ) (梅の咲くころから)
種のまましぼんでしまった黒白の風船かずら机の隅で

008:種(白辺いづみ) (Iduming☆World)
アサガオの種とカマキリくれし君短編映画のように鮮やか

008:種(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
きがつけばわたしに少しにた種がふたつぶぐらいはつがしていた

008:種(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
「ねぇなんで私の名前知ってるの」「種明かしとかしたくないんだ」

008:種(小春川英夫) (さるさるパパ)
種を蒔く人になりたい のんびりと歌っていたい 恋していたい

008:種(二子石のぞみ) (はすのうてな (題詠ブログ))
一粒のスイカの種を飲み込んで触れ合わぬまま夏は終わりぬ

008:種(新津康) (NOTHING WORKS)
千年も生き続けていた種子のように、僕の想いも永久(とわ)に続け。...

008:種 (治視) (cherish!)
すきという言葉の種類を考えた Love か Like か favorite か

008:種(愛観) (◆◇ひ と ひ ら こ と ば ◇◆ ~題詠100首と短歌詩~)
蒔かれない種は乾いた紙の上咲かない花を夢見続ける

008:種(原田 町) (カトレア日記)
朗々と『種の起源』への反論を説ける女(ひと)あり幼児抱いて

008:種(青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
蒔かぬなら芽をだすこともないだろう 捨ててしまおう悩みの種は

008:種(yuko) (tankaの森)
風向きが変ったならばひなげしの種でも蒔こう明日病院へ行く

008.種(まかしきょう) (Movin')
ゆるゆると悩みの種に水をやる熟れた柘榴が実を開くまで

008:種(プルタブ) (青いキリンの冒険記)
唐辛子の種を除いて目を擦るそれでも泣けない君のためには

008:種(スズキロク) (夏休みはもう終わり)
砂糖菓子の種を蒔いても枯らしても許してくれる 君はなんなの

008:種(Ja) (chapaとchaiとJaの生活)
キミのもつ才能の種いくつでも開花させたし親は欲張り

008:種(きじとら猫) (きじとら小部屋)
本当に強かったんだね雑種って君と暮らしてもう二十年

008:種(ドール) (花物語?)
蒔く場所がないままずっと持っている君にもらった向日葵の種

008:種(フィジー) (逢えなくてもI Love You)
夢の種一つぐらいは持っている育つかどうか努力が知ってる

008:種(haruko) (here i am)
「好きなんだ」と言うから今日は玄関にいちごのフランの種を蒔いてる

008:種(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
間違って溶けたホワイトチョコレート あなたの種をうんと浴びたい

008:種(五七調アトリエ雅亭) (題詠専用ブログ)
柿の種ビアのおつまみいと旨しお風呂上りに晩酌しましょ

008:種(川鉄ネオン) (今週の俺が俺が)
花の種であれ野菜の種であれ俺的にはまあオッケーなのよ

008:種(ぱぴこ) (テクテク)
いちいちに種類があって選ぶたび今の向こうで生まれるもしも

008:種(fuku) (それとなく)
今年はどこで咲くだろうか、手のひらの小さな種をフーッと飛ばしてみる

008:種(遠野アリス) (Gymnopedie)
お庭に種を蒔きましょう 明日は泣かずにすみますように

008:種(天国ななお) (お月様は許さない)
恋愛で死んで花実が咲くものか 命あっての物種でしょう

008:種(春畑 茜) (アールグレイ日和)
〈種子島〉ひたと構へて時を待つはた喊声(かんせい)に迫れる敵を

008:種(坂本樹) (ひこうき雲)
風たちも鳥もあなたもてのひらも空もちいさな種だったこと

008種(高辻まゆみ) (駄文帳)
膝に植え付け干乾びる種そは胎児 だって私は私は...

008:種(坂本樹)再投稿 (ひこうき雲)
知ってるよ鳥もあなたもてのひらも空もちいさな種だったこと

008:種  (翔子) (花こみち)
莢剥けば種ぎっしりの鬼百合や哀しみ色が風追ひて散る

008:種(橘 こよみ) (aglio-e-olio)
カーテンをめくって、おやゆび姫の咲く種をみつけて、そして、そのまま

008:種(市川ナツ) (読書日和)
いつかって言いながらするキスはもうなにかの種子じゃないかと思う

008:種(奥深陸) (1002007)
眠る君の瞼にかかる前髪は絶滅危惧種のような赤色

008:種(本田鈴雨) (鈴雨日記)
あいらしき苺のすがた創れるも種を遺さんとの勁き意志なり

008:種(青山ジュンコ) (take it easy)
柿の種辛いおかきは母担当私はひとり豆を食べてる

008:種(惠無) (なんでもない一日)
春の空 眠る種持つ君の背に白い翼が見え隠れする

008:種(百田きりん) (きりんメモ)
青空がゆっくりさみしくなるように残りの種目を指で数えた

008:使(長岡秋生)種 (廊下に座る)
種を割る心地よき音ゆうぐれの一人笑いは秘話のごとくに

008:種 修正(長岡秋生) (廊下に座る)
種を割る心地よき音ゆうぐれの一人笑いは秘話のごとくに

008:種(小早川忠義) (ただよし)
街中に種と見紛ふ石ころの芽を生やさむとする振りをせり

008:種(萌香) (空の青さをみつめていても)
種蒔きの時期をあなたは間違えて芽の出る前に告げたさよなら

008:種(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
タピオカは何の種って真剣な顔をして聞くきみをなぶりたい

008:種(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
芝草に沈みつ思う空色の種の発芽をさせてはならぬ

008:種(西園煮こる) (煙たい記憶)
僕に映える種の名前は不知火と云う 君は植える種の名前を知らないと云う

008:種(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
たとふればやさしき吐息第三種郵便物の封の切れ目は

008:種(千) (Mille et une nuits)
放たれて還ることなきロケットをいくつ見送りしか種子島

008:種(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
旅立ちに不安な種子はふるふると次には乗るよサバンナの風

008:種(夏実麦太朗) (麦太朗の鍛高短歌4)
土のちから水のやさしさ受けとめて種は決意の時を迎える

008:種(川瀬菜穂) (あしたのわたしは)
耕して種を蒔いたらはぐくんでそういう恋も時にはしたい

008:種(島田典彦) (ふるふる電力)
種明かしするならぎゅっと抱きしめて電気はつけたままでいいから

008:種(野良ゆうき) (野良犬的)
想い出の種にときどき水をやる 黒い花など咲かせぬように

008:種 行方祐美 (やまとことのは)
予防接種をみぎの脹ら脛にせし医師の冬の眼鏡を忘れはしない

008:種(花夢) (花夢)
この身体はいつか種を育む生きることはすこし億劫

008:種 (新井蜜) (暗黒星雲)
種をまく二人の上にどんよりと覆いかぶさる雲の上には

008:種 (香山凛志) (東京パピヨン)
 友の服、花盛りなり無防備にいちごの種をまじまじと見る

008:種(史之春風) (はちぶんめblog)
ひたひたの水に沈んだ眠る種(春だ春だよ目を覚ましなよ)

008:種(香-キョウ-) (Sky on Blue)
「花が咲く そんなことより散る方が美しいのだ」 と、種を蒔く父。

008:種 (FILL mobile)
 もし君が その大地まで 犯すなら 道化は言うさ お笑い種と

008:種(野樹かずみ) (告げ忘れたこと)
シクラメンを種から育てて咲かせたとすこし誇らしそうなおばあさん

008:種(Makoto.M) (放物線にあこがれて)
歯の欠くるまでわが噛みし花の種さかしまに夢の記憶を撫でつ...

008:種(素人屋) (素人屋雑貨店)
確執ある隣家の庭へ春スミレ 種を運んで涼やかに咲く

008:種(水口文) (うたよみ日記~水口文の短歌とともに~)
種なしのプルーンに混ざるひとかけら小さく固く産みたいみれん

008:種(なつみ) (chocoholic)
「君は悩みの種だよ」と言う君 花が咲くまでそこで見ていろよ

008:種(佐原 岬) (memo)
床に伏す我が子のために種をまく花が咲くまで逝くんじゃないと

008:種  (花こみち)
 莢剥けば種ぎっしりの鬼百合や哀しみ色が風追ひて散る

008:種(つきしろ) (あめふりぼし)
オーパルの雲がどこかへゆくまえに種山ヶ原でお会いしましょう

008:種(杉山理紀) (2007R57577)
もっともな種も仕掛けもない明日に胴体着陸ゆめみて眠れ

8.種(文月万里) (Kagerou つれづれ)
「蒔かぬ種は生えぬ」と占い。蒔いたのは過去の過ち?明るき未来?

008:種 (お気楽堂) (楽歌三昧)
荒れ果てた僕の心に新しい種が根付いた 水をやらなきゃ

008:種(pakari) (魔法文明)
ひからびた種がひとつぶ神様がこんなところに落ちていました

008:種(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
向日葵の種が大好きなハムスター手に乗ったまま口に頬張る

008:種(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
遠くまで飛べなかったね 種としてふがいのなさをなめあっている

008:種(あみー) (正直なたましい)
悪口がじょうずな人はほっといて自分のために種をまきます

008:種(ももや ままこ) (★SARU×3★)
ていねいに種蒔きをした事忘れ、芽を出さぬうちに地を踏み固め

008:種 (詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
ハート模様風船かずらの種集め好きがいっぱい君に渡すよ

008:種(こはく) (プラシーボ)
善き人が教えてくれる価値観にうなずいておく「種をまく人」

008:種(橘ミコト) (あの日の空、少年の歌)
僕たちは自然の中の一種類 この声だってあまりに無力で

008:種 (吉浦玲子) ([湖]湖蓮日日(これんにちにち))
平常心平常心とぞつぶやきてかぼちゃの種をほほばりてをり

008:種(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
ふきすさぶ風の記憶をとぢこめて夜々重りゆく冬の種子たち

008:種(古川亜希) (西瓜酒)
僕を見ずしゃがんで種を蒔くきみは専門的な指をしている

008:種(暮夜 宴) (青い蝶)
椋鳥のふるえる羽のあいだから声になれない種が零れた

008:種(駒沢直) (題詠blog2007参加用。)
君が播(ま)いた不実の種が芽を吹いて思いのほかに綺麗と思う

008:種 (水口涼子) (FANTASIA )
夏雲の透かし模様の便箋に包んでしまうあさがおの種

008:種(nnote) (題詠blog2007,nnote)
蹲る人人人は種になりきみどりいろの夢をみている

008:種 (吉田ともき) (LAVERS!)
父が逝き母はなんども種をまく たぶん、再生を信じている

008:種(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
ホトケノザ閉鎖花由来種子たちのアリに託した未来はどこへ

008:種(凛) (チームジュニー文芸課)
植えられた不信の種を持て余す 花が咲かずに枯れますように

008:種(miho) (短歌げいと)
たくさんの種をまいたねとろとろのお酒を飲んで眠ろう朝まで

008:種(描町フ三ヲ) (水面走行)
知らなくていいことだから知りたくて種子島からロケットは飛ぶ

008:種(堀 はんな) (たん たん 短歌)
ゆるゆると昇るあしたの太陽をひまわりの種食みつつ待ちぬ...

008:種(きゅん) (えむたん)
こぼれ種間引けないまま春が来て下手くそに笑う黄色のパンジー

008:種(内田誠) (その言葉の行方)
寂しさを咲かせてしまう種ばかりなんだか残して枯れしまうね

008:種(市川周) (ミルミルを飲みながら)
犬および猿・雉などはおいてゆく種子島へは人妻とゆく

008:種(苑彼方) (ゆらゆらと)
ふくらんだまま死んでゆくコスモスの種ふたつぶを埋葬する秋

008:種(空色ぴりか) (題詠100首2007/空色ぴりか)
満員のライトスタンドの空気ごとがさりとつかむひまわりの種

008種(ダンディー) (はじめまして!)
一人飲む酒のつまみに柿の種今日をピリリと締める一粒

008:種(そうがわさやこ) (きょう そうがわむら に かえります)
人種差はこの場合問題でなく 愛していますそれだけでいい

008:種(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
種一つ にぎりしめたる幼子の 未来を見つめる瞳かがやく

008:種(西岡ひとみ) (36.7℃)
ぼくたちにあしたはないとわかってるそれでも吐き出すスイカの種

008:種(内田誠)再投稿 (その言葉の行方)
寂しさを咲かせてしまう種ばかりなんだか残して枯れてしまうね

008:種(逢森凪) (みそじのみそひともじ(再))
あのひとのためだけに咲くこの花の種を捨てられなくてまた春

008:種 (クロエ) (CITRUS*東京詩人)
カウチにて白い無数の根をおろすわたしは怠惰なつるバラの種子

008:種(サオリ) (その先は?)
2種類のチーズを使ったグラタンをかき混ぜながら伝える愛とか。

008:種(緒川景子) (みずたまもようのみずたまり)
きっともうここにはこない だからもう咲くことのないひまわりの種

008:種(蓮野 唯) (万象の奇夜)
ひっそりと命の種火守り抜き千年を越え目覚めいく蓮

008:種(野州) (易熱易冷~題詠blog編)
知らぬがに生きてゐたりし芽吹くこと怒りの種を今日も貯め置く

008:種(ハルジオンデイズ) (ハルジオン デイズ)
愛された記憶はやがて種子となる あの神々が宿る島では

008:種(佐藤紀子) (pocoapoco)
歌の種二つ三つと拾ひたり桜並木を通り抜け来て

008:種(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
とおくまでゆけると思うきらきらとコガマの種をはこぶみずうみ

008:種 (Private Window)
アボカドの種あたためる鳥たちよ(何も生まれてきませんように)

008:種(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
種を蒔くことが何かにつながると信じているわけではないけれど

008:種(振戸りく) (夢のまた夢)
近道を通ってきたの? 靴ひもにセンダングサの種がついてる

008:種(神川紫之) (圏外圏)
知らぬまに芽吹いていてもわらえそう旋律をたどるための種なら

008:種(宮田ふゆこ) (ソーダ・ファウンテン)
もしかしてこれが憎しみ 身のうちの新種の蘭がすこうし愉快

008:種(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
男の子にはなれないの 花の咲く庭にスイカの種を落とした

008:種(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
飛び回る根無い花より地に足をついてじっくり種を育てる

008:種(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
これもまた種子のかたちか一心にしろつめくさを編みをる少女

008:種(滝秋 邑嘉) (エンバラスド・クウェアティ)
この種とそっちの種をぶつけ合いどれだけ永く残るかの賭け

008:種(岩崎圭司) (keijing)
この種は実らないまま極薄のゴムに包まれゴミ箱へ行く

008:種 (すずめ) (すずめの詩)
種をも越え奇跡の星に睦むべき命諸共愛しかりけり

008:種(夢眠) (夢眠(ムーミン)∞日々綴り)
夢描き種を撒いたと云うけれどひとりで刈って何を作るの

008:種(内田かおり) (題詠2006深い海から)
からし種一粒ほどの思ひありしか目を凝らしゐる闇の向かうに

008:種(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
 その種がいいものなのかわからない芽吹いてもまだわからないまま

008:種(辻一郎) (100首)
種だって確かに言われた気がしてて、じつは石なの、そんな、まさか

008:種(稲荷辺長太) (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
かしこさの種はどこかにないですかジョンか僕かが食べたいのです

008:種(美山小助) (小助の和歌2007)
種を撒き 時至れども 育たずや 陽を見ようとも 茨が覆う

008:種(+イチゴ+) (+ イ チ ゴ ノ ウ タ +)
今日もまた少女はひとり種を蒔く 実らぬ夢と知ってか知らずか

008:種(園美) (ことひより)
舞い落ちる桜の下を通りゆく 高鳴る心に希望の種を

008:種(育葉) (言の葉の航路)
パンドラの箱に種も仕掛けも無く希望しかないという絶望

008:種(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
彼の子よ種を明かしたその女(ひと)はオリーブの首飾りが似合い

008:種(みち。) (幸福アレルギー。)
くらやみで発芽できない種たちがうごめいていてとおれない道

008:種(川内青泉)(青泉の部屋) (青泉の部屋)
アサガオを一年生と植えし日は三十年前若き日のこと

008:種(ひわ) (十三夜)
ひまわりの種をもらった 雨の日に真夏の太陽見えた気がした

008:種(謎彦@題詠2007) (ジャポン玉)
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008:種(夏瀬佐知子) (夏瀬佐知子の小説のつもり日記)
種を出す律儀に全部その間さえ笑わせてくれたあの人はどこ

008:種 (紫月雲) (resume 1970-2007)
むかしむかし蒔いた種から出づる芽をじつと見ている乙女の祈り

008:種(宵月冴音) (新銀星亭~Nova Villa Argentee D'Etoile~)
逆らわず口あたりよく生かされて種なし葡萄の生ぞかなしき

008:種(兎六) (一人暮らしの日記)
血管に泳がせているオキアミと頭に植えたつる草の種

008:種(寺田 ゆたか) ( “たまゆらのいのち”)
柿の種のごとき半月車窓(まど)に見て缶ビール飲む連れのない旅

008:種(橘みちよ) (夜間飛行)
新しき教科書繰れば扉絵の「種まく人」の種浴びしごと

008:種 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
アボカドの種の在るべき空間にレモンをしぼるうすいかなしみ

008:種(小麦) (ビールとチョコレート)
この恋に種もしかけもありません鳩の代わりにハートが出ます

008:種(滝音) (みそひともじの味噌スープ)
虹の種庭に蒔いたよ来年はあの子のトコへ なないろの橋

008:種(丸山汰一) (短歌 Before Sleeping)
この種はひまわりとして この種は小動物の食料として

008:種(あおゆき) (メソトリウム)
逆まわりの時間の中で種になるおまえと俺のままでいる俺

008:種(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
隅っこの花壇に落ちたサミシサの種を硝子の靴のかかとで

008:種(Yosh) (☆生短歌☆)
種蒔けば必ず生える 蒔かざれば絶対生えぬ 当り前じゃない!

008:種(ハル) (底にある幸せ)
柔らかに芽吹いてくるのを待っている君が落としたあたたかな種

008:種(みゆ) (*** はなたんか ***)
恋しくて諦めきれず蒔く種は 来年も咲く福寿草

008:種(澁谷 波未子) (沈思黙考)
種々(くさぐさ)の憂い抱へて眠る日は 君の口癖想ひ出さむ...

008:種(カー・イーブン) (ほぼ31音)
数種類まぜれば増すというコクに期待してます雑種ですから

008:種(悠嘉) (secret footprint)
今さっき飲み込んだ種 発芽して何年か後の君を泣かせる

008:種(星桔梗) (風船がわれるまで 2)
種々雑多人ごみに居て吾(あ)はひとり一筋頬を孤独が襲う

008:種(月原真幸) (さ か む け の ゆ び き り 。)
種をまく時期をすっかり間違えた まだ芽が出ない もう芽が出ない

008:種(たか志) (象と空)
足許に攻撃の種仕掛け済み目標ひとつ薔薇園の奥

008:種(笹井宏之) (【温帯空虚】)
風船へむすんだ種が草原となり森となるまでをおやすみ

008:種(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
老いるとは種を育てることと知れど花芽も持たぬ四十四の春 

008:種(フワコ) (きくとわたし)
蒔く時期を逃してしまった花の種みたいに静かに年老いてゆく

008:種(理宇) (±雑記蝶)
気付かずに潰した種の多いこと麦わら帽子の日にさよなら

008:種(さかいまみ) (恋するキモチ。)
真っ白なシロツメクサのじゅうたんに二人重なり愛の種まく

008:種(志井一) (日記ホプキンス)
この種がなんの種だか分からない 今できるのは水をやること

008:種(里木ゆたか) (木犀の灯り)
去年(こぞ)の秋まだ青かりし苦き実は春のためにぞ種を抱ける

008:種(やや) (言の葉たち)
そう君は早咲きの種まだ夏が来ぬ間に母の手からこぼれる

008:種(佐倉すみ) (ありがとベティ)
大事なのは落ちる場所だというけれど育てば都 種は生きてく

008:種(橘みちよ)再投稿 (夜間飛行)
新しき教科書繰れば扉絵の「種まく人」の種ふりそそぐ

008:種(みなと琳) (奇会都市)
こころにも種を蒔けたらいいのにねゆっくり熟れるやさしさのはな

008:種(繭) (アブストラクトマイライフ別館)
種蒔きてやはらかく土をかぶせおる厚き手をわが髪によそほふ

008:種(今泉洋子) (sironeko)
種々無限(しゆじゆむげん)思ひ膨らみ電線に音符のやうな月浮かびをり

008:種(藤原 湾) (湾の創作の日々。)
植木鉢 種土にうめ 水をやる 大きくなぁれ 大きくなぁれ

008:種(ゆかり) (FAKE*)
ふつふつと悩みの種が増殖し ワルイワタシが目覚めはじめる

008:種 (砺波湊) (トナミミナト2007)
人間にしたならひどい刑罰だ 括られて風船とともに飛ばされる種

008:種(黄菜子)  (月待ち人の窓辺)
八千種(やちくさ)の薔薇咲く園にありし日の皇太子妃の名の麗しき

008:種(霰) (徒花日記)
やわらかな土に眠りし松の種 5月の空に目覚め出でたかな

008:種(みずすまし) (水紋)
五月晴れ 空に誘われ舞う綿毛 風のまにまに種はさまよう

008:種(長瀬大) (tantan31)
種明かししなくていいよ 騙されていられるうちが花なんだから

008:種(ハナ) (象の求愛ダンス)
ささやかな暮らしに飽きたまだ私キャベツの種を見たことがない

008:種(癒々) (Romantic irony)
種としてあなたのくれる一粒の植わった大地になれる翌日

008:種(村本希理子) (きりころじっく2)
育ちゆく種子と思へば水を遣るみづに溺れて朽ちゆくまでを

008: 種 (美鈴) (Day by day)
我が国の 主食となるや お米にも 汗と涙の 品種改良

008:種(椎名時慈) (タンカデカンタ)
夏空のぬるい闇夜に寂しさの種を仕込んだ花火を上げる

008:種(葉子) (三十一文字の声)
種蒔いた祖母亡きあとは母守り庭の樹々花畑の野菜

008:種(しろ) (星月夜)
ありえない論理で姪はわれに勝つ異種格闘技戦の猪木のやうに

008:種(藤生 琴乃) (1989)
種のないブドウと思わないでいて、このまま齧り付いてもいいけど

008:種(小籠良夜) (《冥の逸脱》)
地に種を棄てしオナンの裔あらばをのこ同士よ娶り合ふべし

008:種(やすまる) (やすまる)
つめ先でヒマワリの種の殻を剥きふたつに割ってキミに手渡す

008:種 (JEUX INTERDITS)
芽が出たわ あの日貴方が蒔いた種 好きになってもいいのでしょうか

008:種(日向奈央) (てのひらのきみ)
種だってやっと気づいた さよならをした日に落ちた涙一粒

008:種(短歌製造機メカ麦3号) (短歌製造機blog)
手を回し配属された三日月が西瓜の種を曲がるのを待つ(オペ:is)

 008:種(minto) (あすとろさいと)
鳥類に近付くために種を食み空を飛ばむか地球をめぐり/

008:種(里原志穂) (空の下で)
たどたどしい告白に似たつぶつぶの種を数えてやり過ごしている

008:種(きくこ) (きくこ)
風にのり 思わぬところ 芽を出すは 人知をこえた 種子の喜び

008:種(桑原憂太郎) (桑原憂太郎の短歌Blog)
ボオダアと呼ばれし支援の生徒らに種の存続を教へてみたり(支援:特別支援教育)

008:種(多田零) (小夜子別館)
種田正一のち山頭火の年譜読む外はしぐれのごとき五月雨

008:種(moco) (LyricHolic)
ぱらぱらと太陽の種子落ちてきて世界に光あふれているよ

008:種(∬ベリアル∬) (Schwarz Granat)
青薔薇の種子とは知らずに まいた種 素敵な偶然 蒼く煌めく

008:種(濱田花香) (紅葵爽♪)
頬(ほお)刺すや 春氷風(ひかぜ)吹く家(ま)街(ち)道(みち)に、                           静寂(しじま)深くす種播き桜

008:種(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
種を蒔く(いつかのさよならがちゃんときれいな花を咲かせますよう)

008:種(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
修道士(ブラザー)がくれしセージの種かおる大聖堂の見ゆる窓辺に

008:種(丸井まき) (白黒ぶたくま(題詠blog2007))
こう見えて私の身体は種っぽい細胞とやらで出来てるんだぜ

008:種(ちえりー) (あんな話こんな話)
笑ったり泣いたり色んなことをして心の種を育てていきたい

008:種(aruka) (外灯都市)
夜の庭にひろがる森でぼくたちが月の種族にかわる遠い音(ね)

008:種 (如月綾) (お気に召すまま)
種明かしすればチープなことだった あの時君は輝いてたけど

008:種(桶田 沙美) (31Words Runner #011)
恋の種貴女に埋めてみたけれど花が咲くかは神のみぞ知る

008:種(牧野芝草) (四 阿 茶 寮)
交雑が可能なことが同一の種であることのあかしと思え

008:種 (一夜) (短歌るBlog)
種を蒔き水やり育て収穫の 時期を迎えて掌返す

008:種(岡元らいら) (3+1-題詠blog2007-)
いつだって恋というある種の熱にうなされていてうなだれていた

008:種(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
いつだってけんかの火種わたしなの 憎らしいなら殺してみれば

008:種(水野彗星) (彗星不動産)
やだよやだよビルから世界を見下ろせば背後でまってる品種改良

008:種(うめさん) (今日のうた)
マンゴーの一枚岩のごとき種包丁入るを阻みていたり

008:種(庄司庄蔵) (庄司庄蔵の短歌)
父と子で大玉スイカの黒い種ぷぷぷとやろうおおきくなったら

008:種(あんぐ) (風の短歌)
種のないスイカのようにうろたえて夏の日差しがまぶしく匂う

008:種(下北佐古) (牛乳日和)
恨んではないから早くそのリンゴ種ごと全部きれいに食べて

008:種(橋都まこと) (笑ってどこでもサヴァイヴァル)
種一つ掌中にあり何の種か知らむとすればまず蒔いてみる

008:種 (Perl Python)
種無しの葡萄を噛んでぶつかる歯別れの意味を改めて知る

008:種(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
野生種がまだ振り返り手を振ってくれてよかった 光の烏

008:種(*ビッケ*) (とっても短い今日の歌)
渡せない手中の種が芽をだして僕に絡むな君にとどけよ

008:種(紫歌) (歌つくろう)
学校の花壇にならぶ行儀よき小さな穴へ朝顔の種。

008:種(佐藤羽美) (hinautamemo)
わたくしの種子であるからメモ帳の句点からツと真水が湧きぬ

008:種(から紅) (から紅ノート)
争いの種だけ拾い吹き飛ばす特別な風吹いてくれぬか

008:種 (     Popん?TANKA)
鋼鉄の巨人降りて赤き種じゅうたんのごと街を覆った

008:種 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
さよならののちの指さき濡らしつつ種なし葡萄を皮ごと食べき

008:種(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
漆黒のあさがほの種四つぶが押し合ひつぎの夏を待つてゐる

008:種(寒竹茄子夫) (鮎と銀杏)
暴動の種子の撒かれしこの土地に狂ひし時計の刻む零時

008:種(K.Aiko) (「夢幻館」-別館-)
ほろほろと指よりおちる種あまた 芽吹く命よ 土に命よ

008:種(尾方裕) (マラソンブログ)
昨日はさ六百七粒食べてたよ気づいたら朝で。種なしぶどう。

008:種 萩 はるか (Betty's second Bar)
アボガドの種を小犬がくわえてくシーツを洗う日のベランダに

008:種( 夜さり) (夕さり夜さり)
ロザリオのぶだうの種が集まりて笛吹川の浅瀬の小石

008:種(animoy2) (I (愛)短歌)
トランプの手品のような種あかし じっと待ってる君の本心

008:種(長谷川智) (烏のつぶやきα)
セルフタイマーで芽吹く柿の種サルにでもできる家庭菜園

008:種 (黒崎恵未) (そのための日記)
正当に正当に言えふりまいた種のすべてが芽吹かぬことを

008:種 (冬の向日葵)
二人して育てたはずの種なのに芽も出ぬうちに枯れてしまった

008:種(水野月人) (新月の夜に)
淋しさは君の弱さのせいでなく種族保存の本能だから

008:種(小野伊都子) ( cahier bleu)
27種類の私がおりますがあなたと会うのは5番目でしょう

008:種(平岡ゆめ) (le petit cahier)
失えばいいってものじゃないけれど種無し葡萄の親切もある

008:種(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
またひとつ絶滅危惧種リストから消える名ありて濃き夏の木々

008:種(清水ウタ) (“疾走パラノイア”)
実にならぬ種と知ってて今宵また呪願のように受け入れる腰

008:種(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
種のないスイカやブドウを食べてなおアナタの種を欲してしまう

008:種(御厨笙子) (哀よりも愛 愛よりモアイ)
植木鉢に水をあげてる まだ種を植えてないこと知らないでいる

008:種(浅葱) (空耳の森*番外地)
君の胸にひと粒種を蒔きました。大きな愛に育ててください。

008 種(藤野唯) (Sugarmint)
お見舞いに君がくれた白桃の缶にセロリの種をまくから

008:種(はな) (はなことば)
君の爪その指の節掌(たなごころ)「種まく人」の太陽の色

008:種(野田 薫) (COLORFUL∞PILE)
種をまくことが美徳とされていた頃の名残か花の隊列は