題詠blog2007

こちらは「題詠blog2007」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、自由にご参加ください。

010:握

2006-12-30 | 001-010の歌
「010:握」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

投稿漏れはありませんか? 投稿は、題にふられた番号順にお願いします。

010:握 (ねこちぐら)
若き日に振り上げて来し拳には今は握れる夢すらも無し

011:すきま (ねこちぐら)
日常のすきまに覗く横顔の険しく我れを咎むる夕べ

011:すきま (ねこちぐら)
日常のすきまに覗く横顔の険しく我れを咎むる夕べ

010:握 (zoe)(すりきれ)
全身逆立てひっかきあいのタマとミケがテレくさそうに握手をしてる

010:握(智理北杜) (智理北杜)
「僕の名は握美じゃないです」間違えた先輩のほうが顔が真っ赤だ...

010:握(船坂圭之介) (kei's anex room)
滴るはわが血か握らるるままに柘榴しはぶき残し潰へゆく

010:握(たたみ) (TTM題詠2007)
握られた切符の色は北極の海と空との間くらいか

010:握(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
010:握  お別れの握手をすれば掌に溶け込みそうな小さき手なりき

010:握(稚春) (青いキリンの番外編)
本当は30あるけど鯖読んで20ってことにしとく握力

010:握(柴やん) (明日はきっといいことがある)
檄飛ばし仲間鼓舞してたキャプテンの移籍の日には握手を求める

010:握(オガワ瑠璃) (ことばの調理 ~ レシピ100 ~)
不器用に父が握りしおにぎりは少ししょっぱい忘られぬ味

010:握(此夢彼方) (SpriteCrossRoad)
零れてく、どれほど強く握っても。受け皿役が必要なんだ。

010:握 (百億粒の灰の鳴る空)
まだ何も握っていない嬰児はこぶし開けば欲のかたまり

010:握(みずき) (空)
さよならと真闇の冬へ握手する人と人との夢の儚さ

010:握(sera5625) (日曜日は猫になる)
握った手たとえ離してしまうとも わが手と胸にぬくもり残す

010:握(本田あや) (明晃晃)
つよく握りしめれば泣くし弱ければ責めるのだろう 夕焼けを待つ

010:握(小埜マコト) (カルアミルクを飲みながら)
握っても握り返さない手のひらの生命線を書き足している

010:握(はこべ) (梅の咲くころから)
見知らぬがママにだっこの赤ちゃんが握りし我が指力強かり

010:握(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
握る手を握り返しぬ丈高きをみなにあればおほきく熱く

010:握(此花壱悟) (此花帖)
 一握の砂さらさらと地に落ちて手についた分だけの満足

010:握(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
いつまでも忘れないって奇跡だね手さえ握らなかったご褒美

010:握(小春川英夫) (さるさるパパ)
「こわいなら僕の手をぎゅっと握りしめて目を閉じて海へ行く夢を見て」

010:握(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
手を握りカメラ目線で笑み浮かべ兵どもは夏の夢追う

010:握(新津康) (NOTHING WORKS)
握りしめてた鍵、何処(どこ)の鍵か知らずに。繰り返し夢から醒める。...

009:握 (治視) (cherish!)
握ってもいい? だって寒いんだもん ココアみたいな温度がほしい

010:握 (治視)再投稿 (cherish!)
握ってもいい? だって寒いんだもん ココアみたいな温度がほしい

010:握(よさ) (やわらかい螺旋)
本日を最終回にいたします握り拳で殴られたいか

010:握(プルタブ) (青いキリンの冒険記)
赤ちゃんが握った指を解く様に離れていく友人の影

010:握 (紫峯) (☆ ☆ 時空の扉 ☆)
砂浜の一握の砂さらさらと春一番にさらわれし瞬間(とき)...

010:握(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
手のひらにこもれびをあて温もりをとじこめようと握りかえした

010:握(五七調アトリエ雅亭) (題詠専用ブログ)
江戸前の握り一丁新鮮ね!築地界隈グルメ三昧

010:握(愛観) (◆◇ひ と ひ ら こ と ば ◇◆ ~題詠100首と短歌詩~)
かじかんだ寒い指先つないだ手離す間際の君の握力

010:握(原田 町) (カトレア日記)
固く固く手を握りしむ空襲の無惨をいまに三月十日

010:握(haruko) (here i am)
「握力が弱いね」「ピアノもf(フォルテ)よりpp(ピアニッシモ)で指と溶けるの」

010:握(青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
指先にそっとつまんでてのひらへ ひと握りではもてあますから

010:握(yuko) (tankaの森)
握る手のぬくもり残し亡き人となりしマイケル・ハッチェンス

010:握(ドール) (花物語?)
一握の砂を示しし人をもう誰も憶えていない春です

010:握(きじとら猫) (きじとら小部屋)
「大好き」の成長速度が速すぎて今日の自分が把握できない

010:握(五十嵐きよみ) (99本の薔薇の花束)
 キスをして別れたいのか握手して別れたいのか今朝のあなたは

010:握(フィジー) (逢えなくてもI Love You)
君の手を握り締めれば果てしない夢も希望も手繰り寄せれる

010:握(ぱぴこ) (テクテク)
慎重に位置を確保し演じきれ蠢く自我を握り潰して

010:握(fuku) (それとなく)
遠い日、震える君の手を握り二人で見守ったね、ハムちゃんの最後の瞬間 

010:握(天国ななお) (お月様は許さない)
三角と丸い六つのおにぎりを娘の握った丸から食べる

010:握(スズキロク) (夏休みはもう終わり)
握りしめ過ぎてしわしわのプリーツスカート 後ろ向いちゃダメなの

010:握(Ja) (chapaとchaiとJaの生活)
人肌に醤油ネトつく煎餅をキミは握って離そうとせず

010:握(川鉄ネオン) (今週の俺が俺が)
この俺を許すのならばお握りの塩は多めに具は大きめに

010:握(春畑 茜) (アールグレイ日和)
まぼろしを握りゐし手か灯のもとにひらけば砂と雨の香のする

010:握(あや) (あやのうた日記)
「頑張れ」とギュッと握った手の平のぬくもりを抱き眠る春の夜

010:握(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
握ったり開いたりして揺れ動く模造の爪の艶かしさよ

010:握(坂本樹) (ひこうき雲)
てのひらは何を握っていたのだろう海がこんなにとおくにみえる

010:握(遠野アリス) (Gymnopedie)
「もういいよ」そんなメールが来た日には携帯握る心が震える

010:握(本田鈴雨) (鈴雨日記)
若き日の握手のこして逝きしひと手の感触はとおくうすれり

010:握(惠無) (なんでもない一日)
握られた指振りほどく気も失せる 心のとげ抜く吾子の笑顔は

010:握(小早川忠義) (ただよし)
ときめきを悟られぬやうにひた隠す握り拳ほどの強がりに

010:握(橘 こよみ) (aglio-e-olio)
永久(とこしえ)のピザのチーズが伸びてゆくような握手をしたことがある

010:握(西園煮こる) (煙たい記憶)
原色が滲む記憶に君をみる 粘土を握ったような感覚

010:握(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
一握の砂糖をまぶし恋人の灼ける背中を食べたいのです

010:握(島田典彦) (ふるふる電力)
握り箸はやめてください高橋の手のぬくもりを思い出すから

010:握(白辺いづみ) (Iduming☆World)
飛びたくて飛べない鳥は屋上の錆びた手摺りを握り堪える

010:握(川瀬菜穂) (あしたのわたしは)
別れ際離れがたくてあなたの手ぎゅっと握ってもう一度kiss

010:握 行方祐美 (やまとことのは)
把握シートより零れて仕舞いしひとりの名明日の天気は雨だと聞くが

010:握(野良ゆうき) (野良犬的)
何事もなかったように僕の手を握りかえして地球は回る

010:握(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
ほんとうの色をさがしてカメレオン小枝を握る強く握る

010:握 (香山凛志) (東京パピヨン)
 繋ぐとう語は生ぬるし握る手の強さが二人の単位であらむ

010:握 (新井蜜) (暗黒星雲)
三月に寒波が南下合羽着てスコップ握り降雪を待つ

010:握(百田きりん) (きりんメモ)
蜘蛛の糸ではないことを前提に君の手を強く強く握った

010:握(萌香) (空の青さをみつめていても)
ただ強く握り締めてもすり抜けるさよならをするだけの手のひら

010:握(夏実麦太朗) (麦太朗の鍛高短歌4)
二百円握って角の駄菓子屋へ次の水曜晴れるといいね

010:握(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
祝日の鬣を陽に嬲らせて握り金玉(てもちぶさた)のライオンがゐる

010:握(はな) (はなことば)
目を見入り握ってくれた手が広く今でも我をぎゅっと包(くる)める

010:握(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
両掌に包んで握る縞栗鼠の蠢く脈のあたたかきかな

010:握(廊下に座る) (廊下に座る)
人質として握られている言葉をネットカフェ薄いコーヒー飲みながら追う

010:握(ME1) (FILL mobile)
 愛なくし 打ちひしがれて 把握する あかつき示す 絶望の明け 

010:握(なつみ) (chocoholic)
君の握力はわたしには強すぎて、心臓まで鬱血してる。

010:握(佐原 岬) (memo)
僕たちがいつかまた会う日のために握手をしよう握手だけしよう

010:握 (翔子) (花こみち)
 どこででもスカートの裾握りし娘いつのまのやら母となりいし

010:握(奥深陸) (1002007)
「あの子もいつか故郷(ほし)に帰してあげないと」ドアハンドルを握る手に汗

010:握(つきしろ) (あめふりぼし)
君の手をにぎり返したあの夜に眠るだろうねたつのおとしご

010:握(素人屋) (素人屋雑貨店)
手のひらも指も壊れてしまうほど握りしめたい君を忘れる

010:握(野樹かずみ) (告げ忘れたこと)
とがなくて叱られた子に小さな手差し出されて仲直りの握手

010:握(aruka) (外灯都市)
善人が握り潰した戦争に平和の内が黒く爛れる

10.握(文月万里) (Kagerou つれづれ)
生まれたとき握りしめてたてのひらを開くのじゃなかった失くしてしまった

010:握(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
君の手を握ることすらしなかった初恋は今遠い思い出

010:握(市川ナツ) (読書日和)
ああこれが体温 あたしもう梳いて握るしか能ないんだ、ごめん

010:握(香-キョウ-) (Sky on Blue)
離すこと忘れたみたい私たち このままずっと握っていよう

010:握(花夢) (花夢)
なにが世界平和だ 地球に模したビー玉をきつく握りしめる

010:握(ももや ままこ) (★SARU×3★)
親指を握りしめる手がほどけたら大人になってしまう気がして

010:握(橘ミコ) (あの日の空、少年の歌)
一握のウソをあなたにつきました。あたしは今得も元気だなんて

010:握 (詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
左手でぎゅっと握った携帯の鳴らない音を子守唄にする

010:握(暮夜 宴) (青い蝶)
温度差に気付いてしまう雨の日は蜥蜴のしっぽを握って眠る

010:握(西巻 真) (題詠100首のためのブログ)
握る手がもうなくなった手のように揺れている公園のブランコ

010:握(こはく) (プラシーボ)
痛いでしょう泣きたいでしょう握られているのはおくびょうもののたましい

010:握(駒沢直) (題詠blog2007参加用。)
海光る 潮風浴びて君乗せてハンドル握る飛べ飛べ車

009:握 (吉田ともき) (LAVERS!)
淋しいと泣けばあなたの美しきてのひらそっとわたくしを握る

010:握 (吉田ともき)再投稿 (LAVERS!)
淋しいと泣けばあなたの美しきてのひらそっとわたくしを握る

010:握(nnote) (題詠blog2007,nnote)
ひと握りほどの言葉とチョコレイト死んでもいいと思う春の日

010:握(苑彼方) (ゆらゆらと)
お別れの言葉を交わして握る手に温度があってふと驚いた

010握(ダンディー) (はじめまして!)
春うらら桜の蕾ふくらみて吾の手握りよる55の妻

010:握(史之春風) (はちぶんめblog)
懐にポケット瓶を忍ばせて片道だけの切符を握る

010:握(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
一滴でも二滴でも雨 三滴の雨を巻き込みつつ握り合う

010:握(pakari) (魔法文明)
なお空を握ったままで朽ち果てるもみじが燃やす赤のゆくさき

010:握(サオリ) (その先は?)
思い切り君の心臓握ったら、あたしのことを見てくれますか。

010:握(きゅん) (えむたん)
さよならの握手をしよう 君じゃない人とおんなじ指輪が待ってる

010:握(あみー) (正直なたましい)
しあわせで大事なものが多すぎて握った手からこぼれ落ちてく

010:握(緒川景子) (みずたまもようのみずたまり)
はじまりはたいていそんなもんでしょう 置き去りのギター握りしめてた

010:握(描町フ三ヲ) (水面走行)
さようなら紺色の君差し出せばよかった別れの握手は左

010:握(蓮野 唯) (万象の奇夜)
雷鳴に脅えて握り締めた手をそっと包んでくれる手があり

010:握 (pocoapoco)
我が指を力を込めて握りくる生後三月(みつき)の小さき右手が

010:握(佐藤紀子) (pocoapoco)
(再投稿)我が指を力を込めて握りくる生後三月(みつき)の小さき右手が

010:握(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
握力はよわくて背筋はつよくて少女もチカラシバも負けない

010:握(野州) (易熱易冷~題詠blog編)
歳月が俺を罵りやまぬから向日葵の種ひと粒握る

010:握(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
じゃんけんを占う形に握った手 覗けば雲が教えてくれる

010:握(A.I) (Private Window)
古井戸の金魚を追った黄昏に握り返されている指先

010:握(神川紫之) (圏外圏)
これだから消えてゆくのかなにもかも握る力のつよいわたしは

010:握(ハルジオン) (ハルジオン デイズ)
「さようなら」「ではまいります」てのひらにたった一つのものを握って

010:握(振戸りく) (夢のまた夢)
左手のコントロールが効かなくて強く握ってしまいそうです

010:握(逢森凪) (みそじのみそひともじ(再))
ためらって戸惑いつつもわたくしの手を握ったね 忘れてないよ

010:握(空色ぴりか) (題詠100首2007/空色ぴりか)
ガマズミを握りつぶした手のひらの甘やかなまま夕暮れがくる

010:握(古川亜希) (西瓜酒)
握手には強く応えて少しでも強く生きてるふうにみせます

010:握(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
判断を待つまでもない握力の低下は誰の目にもあきらかで

010:握(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
日光をつかまえようとしてみたり つかまえたって握ってみたり

010:握(市川周) (ミルミルを飲みながら)
すりぬけてゆくものばかり`力のない僕たちは小指をつなぐ

010:握(杉山理紀) (2007R57577)
握力をゆるしてしまう桜からあおいほのおが淡く遠のく

010:握(滝秋 邑嘉) (エンバラスド・クウェアティ)
なだらかな握手をしよう 繋がれた腕が波間に消えてくように

010:握(岩崎圭司) (keijing)
あの人が心を鷲掴みにするの そしてそのまま握りつぶすの

010:握(miho) (短歌げいと)
君の手をこの手に握っているときは明日は遠く遠くなってく

010:握(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
 泣いていた握り拳で泣いていた、今はばいばい微笑みながら

010:握 (すずめ) (すずめの詩)
握りしむ希望と共に生まれけんいつしか空し夢になれるも

010:握(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
蜻蛉をひき裂いたこともあるのでせう かうして握りあふこの指で   蜻蛉:とんぼう

010:握(辻一郎) (100首)
淡々と握られていて、もうきっとだめなのだろうと思いつつ、つつ

010:握(美山小助) (小助の和歌2007)
闇の中 握りし乳房 暖かく 妻の寝息を 我に伝えん

010:握(そうがわさやこ) (きょう そうがわむら に かえります)
君の全てを掌握したい欲望にかられるこれが愛ってものか

009:週末(稲荷辺長太) (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
週末を七日前から待っている作業服なら乾いてるのに

010:握(+イチゴ+) (+ イ チ ゴ ノ ウ タ +)
冷たくて 泣きたくなった君の指 そっと握ってポッケに仕舞う

010:握(千) (Mille et une nuits)
ひといきで把握しきれる人生を飛ばぬと決めて巣立ちを歌う

010:握(宮田ふゆこ) (ソーダ・ファウンテン)
夏祭り しんと終わってシャツの裾にきみが握ったあとだけ残る

010:握(育葉) (言の葉の航路)
帰り際 ドアノブ握る君の手の指輪は見ずに見送る深夜

010:握(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
ついさっき送ったメールの返信を待つケイタイを握る手の汗

010:握(西岡ひとみ) (36.7℃)
本当の笑顔を見せてくれたから握手で終わる4月1日

010:握(川内青泉) (青泉の部屋)
両の手に新入生の手を握り在校生の待つ会場へ

010:握(ひわ) (十三夜)
その厚みその温かさ一度だけ握った君の手を繰り返す

010:握(内田かおり) (題詠2006深い海から)
水の面の桜ぼんぼり揺らぎをり握りし櫂は留まりをれど

010:握 (紫月雲) (resume 1970-2007)
無意識で握つた指の圧力を留めて君は独り目覚めん

010:握(宵月冴音) (新銀星亭~Nova Villa Argentee D'Etoile~)
握られて声を漏らせば月やあはれほの白き肌を舐めつくしてよ

010:握(内田誠) (その言葉の行方)
欲しがってばかりで泣けてくる夏に握りかえしてくれた温もり

010:握(夏瀬佐知子) (夏瀬佐知子の小説のつもり日記)
握る手にちからをこめて目を閉じてあの春の日につたわるように

010:握(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
幼き日握る小さき手のひらの あの柔らかさ今も心に

010:握(みち。) (幸福アレルギー。)
握っても感触のないものばかり大切だからちゃんと泣けない

010:握(堀 はんな) (たん たん 短歌)
握りたる君と吾の手をふりほどく発車をしらすベルの強さや...

010:握(凛) (チームジュニー文芸課)
握られた手にじんわりと広がった汗は私のそれとも君の

010:握(橘ミコト)再投稿 (あの日の空、少年の歌)
一握のウソをあなたにつきました。あたしは今でも元気だなんて

010:握 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
手を離すための握手をするときは雪か桜が降るものらしい

010:握(寺田 ゆたか) ( “たまゆらのいのち”)
お握りといふも可笑しき三角の型抜き飯を茶店にて食ぶ

010: 握 (クロエ) (CITRUS*東京詩人)
あと少し眠ったふりを甘受する浅い寝息と握る手と手と

010:握(青山ジュンコ) (take it easy)
このチャンス握るからには離さない何があってもただ進むのみ

010:握(小麦) (ビールとチョコレート)
キスよりも握手で終わりたい今夜戦友みたい親友みたい

010:握(兎六) (一人暮らしの日記)
説明はむつかしいけど左手を握って開く ハトが飛び出す

010:握(滝音) (みそひともじの味噌スープ)
「一握の砂」から栞がこぼれ落ちあぁこの人はもう死ぬのだった

010:握(稲荷辺長太) (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
ぎこちない握り方なら自然だし不自然な笑みの理由にはなる

010:握(謎彦@題詠2007) (ジャポン玉)
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010:握(橘みちよ) (夜間飛行)
雨おとのひびく教室に並びゐき手を握るよりくちびる触れよ

010:握(丸山汰一) (短歌 Before Sleeping)
ひとりだけ取り残されて夕闇に握りつぶされそうな公園

010:握(あおゆき) (メソトリウム)
あしたへの切符握って眠らねば夢の速度は存外速い

010:握(Yosh) (☆生短歌☆)
握手した手の温もりで生きてること ようやく実感していた時代

010:握(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
握手してこの手は絶対洗わないなどと言われる人になれたら

010:握(夢眠) (夢眠(ムーミン)∞日々綴り)
残酷に握り潰したあなたの心投げ捨てられた指輪が語る

010:握 (吉浦玲子) ([湖]湖蓮日日(これんにちにち))
マーマレードジャムの瓶蓋開けむとす握力二十あらざる左手

010:握(みゆ) (*** はなたんか ***)
袖口を心許げに握りしめ 僕を帰さぬ夕顔の君

010:握(水口文) (うたよみ日記~短歌とともに~)
握る手であなたがわかる 一呼吸 握り返してわたしがわかる

010:握(悠嘉) (secret footprint)
「ありがとう」手を握ったら溢れ出す感謝は届く でもそれだけ。

010:握(星桔梗) (風船がわれるまで 2)
体温を失った手を握りしめ吾(われ)は寄り添う果て知らぬまま

010:握(澁谷 波未子) (沈思黙考)
ひたすらに黙ったままの君なれど 握られし手の熱さ愛しき...

握(Makoto.M) (放物線にあこがれて)
はみ出して来るものもありあらかじめ把握している春の推移を...

010:握(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
握ってるつもりの赤い糸の先これ以上もうゆるしてほしい

010:握(笹井宏之) (【温帯空虚】)
握力計にぎったままで思い出のなかを歩きまわる木崎さん

010:握(月原真幸) (さ か む け の ゆ び き り 。)
手のひらに爪痕がつくほど強く握ったこぶしの力の理由

010:握(カー・イーブン) (ほぼ31音)
握ったら痛くて握りつぶしたらてのひらじゃないとこが痛んだ

010:握(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
握り返す暖き掌は思い出に・先行く吾子の背を追う山路 

010:握(理宇) (±雑記蝶)
聞いたほど強くもないと思い知る赤子が指を握る力は

010:握(里木ゆたか) (木犀の灯り)
何気なく握られし手になお残る柔らかすぎる君の刻印

010:握(ハル) (底にある幸せ)
握られた手の平こころあたためて新宿御苑にさざめくみどり

010:握(さかいまみ) (恋するキモチ。)
生まれる前握り締めていたはずの愛 探して辿り着いたのは君

010:握(佐倉すみ) (ありがとベティ)
握ろうか 少し湿ったその汗も愛しく刻む手相の皺も

010:握(みなと琳) (奇会都市)
離さない握ったこの手の暖かさ忘れたくないこの刻だけは。

010:握(藤原 湾) (湾の創作の日々。)
君の顔 笑ってたけど その右手 握りこぶしだ 悔しいんだね

010:握(繭) (アブストラクトマイライフ別館)
幼年は回想のそらに流れ消ゆぶらんこの指握る瞬のごと

010:握(霰) (徒花日記)
伏し目がちに差し出した手はいつだってその手に強く握らるるを待つ

10:握(みずすまし) (水紋)
冬の浜 夢を一握つかめども 手からこぼれる砂の哀しき

010:握 (砺波湊) (トナミミナト2007)
赤い色で持ち手のところが剥げかけで記憶の中の握力計は

010:握(長瀬大) (tantan31)
握力をうしなっていき最後にはすべてを手放すだけなのでしょう

010:握(ハナ) (象の求愛ダンス)
恋人にペンを握らせ名前とか書かせて線や丸に惚れてる

010:握(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
聳え立つ像は左手(ゆんで)に剣握り戦果たたえる広場に高く

010:握 (お気楽堂) (楽歌三昧)
商売に不可欠なれど数値的把握しづらいギャルのクチコミ

010:握(村本希理子) (きりころじっく2)
握手から拍手にかはるつかのまを香る花あり後悔のごと

010: 握 (美鈴) (Day by day)
言葉無く 遠くを見つめ 握る手に 温もりもなく 想い儚き

010:握(やや) (言の葉たち)
かたくかたく握ったはずのおむすびが解かれてしまう雨の日曜

010:握(今泉洋子) (sironeko)
梅の実に吹く風の音かすかにて思ひ出づるよ祖母のお握り

010:握(二子石のぞみ) (はすのうてな (題詠ブログ))
もみじの手開けばにっこり微笑んで握り返すよちいさな命

010:握(葉子) (三十一文字の声)
握ってと云われるよりは思うまま触れて含んで気が向くときに

010:握(しろ) (星月夜)
英訳の『一握の砂(A Handful of Sand)』古書店にあり蟹をさがしぬ

010:握(ゆかり) (FAKE*)
やなヤツに弱み握られてるようで びくびくしつつ この場所にいる

010:握(やすまる) (やすまる)
いちにちを眠りつづけて一握の砂糖は朝の珈琲のため

010:握(小籠良夜) (《冥の逸脱》)
生意気の稚児に仕置きの菖蒲草(あやめぐさ)あをき花穂は握りて毀(こぼ)つ

010:握(椎名時慈) (タンカデカンタ)
一度目のキスは握手のようなものそれで帰れば親友だった

010:握 (JEUX INTERDITS)
外出れば照れる貴方の手を握り胸のときめき分け合っている

010:握(癒々) (Romantic irony)
着信音さえもこの部屋のうわごとで握るちからの失せた左手

010:握(短歌製造機メカ麦3号) (短歌製造機blog)
握り締めグルーヴ感じて耳の中首に液バン走っていった(オペ:亀野あみ)

 010:握(minto) (あすとろさいと)
お別れはまた会ふ日までバイバイと握手した手に力を込める/

010:握(たか志) (象と空)
男の子コテンと転べば回り見て石を握って悔しさ隠す

010:握(きくこ) (きくこ)
やわらかき御手を握るは合掌の光うちなる幼き姿

010:握(moco) (LyricHolic)
握りしめた希望を空へ放つ時 終りの先の穏やかな朝

010:握(桑原憂太郎) (桑原憂太郎の短歌Blog)
放課後は子どもの領分近寄りて我の手握る緘黙のA子

010:握(∬ベリアル∬) (Schwarz Granat)
初恋は とまどうことか眼を反らし握りかえした手の つたなさは

010:握(多田零) (小夜子別館)
われの手を最後に握るのは誰の ほたるぐさ摘むゆふべとなりぬ

010:握(ちえりー) (あんな話こんな話)
目に涙こぶしをぎゅっと握りしめ耐えてたあの日の君を忘れない

010:握(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
いつのまにか小さくなりし祖母の手に握り鋏はまろく光れり

010:握(藤生 琴乃) (1989)
握るほど冷たくなってゆく心臓そしてほほ笑み続けるあなた

010:握(里原志穂) (空の下で)
握った手離して一人歩いている言葉も唄もみんな空しい

010:握 (如月綾) (お気に召すまま)
偶然に触れた指先 握る勇気があのときの僕にあったら

010:握(桶田 沙美) (31Words Runner #011)
研究に象の握力測る人(だけど象には握る手はなし)

010:握(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
夏風のなかに教へていただいたチェンジアップの握りやうなど

010:握(牧野芝草) (四 阿 茶 寮)
実態を把握しておけ マスコミの偽情報の煙幕の陰

010:握(まかしきょう) (Movin')
握る手の汗が絡めば柔らかな笑顔の奥を覗くがごとく

010:握 (一夜) (短歌るBlog)
母さんのお握りが好きなんて言う 可愛い笑顔今や髭面

010:握(岡元らいら) (3+1-題詠blog2007-)
握ったら壊れてしまうし開いたら逃げてしまうし弱ったものです

010:握(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
握るふりしてつぶすのよあなたの手 そうよ放してとは言わせない

010:握(日向奈央) (てのひらのきみ)
「泣くなって言われなくても泣きません」タオルケットの端を握って

010:握(うめさん) (今日のうた)
「母さんの手はいつだってあったかい」とふざけて握れば子は夏も言ふ

010:握(黒田康之) (今日の、おUTA)
倒れそうな僕に触ってこの手でもシャツの端でも握ってよ 今!

010:握(園美) (ことひより)
手の中に握るバトンが渡される一瞬きらり一瞬ひやり

010:握(庄司庄蔵) (庄司庄蔵の短歌)
4Dの画像の中に君の手がちいさく握る前世の記憶

010:握(下北佐古) (牛乳日和)
握ってたつもりだったがいつの間に君の心をつぶしてたのか

010:握(濱田花香) (紅葵爽♪)
稚児(ちご)のやう 破裂すほどに泣きた刹那(とき)。誰か握(わく)して儘(まま)を抱きてよ

010:握(水野彗星) (彗星不動産)
やばいやばい、いま握力を計ったら大事なとこも握りつぶすぜ

010:握(水野彗星) (彗星不動産)
やばいやばい、いま握力を計ったら大事なとこも握りつぶすぜ

010:握(志井一) (日記ホプキンス)
握力が僕より強い女の子 そんなに驚くことではないよ

010:握(橋都まこと) (笑ってどこでもサヴァイヴァル)
いつの日か一握の灰となり果てて風に乗る日を夢み眠らむ

010:握(y*) (Perl Python)
雨粒を握ろうとした叶わないことと知っててした恋みたい

010:握(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
約束を破る毎日後ろ手の握りこぶしをひたすらに待つ

010:握(*ビッケ*) (とっても短い今日の歌)
握る手はいつか放す手何度でも見つけてあげる掴んであげる

010:握(紫歌) (歌つくろう)
握つてはひらいて握るゆるゆるといつもの時間にいつもの動き

010:握(佐藤羽美) (hinautamemo)
浴室のひかりの中でドードーと微笑みあって握手しており

010:握(から紅) (から紅ノート)
いくつもの悔しさその手に握り締め大人の階段昇り行く君

010:握 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
去年の夏両手で握手をしたひとに会いにゆくなり五月のはじめ

010:握(近藤かすみ)    (気まぐれ徒然かすみ草)
握られぬままの吊り革三本が電車のカーヴに合はせて揺れる

010:握 (鮎と銀杏)
澄み透る夏の摩周湖 精霊の風の手握る縁(えにし)はありや

010:握(K.Aiko) (「夢幻館」-別館-)
友達ね! 笑顔のままで握手する 既婚者らしい狡(ずる)いやり方  

010:握(尾方裕) (マラソンブログ)
全身のひびわれている細胞と細胞のすきまを把握せよ

010:握(萩 はるか) (Betty's second Bar)
ロザリオを握る尼僧の風貌でこうべを垂れる留守番の犬

010:握 (     Popん?TANKA)
認知症の首相が握る孫の掌に美しき日本あやつられおり

010:握( 夜さり) (夕さり夜さり)
阿武隈川の輸送確保を握りきし貞山運河しづかなる帯

010:握(animoy2) (I (愛)短歌)
心だけ前のめりなら大きさを較べ握る手恋人未満

010:握(長谷川智) (烏のつぶやきα)
さよならを言えなかった横たわる君の両手もまた握りこめ

010:握 (黒崎恵未) (そのための日記)
何といえばいいんでしたっけおそらくは悪意から強く握り返された手

010:握 (冬の向日葵)
握っても握ってもまたすり抜けて別れ匂わすあなたはずるい

010:握(水野月人) (新月の夜に)
眠る子の軽く握った手に指を入れるとギュッとされる幸せ

010:握(森マサキ) (君が大人になる前に)
明日から他人のものになる君の手を握ることもう夢は見ない

010:握(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
どのくらい炭を含むか把握した朝には爪が止まった 前へ

010:握(小野伊都子) ( cahier bleu)
ちょうちょでもつかまえるような手つきしてあなたがそっと握るおにぎり

010:握 (水口涼子) (FANTASIA )
摘み採ったタンポポの茎握り締めすり剥いた膝抱いていました

010:握(平岡ゆめ) (le petit cahier)
おむすびの塩の加減と君の手の握り具合がまだ掴めない

010:握(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
きみの肺がやさしく動きますように つめたき蛍ひとつ握って

010:握(清水ウタ) (“疾走パラノイア”)
一握の砂程無いか積み上げた心サラサラ零れて落ちる

010:握(フワコ) (きくとわたし)
また少し大きくなった娘の手握れば寝顔の口もとほころぶ

010:握(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
握ってたいつかの秘密をばらまいて暗闇を今照らそうとする

010:握(御厨笙子) (哀よりも愛 愛よりモアイ)
握力を測るみたいにがむしゃらに貴方は私と手を繋いでる

010:握(浅葱) (空耳の森*番外地)
朝はやく作るお握り愛をこめて あなたのぶんとわたしのぶんと

010 握(藤野唯) (Sugarmint)
木漏れ日が降る左手をやさしさでできていたいと祈りつつ握る

010:握(野田 薫) (COLORFUL∞PILE)
てのひらを握られている女児の絵が飾られたまま古びた聖堂