題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

027:嘘

2006-01-02 | 021-030の歌
「027:嘘」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

題は「嘘つき」の「うそ」です。「虚」「墟」などとの読み違いにご注意ください。

027 嘘(美山小助) (小助の和歌)
世の栄え 目を惑わせど 嘘満ちて 寂しさ感じ 憩い求めん

027:嘘(エクセレント安田) (風流三昧)
嘘なのね信用してたアタシだわいい夢見せてくれただけなの

027:嘘(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
放ちきし嘘のごとくに世の中も偽りばかりと未だ悟れず

027:嘘(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
来たる世に逢はむと誓ふ心根を嘘と知りつつ涙流しき

027:嘘(はこべ) (梅の咲くころから)
嘘と知り気づかぬふりのその人の 横顔やさし初冬の午後に

027:嘘 行方祐美 (やまとことのは)
春の嘘なら聞いてみようかこんがりとマフィンを焼いてお茶など淹れて

027:嘘(みずき) (空)
嘘はもう記憶の淵に眩しくて愛執とほき水のささやき

027:嘘 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
民草の想像超ゆる大嘘をつき続けよとヒトラー云ひき

027:嘘(髭彦)再投稿 (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
民草の想像超ゆる大嘘をつき続けよとヒトラー云ひき

027:嘘(かのこ) (短歌*かのこ流)
苦笑いどころか何故か怒られる 私に上手い嘘はつけない

027:嘘 やっつん (U151の目線)
嘘をつき眠れぬ夜もあったけど思えば他愛もないものだ

027:嘘(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
オノマトペばかりを声に震はせて娘の隠すちつぽけな嘘

027:嘘(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
「ぶたさんがきりんさんになっちゃった」先生と歌う 嘘嘘うっそ嘘

027:嘘(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
嘘付くと少し広がるきみの鼻 いっそ僕ごと吸い込んでくれ

027:嘘(aruka) (外灯都市)
真実は鏡に書かれた嘘だねとささやくきみのなかで消えたい

027:嘘(しゃっくり) (春雨じゃ)
臨終の父に嘘つき誉められしみかんの苗は植え終わったと

027:嘘(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
鮮やかに色づきしこと嘘のごと銀杏裸木(はだかぎ)天指して立つ

027:嘘(新井蜜) (暗黒星雲)
海亀の嘘だったのね三日月が光る浜辺に落ちて来たって

027:嘘(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
泣けぬほど哀しき水と知りながら蜻蛉も嘘を産み付けてゆく

027:嘘(紫女) (クロッカスの歌)
吐く嘘がひとつの薔薇として咲くか空の花瓶に煙草傾け

027:嘘(春畑 茜) (アールグレイ日和)
嘘あらむ真(まこと)やあらむひらかれて傘のさまざま木屋町をゆく

027:嘘(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
書き置きに「誰にも会わない」書いたけど 嘘だよ誰か話を聞いて

027:嘘(まつしま) (心の空)
優しさでくるんだだけの偽りが破れて嘘が見えてきた

027:嘘(丘村トモエ) (ことばとわたし(丘村トモエ))
絶対にばれない嘘だけついていて ずっと私を騙し続けて

027:嘘(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
返された40点の答案に60点分の嘘を書いたぞ

027:嘘(暮夜 宴) (青い蝶)
パステルの淡さでなぞる嘘なのにやさしくなんかなれない夜更け

027:嘘(鈴雨) (鈴雨日記)
「嘘つき」と言うシチュエイション積み重ね魅力増したるたまき 真似たし

027:嘘 新津康 (NOTHING WORKS)
「あれは嘘だったんだね。あの言葉も、抱きしめた身体(からだ)も…。」 「………。」 「黙るなよ。」...

027:嘘(ハナ) (象の求愛ダンス)
雨ならばいつか止むけど嘘だもの体の中が濡れるまで泣く

027:嘘 (小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
あの嘘をそろりと注ぐその日からシャーレに増殖してた白黴

027:嘘(水都 歩) (水都blog)
ひとときの安らぎ欲しくついた嘘その嘘隠す嘘が苛む

027:嘘(小雪) (朱紗)
あれは嘘?恋のかけ引きだったのね友も大事と身を引いたのに・・・ 

027:嘘(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
「嘘つきは泥棒の始まり」の嘘 嘘をつけない怪盗あなた

027:嘘(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
日経が語る明るい見通しは嘘ではないがホントでもない

027:嘘(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
八回に嘘のごとくに連打浴び逆転許し敗戦投手

027:嘘(本原隆) (それについて)
嘘つきの栄光だろうといった目でそいつを嫌いになることにした

027:嘘(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
晴れた朝 曇った夕べ 雨の昼 藪の中へと嘘地蔵詣で

027:嘘(飯田篤史) (ひこうき雲)
嘘つきとよばれてはるはぼくたちはひかりのうみにゆれているふね

027:嘘(Yosh) (★光に向かって★)
臨終に汗水流し取りしもの 我が身に添わず嘘となりけり

027:嘘 (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
囁きもからめた手も嘘この指の糸は空へとつながっている

027:嘘 (翔子) (花こみち)
桜舞う窓に向かいて嘘をつく悲しい言葉茶化しつつ

027:嘘 (翔子)再投稿  (花こみち)
桜舞う窓に向かいて嘘をつく悲しい言葉茶化しつつ

027:嘘 (翔子)再々投稿 (花こみち)
桜舞う窓に向かいて嘘をつく悲しい言葉茶化してもみし

027:嘘(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
どこまでが嘘、どこからが真実か線を引くごと伸びてくる影

027:嘘(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
 嘘なみだ  黒くにじめば  おもさみし  まじょりかまじょりか  まつげぱちぱち

027:嘘(ドール) (花物語)
ここで許されているのは100度まで とびきり素敵な嘘をつこうよ

027:嘘(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
適当に 昔話を 教えたら 嘘を言うなと 石投げられた

027:嘘(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
指たかく掲げて乱す風の道 嘘のつけない男は嫌い

027:嘘 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
ひとつだけ嘘を許して見送れば 雨の匂いを連れてくる風

027:嘘(原田 町) (カトレア日記)
大丈夫きっと良くなるわがついた嘘をきみは見抜いていたか

027:嘘(スガユウコ) (ココロに花を)
何になる自分に嘘をついてまで円く収めていつもの自滅

027:嘘(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
ひとつ嘘 ついて次また 嘘をつく 真に衣 重ねてるよう

027:嘘(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
不器用なところが好きよ沈黙が誤解されても嘘は言わない

027:嘘(西宮えり) (aglio-e-olio)
ふうせんのようにおおきくやわらかく嘘をふくらませる 祈ってる

027:嘘(川内青泉) (青泉の部屋)
退院を願っているのみその一心で体の調子はよしと嘘をつく

027:嘘(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
嘘という言の葉ありて世の中は 許す心の生まれしなりや

027:嘘(野良ゆうき) (野良犬的)
三つ目の嘘が隠した二つ目の嘘をいまさらばらす気もない

027:嘘(天野 寧) (三十一文字の毒薬)
そう、嘘はまるで合成着色料 どんな事実も色鮮やかに

027:嘘(花夢) (花夢)
恋として嘘をかさねながら抱く 犬のにおいのする公園で

027:嘘(みゆ) (*** ことばあそび ***)
月の夜君が仕掛けた甘い嘘 気づかぬ振りして右足一歩

027:嘘(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
嘘つきと言い放てれば愛してる無言のときはそれでさよなら

027:嘘(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
エイプリルフール最後の一瞬に嘘にもみえるメール送るね

027:嘘(夜さり) (夕さり夜さり)
偽り(いつはり)が空言(そらごと)嘘(うそ)となるまでのおほよそ五百年 月の満ち引き

027:嘘(素人屋) (素人屋雑貨店)
正直なあなたが口にする言葉・・・嘘だ。嘘なら笑って聴ける

027:嘘(kitten) (kitten song)
君のついた嘘に硝子が割れる世界は罅割れる正午

027:嘘(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
嘘つきと言われることもあるけれどつい口にするお世辞の言葉

027:嘘(みずすまし) (水紋)
 嘘という仮面をつけて今日もいく病の部屋にやさしさ満ちて

027:嘘(夜さり)再投稿 (夕さり夜さり)
偽り(いつはり)が空言(そらごと)嘘(うそ)となるまでのおほよそ五百年 月の満ち欠け

027:嘘(みなとけいじ) (海馬)
じぶんでは気づかない嘘 放課後に開いたままの国語教科書

027:嘘(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
素粒子を説くきみの口嘘をつく聞く振りぼくの眼も嘘をつく

027:嘘(みにごん) (MINI\'S LIFE blog)
嘘つきと言われてみたい いい加減安易な嘘に気付いてほしい

027:嘘(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
あの男(ひと)と大喧嘩して出て行った嘘をつく子に叱られている

027:嘘(斉藤そよ) (つれづれつづり)
跡消しのゆき降りつもり使い途なくした嘘がただよえる夜

027:嘘(小原英滋) (過去と現実)
何気ない嘘も信じた野良犬の遠吠え響くたそがれどきに

027:嘘 (紫峯) (時空の扉)
唐突に立ち上がる影カフェテラス嘘をつきしは貴方か吾か...

027:嘘(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
僕の嘘君は見抜いてしまうから僕は無口になってしまった

027:嘘(秋野道子) (気まぐれ通信)
シーソーを漕ぎつつ多分わたしたち嘘はつけない春の公園

027:嘘(振戸りく) (夢のまた夢)
指先がドライアイスの冷たさであなたの嘘を教えてくれる

027:嘘(はるな 東) (菜の花の道)
ばればれの嘘がとっても可愛くて騙されましょう清しきポピー

027:嘘(yasubow) (忘れえぬ人々)
そういえば、あの嘘つきの曲馬団。保険金詐欺うまくやれたの?

027:嘘 (桔梗の独白)
朝靄の人なき繁華街はただ静まり嘘のように平和で

027:嘘(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
朝靄の人なき繁華街はただ静まり嘘のように平和で

027:嘘(やすまる) (やすまる)
荒れた地で咲かせた嘘をちぎっては押し花にして図鑑をつくる

027:嘘(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
あなたとのキスを漢字であらわすと嘘になること気づいてしまう

027:嘘(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
はつなつの風の突くまま零れ出る嘘合わせしよう夢はしまって

027:嘘 (「題詠100首blog」参加作品)
もう誰も覚えていない 初めての嘘を言ひたる日の哀しみは

027:嘘(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
潮を吹き波を呼ばんとはまぐりは嘘の海水でも砂を吐く

027:嘘 (みあ) (言の葉たち)
ばればれの嘘を背中でつく男性(ひと)にだまされたふりしてやる嘘つき

027:嘘(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
  変身の帯を締め上げ春の夜からくれなゐに嘘はあふるる

027:嘘(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園 ー題詠百首のためにー)
  縁先に仕込む蚊遣りの渦巻に火ともす指を嘘が揺らめく  

027:嘘(くろ) (鎌倉日記)
嘘字しかフォントのあらぬ友の名をせいかくに書くあまたの線を

027:嘘(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
芬々ときらめく嘘をしたたらせ純愛映画いま果てむとす

027:嘘mamaGON(赤い椅子) (赤い椅子)
嘘つきは泥棒の始まり 嘘つきは経験あるけど泥棒はなし

027:嘘(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
嘘は嫌いあんたも嫌いすべて嫌い うそはウソだと言ってくれなきゃ

027:嘘 方舟 (方舟)
言ひ訳を嘘と思ひしことあれど問ひ詰めもせず友情は続く

027:嘘 方舟 (方舟)
言ひ訳を嘘と思ひしことあれど問ひ詰めもせず友情は続く

027:嘘(村上はじめ) (spidyな日々)
嘘だけで繋がっていたあの頃の 雨の記憶がふと蘇る

027:嘘(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
   嘘でなくわたしの憧れ言っただけ桜花びら蒼空へ散る

027:嘘 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
はみだした本当のことをくるみこむきれいに嘘のこげめをつけて

027:嘘(凛) (臥薪嘗胆)
好きだよと甘く囁くその口で君は平気で嘘を吐き出す

027:嘘 (水沢遊美) (ふんわりんさまの想ひ人)
君がつく彩とりどりの嘘たちをジャムの小瓶にそっと詰めこむ

027:嘘(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
しかたなくつかねばならぬ嘘があり淋しくをりぬ人のあはひに

027:嘘(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
強くない女は嘘に溺れたいホントの優しさなんていらない

027嘘(クロエ) (90%の幸福)
沈黙の合間を煙草が埋めている受話器のむこう嘘を馨らせ  

027:嘘 (寺田 ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・そんな嘘目を見りゃ判るというきみに じっと見られてアタフタとする

027:嘘 (佐田やよい) (言の波紋)
ぽっつりと切れてしまった赤い糸 五十二個めの嘘のおもみで

027:嘘 (末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
嘘つきをなおす自信がもてなくてはりせんぼんが泳ぐ水槽

027:嘘(ことら) (ことらのことのは)
真っ白な嘘を固めた塩竃の中で骨まで焼かれておりぬ

027:嘘(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
老いてなほ愛のことばにときめきぬ歯の浮くやうな嘘と知りても

027:嘘(きじとら猫) (きじとら小部屋)
玉葱の皮むき作業するように剥がしても嘘剥がしても嘘

027:嘘(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
ラムネ玉つつく舌先 嘘はもう一生分をついたからいい

027:嘘(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
妻と子に残せしものは百の嘘(保険金三千万円付き)  

027:嘘(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
友の嘘うるはしきかな草の実の雪のしたにて堪へるやさしさ

027:嘘(小早川忠義) (ただよし)
彼の人をしあはせにする嘘見付けたり しばしその嘘つかずゐるべし

027:嘘(ユメハ) (夢見堂)
傷を受けボロボロ涙あふれ出す痛いよきみの優しい嘘が

027:嘘(栗凛) (ス芸紙一重?)
護ったり励ます嘘が得意だと知っているのに惹かれています

027:嘘(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
いつもより半音高くなっていてわかってしまうやわらかな嘘

027:嘘(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
嘘と知りホッとしたけど悲しいよ 君が試した僕のこころは...

027:嘘(みち。) (虹色アドレナリン。)
嘘ばかりついていたからあたしたち世界でいちばんしあわせだった

027:嘘(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
嘘がふる ゆうぐれの街あかくそめ(Rain of Dream 夢の罪)

027:嘘(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
わたくしの嘘を信じぬひとのため夜ひと夜論ず小夜啼き鳥を

027:嘘(あおゆき) (メソトリウム)
ぬばたまの夜光る嘘ほしいのと蘭麝くゆらす破滅のおんな

027:嘘(笹井宏之) (【些細】)
ふろしきにあふれるほどの夜をつめ嘘泥棒が泣く月のした

027:嘘(村上きわみ) (北緯43度)
おおかみは来ないよ)嘘だ)ほんとうにゴドーは来ない(嘘だ(ぜんぶね

027:嘘(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
世界中の嘘を集めてあげるから気に入ったのを選んでごらん

027:嘘(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
家事手伝い、というのは嘘で手伝わない家事を眺めつつする武者震い

027:嘘(癒々) (Romantic irony)
皆して嘘っぽい嘘付き合って笑い転げていたの青春

027:嘘(芹澤京乃) (りなときょうのの迷走記録。)
聞いていて 今からひとつ嘘をつく「あなたなんてだいっきらいよ」

026:垂(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
卒業式の式辞の最中女生徒は頭を垂れてメイルを打ちぬ

27:嘘(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
銀幕のなかで女優よ六月の嘘にまみれた真実と舞え

027:嘘 (ちゅう …ノラのつぶやき…)
嘘遊ぶエイプリルフール気付かずに 心のすき間カサカサ乾く

027:嘘(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
嗚咽せし面談室の女生徒にかける言葉は全部全部嘘

027:嘘(今泉洋子) (sironeko)
いままでにつきし嘘みな許してと沙羅双樹の花仰ぎ見る

027:嘘(矢野結里子) (Leaf-Life-Feeling)
わたしたち 嘘つきあって癒される ずっと「本当」を探していたのに

027:嘘(村本希理子) (きりころじっく)
ここまでが嘘ここからは真直ぐに薄いお皿と落ちてゆきます

027:嘘(あんぐ) (あんぐの短歌)
正直者はワシントン一人だけだった 嘘を重ねる米大統領

027:嘘(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
水平にひろがる夢の垂れながし 嘘なら真直ぐ地獄へ堕ちな

027:嘘(星桔梗) (風船がわれるまで)
一通り取り揃えてる八百屋でも並んでいない嘘だらけの君

027:嘘(やな) (やなさんの基地)
会議室水槽のように白い夜 空の机で増殖した嘘

027:嘘(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
真実を告げぬ優しさ 真実を知らぬ穏やか 本日も嘘...

027:嘘。   (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
嘘つきなあなたの帽子見詰めても 元には戻らぬ あの頃にはもう

027:嘘(折口弘) (はっちんずBLOG)
恋愛にかなり不向きな人生のレシピをみれば「嘘」欠いており

027:嘘(智理北杜) (智理北杜)
嘘の赤声の黄色は新緑の野に出でて見れば際立つだろうか...

027:嘘(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
問い詰めるなんて野暮だわ女なら黙ってかけろ嘘発見器

027:嘘(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
問い詰めるなんて野暮だわ女なら黙ってかけろ嘘発見器

027:嘘(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
ピノキオの鼻がぐんぐん伸びるように嘘をついたの? クレオパトラも

027:嘘(逢森凪) (みそじのみそひともじ)
またひとつ嘘をついたの あの人に「元気です」ってメールを一通

027:嘘(わかば) (わかばのうた)
嘘になるのはいやだけどいやだから家に帰って練習してくる。

027:嘘(夢眠) (夢眠・日々綴り)
嘘得意付くと言うより言わぬこと言わぬことが嘘付きになる

027:嘘(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
どうせなら優しい嘘をつきましょう 心がホワッとほぐれるような

027:嘘(濱田花香) (紅葵爽♪)
籠の子に重嘘(ちょうきょ)の末に口惑(まど)ひ 捩(ね)じ伏せ痛み与ふ狂人(たぶれや)

027:嘘(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
少しだけ嘘ついているほおずきをふふみて鳴らすその唇は

027:嘘(goldfish) (月と金魚鉢)
嘘じゃなくもうずっとずっと君の影ばかりを抱いて夜をしのいでる

027:嘘(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
嘘つきはゆっくりお風呂につかりますあまり遠くへいけないもので

027:嘘 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
君だけは信じてくれると思ってた既に泥棒だった嘘つき

027:嘘(ヒジリ) (*tRIGger.)
嘘なんてついてないのはわかってる信じきれずは過去のわたしで

027:嘘(つきしろ) (halcyon days)
ひんやりと奥まで冷えた冬空に、飛んでいったの。うそつき少年。

027:嘘(るくれ) (とっても単純なこと)
ちょっとだけ遊んできます嘘じゃない私は話をながーくしたい

027:嘘(ぱぴこ) (テクテク)
疲れてる時ほど嘘がうまくなる僕ら弱さに敏感すぎて

027:嘘 (たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
いま構築されつつある恋愛論。貴方のことが好き(←これは嘘)

027:嘘 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
埋められた嘘だったのに 僕の口からこぼれ落ちた 真珠のように

027:嘘(理宇) (±雑記蝶)
「嘘だよ」と言って微笑った君の瞳を解析すれば…「愛シイアキラメ」

027:嘘(なまねこ) (路地裏稼業)
「梅雨らしくケンタのチキンが降っていた」六月八日の嘘日記より

027:嘘(黒田康之) (今日の、おUTA)
凡そは嘘で固めた表情でもの売る人の背筋となりぬ

027:嘘 (砺波湊) (となみ☆みなと)
終わる夏 汀に立てば打ち寄せる 誰かが小さく千切った嘘が

027:嘘(しょうがきえりこ) (GakiDay's TANKA)
一生で出会うかなしい嘘束ね青いブーケにしてあいせたら

027:嘘(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
嘘に嘘を注ぎ泡立つ現実に薄絹かける水滴やはや

027:嘘(幸くみこ) (そこそこがんばる)
嘘つきは嫌いと言われた7才のあの日に戻ってやり直したい

027:嘘(そばえ) (日照雨)
こころやさしい嘘つきの少女はエーデルワイスになりましたとさ

027:嘘(路喜) (水陸両用)
たわいのない嘘と彼のみが思う炎天下八月の炭酸

027:嘘(内田誠) (その言葉の行方)
まだ青い夏の終わりに捨てられた嘘をくわえた海鳥が往く

027:嘘 (お気楽堂) (楽歌三昧)
今此処に君と私が生きていて嘘も真もさして変わらず

027:嘘(日下智世) (万美愛任叶結実)
バックから出てきた映画の半券を見て思い出すあの頃の嘘。

027: 嘘 (ひらそる) (*ひねもすもずく*)
嘘つきの顔のカテゴリふやすためドライブ買い足すえんまだいおう

027:嘘 (酒童子) (酒童子「歌」ワールド)
嘘は嫌!と言ったところで勇気ある?本当のことを聞いてどうするの

027:嘘(本田あや) (明晃晃)
つり橋と地面に違いなどなくて 君の手にぎり晴れ晴れと嘘

027:嘘(碓井和綴) (雨歩日記)
珈琲もタバコもダメな君の部屋缶灰皿につかれてる嘘

027:嘘(和良珠子) (the strange of stranger)
嘘というほどでもございませんが、ま、ま、ぶぶづけでもおあがりやして

027嘘(帯一 鐘信) (361℃)
 嘘らしい嘘にだまされ秋空で傘を隠してぬれたふりする

027:嘘(長岡秋生) (廊下に座る)
嘘つきの放浪者たちが永遠に岬となって海を見ている

027:嘘(岩井聡) (North Marine Drive)
石畳の下の五月は海という遠近法の嘘 にがい嘘

027:嘘(Harry) (四月なかなか)
ほころびを繕ふためのちさき嘘つじつまあはせでいとど膨らむ

027:嘘(あめあがり) (あおいかいだん)
正直に生(い)く為ひとつ嘘つかむ 君への想い忘れられると

027:嘘(もりたともこ) (短歌、すきです。)
真っ直ぐに空を横切る飛行機が長くきれいな嘘を残して

027:嘘(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
つき果てた嘘ならぜんぶ覚えていますごめんねぜんぶ覚えています

027:嘘 (如月綾) (お気に召すまま)
ねぇルパン誘いに来てよ 嘘ばかりついてるあたしの元に 今すぐ

027:嘘(小太郎) (ねこのにくきゅう)
優しくて溶けそうな嘘にすがりつく私の足にうすばかげろう

027:嘘(夢麿) (夢幻泡影)
夏空に溶けてしまった君の嘘 もうわからない真実なんて

027:嘘 (保井香) (パパは乳牛屋)
ふわふわで優しくあたたかいきみがいつか死ぬのは嘘ではなくて

027:嘘(門哉彗遥) (Nambo no Monya?)
乳輪の片鱗あやしキリンビア アイロンかける危険日の嘘

027:嘘(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
嘘つきと孔雀に言われすまないと僕は答えた白雨のなかで

027:嘘(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
人の嘘疑うことなく暮らせるが何よりのこと 学校なる社会...

027:嘘(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
(会いにきて)地雷が埋まる庭先できっとあなたは嘘だとわかる

027:嘘(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
優しさはあなたのものだただときに嘘を売り飛ばしてほしくなる

027:嘘(彼方) (心を種として)
黙り込む 嘘を言えない君の癖 今宵私は悲しき検察

027:嘘(新谷休呆) (新谷休呆の短歌の部屋)
嘘だけは平気でつけるやうになり悲しい女で通してきたから

027:嘘 (蝉の声)
軽き嘘を重ねるように透き通るもの幾枚も着る夏おんな

027:嘘 (遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
嘘だっていいからなんて言っている時点で君も嘘つきですね

027:嘘(内田かおり) (題詠2006深い海から)
嘘という概念持たぬ歳である夢の話に今日も頷く

027:嘘(萌香) (空の青さをみつめていても)
  愛してるその一言にほどかれる嘘とホントに戸惑いながら

027:嘘 あいっち (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
はじめから好きじゃなかったこんな嘘つかせないでね明日の我に

027:嘘(pig_pearl) (ブタに真珠)
嘘ついて なかった事に してしまおう なかった事は 思い出せない

027:嘘(堀 はんな) (たん たん 短歌)
嘘なのか冗句なのかも解らずに混乱したまま君を認知す...

027:嘘(toshie) (題詠100首blog)
嘘つくと舌を抜かれると母言いし幼い私の怖きひととき

027:嘘(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
何もかも嘘ですからと微笑んで見上げた空に傾いた月

027:嘘(鳴井有葉) (そのための日記)
出来すぎた嘘なのでした飴玉が溶けきるまでの世界平和

027:嘘(透明) (limerence)
頬っぺたに嘘という字をマッキーで書いて泣きますこれも嘘だと

027:嘘(フワコ) (きくとわたし)
嘘つきはかわいいなって思うでも可愛い嘘しか許しませんけど

026:嘘(shall3) (山歩き録)
見つからぬ 大量兵器 戦いの 理由はなぜか 見栄と嘘知る

027:嘘(shall3)再投稿 (山歩き録)
見つからぬ 大量兵器 戦いの 理由はなぜか 見栄と嘘知る

027:嘘(浅井あばり) (ギンガムクロス)
いとけない嘘の気絶に憧れて爪に透かした不可視光線

027:嘘(まほし) (うた・たね)
ジャンクフード@シブヤの嘘つきな味に飼い馴らされている日々

027:嘘(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
わたくしが重力崩壊起こしてる その重力は秘密と嘘と

027:嘘(星川郁乃) (Air Station)
嘘つきが嘘つきあって温(ぬく)めあう夜があってもいいかもしれず

027:嘘(星川郁乃) (Air Station)
嘘つきが嘘つきあって温(ぬく)めあう夜があってもいいかもしれず

027:嘘(究峰) (思い浮かぶがままに)
惑ひたる嘘と知りつつ聞き返す未練たらしき心の隙間...

027:嘘 (象と空)
右胸がキシキシ痛むと嘘を言う眠れぬ夜の恋の電話で

027:嘘(ゆづ) (透明ランドセル)
嘘みたい。嘘なんだよね、ささやいた時にあなたがほほえむ場合は。

027:嘘(けこ) (あきのうた声)
偽善者であり偽悪者である我や なべての嘘を抱いて眠らむ

027:嘘(minto) (@100@)
満月のケーキの中の苺なる嘘八百を許せるか否

027:嘘 (nine) (songs)
ついた嘘全部信じてくれていたウサギになると言ってた少女

027:嘘(ベティ) (Betty's second Bar)
もう逢わない やさしい嘘に背を押され友へと戻る夜半の静寂

027:嘘(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
短めの嘘と二度目の二十五時 どこかで雨の音がしている

027:嘘(浅葱) (空耳の森*番外地)
「さよなら」と告げれば君は去ってゆき 嘘だと言っても戻りはしない

027:嘘 (東京パピヨン)
美しい嘘でしかなくゆくりなくテールランプが点滅をする

027 :嘘 杉山理紀 (2006R57577)
裏腹な気持ちに嘘が列んでる合わせ鏡の遠くを覗く

027:嘘(平岡ゆめ) (le petit cahier)
最後まで残る定めの人ですね嘘が上手くて秘密が好きだ

027:嘘(野田 薫) (さしあたり大丈夫)
教科書は嘘をついていてぼくたちが殺した神の慈悲を受けている

027:嘘(近藤かすみ)  (気まぐれ徒然かすみ草)
『第三の嘘』まで到る道すがら悪童たちは老いはじめたり (アゴタ・クリストフ/著 堀茂樹/訳  早川書房)

027:嘘(千) (Mille et une nuits)
ひとと会わぬ理由を嘘でつくりきし 今は夫と居たしという真実

027:嘘(春村蓬) (風見鶏)
嘘をつくニンゲンの目はまたたくよ きのふもけふもシジミチョウ見つ

027:嘘(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
はじまりも終わりもなくて嘘つきは嘘つきのままテーブルにつく...

027:嘘(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
創作は最初に作り出すと辞書。ようは最初の嘘つきになれ!か?

027:嘘(田咲碕) (いたずらっこ)
ひくりともせず嘘をつくこの口も覆う手も本意矛盾では無く

027:嘘(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
ヒョウタンにしまっておいたギザギザの嘘がようやく寝息をたてた

027:嘘(久野はすみ) (月の融点)
めくってもめくってもまた嘘をつく日めくりの紙のこのうすっぺら

027:嘘(椎名時慈) (ワレ短(壊れ短歌))
指切りをしなくったって嘘つけば多少の針は心に刺さる

027 嘘 (文月万里) (Kagerou つれづれ)
嘘だろう!叫んだ口の真ん中に 虚ろにあいたブラックホール