題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

080:響

2005-12-31 | 071-080の歌
「080:響」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

080:響(エクセレント安田) (風流三昧)
脳天に響き渡るぜ二日酔い今日は昼から重役出勤

080:響(美山小助) (小助の和歌)
横笛の 響きが染みる 夜の海 波のざわめき 掛け合う歌よ

080:響(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
波の間に響き合いたる船方の声をくぐりてうみねこ遊ぶ

080:響(しゃっくり) (春雨じゃ)
春闘の声高らかに響かせる憚りたまへ休日ぐらい

080:響(しゃっくり) (春雨じゃ)
春雷や打てば響くの例え有りにわかに暗雲立ち込め候

080:響 行方祐美 (やまとことのは)
音響の仕事に就きたる青年をころんと電話で抱っこがしたい

080:響(はこべ) (梅の咲くころから)
後夜の鐘深夜の月に響きおり 見上げし朝永舞影さみし

080:響 (西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
白き足が軽き足音響かせて白鳥の群れ舞台をよぎる

080:響(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
底鳴りのかすか響けり遠街に今日もあまたの逢ひ・別れあらめ

080:響 (みずき) (空)
水おとに響く羽音の漲りて 翔(た)つ鳥すでに白き朝靄

080:響(まつしま) (心の空)
傷ついた今ならわかる響けずに零れ落ちてく音の哀しみ

080:響(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
ししおどし コンと響いて仲人が出ていきました「ふたりでどうぞ」

080:響(紫女) (クロッカスの歌)
別れると言えず真横で響くのは君が頼んだとんこつラーメン

080:響(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
これほどに響く言葉は他になし「われが好きか」とたしかむる娘(こ)よ

080:響(飯田篤史) (ひこうき雲)
ぼくたちのこのはるの日のやさしさとさみしさだけが響きあう森

080:響(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
おかあさん テレビ見てみて 響だよ 男前だね 細川さんは

080:響(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
鉛筆の響きが描きゆくきみの似顔を撫づる海からの風

080:響(本原隆) (それについて)
震えると大きく響く装置から聞いて響いて震える心

080:響 (青泉の部屋)
母娘文学好きは亡き父母の影響あるか遺影に聞けり

080:響(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
足音の響き渡りし夏の洞仲間とともに中に入りゆく

080:響(春畑 茜) (アールグレイ日和)
売られゐるひよこのこゑが響きあふ記憶の初夏の駅のゆふべに

080:響(aruka) (外灯都市)
空洞の教会は死者の眼であふれ煙のような鐘の音響く

080:響(川内青泉) 再投稿 (青泉の部屋)
母娘文学好きは亡き父母の影響あるか遺影に聞けり

080:響(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
ひたすらに趣味は仕事と働いて音響機器を父は購う

080:響(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
サントリー響1本入ります、ママの一声上筋の客

080:響(新津康) (NOTHING WORKS)
響くのは君の声。意味さえ聞き取れないのに。君を見つめるだけ。...

080:響(暮夜 宴) (青い蝶)
愛すべきニョロニョロたちの歌声が響くおさびし山の夕暮れ

080:響 (新井蜜) (暗黒星雲)
響き合う未来の歌を織姫と奏でたかった彦星の笛

080:響(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
朝来ると音を響かせ時知らす目覚ましを止め眠りにさよなら

080:響(水都 歩) (水都blog)
ネットとふえたいの知れぬ媒体で響き合う友見つけし不思議

080:響(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
あまやかな響きのありき<おだちん>の幼き記憶子らは知らずも

080:響(秋野道子) (気まぐれ通信)
口笛をひゅっと鋭く響かせろウルフドッグに聴こえるように

080:響(西宮えり) (aglio-e-olio)
ばた足が切り裂き縫い上げた水の底に残響はない 捨てたの

080:響(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
ブラームス交響曲第四番を何故か気に入りそればかり聴く

080:響(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
掌で(これはティンパニ、これはホルン)響きを拾う聾の貴婦人

080:響 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
夕暮れを告げる鐘の音響くころ ひとりにひとつおかえりなさい

080:響(スガユウコ) (ココロに花を)
週一度\"みなさん毎度\"の声響き在日二世松田さん来る

080:響(ドール) (花物語?)
未完成交響曲があまりにも美しすぎることへの疑惑

080:響(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
薄日差し凍てつく空気響かせる微かな歌の満ちる聖堂

080:響(改行やたら好きな人) (軟骨れいあうと)
 晴れ上がり  それはみごとな  空ですが  ことあるごとに  奥歯が響く

080:響(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
つくづくに愛され上手ずるいずるいでも雨音が響くのはいやね。

080:響(Yosh) (★光に向かって★)
響かせん 「なぜ生きる」の事 隔てなく 人苦の\"モト\"がそこにある故

080:響(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
お互いの言葉に託す感情が響きを亡くし十月十日で

080:響(やな) (やなさんの基地)
繰り返し投げても何も響かない井戸 もうわたし家に帰るね

080:響(謎彦@題詠100首) (ジャポン玉)
ラ・マルセもはや心の國歌にもあらずて螺旋?に響(どよめ)く

080:響(謎彦@題詠100首) (ジャポン玉)
ラ・マルセもはや心の國歌にもあらずて螺旋状に響(どよめ)く

080:響(みゆ) (*** ことばあそび ***)
幾日も待ち焦がれてた君の声 変わらぬ響き今朝は快晴

080:響(わかば) (わかばのうた)
どうか響きを聴いてください見つめてた君がいなければなかったことです

080:響(あんぐ) (あんぐの短歌)
白きなか靴音響かせゆうらりと君があらわれ去ってゆく夢

080:響(goldfish) (月と金魚鉢)
響く声と伏せる眼差しとこれまでの夜が重なり君を見ている

080:響 (寺田ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・一瞬の静寂ののち振り下ろすタクトにいまぞ 響 満ち来る

080:響(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
ホール中響かせたりし 「冬ソナ」のテーマを 『中村紘子』の指が...

080:響(小早川忠義) (ただよし)
響とふウイスキーより打ち出づる黄金の酔ひにしばらく惑ふ

080:響(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
ひとすじの閃光はしり遠ざかる残響 壊した恋は追わない

080:響(花夢) (花夢)
鋼にも似た心臓が響こうとするけど傷つくことはもうやだ

080:響(るくれ) (とっても単純なこと)
責められて響けなかった声たちのお墓のようよこんな最後まで

080:響(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
走っても立ち止まってもセンセイについてくるあの地響きは何?

080:響(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
響いてる心で聞いたバラードのようなあかねにそまるゆうぐれ

080:響(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
尽き果てぬ語らい尽き果てない不安響かせあって居場所をつくる

080:響(笹井宏之) (【些細】)
どちらからともなく音になりすまし夜の海へと響いていった

080:響(碓井和綴) (雨歩日記)
理科室のシャーレの落ちる音響く息を潜めて学ぶくちびる

080:響(日下智世) (万美愛任叶結実)
大声で呼ぶ声遠く響けれど振り向かず君行ってしまえり。

080:響(星桔梗) (風船がわれるまで)
また明日を担う命の誕生に響きあう声家族の祈り

080:響(栗凛) (ス芸紙一重?)
お隣の風鈴の音を響かせて あたしばかりを撫でていないで

080響(帯一 鐘信) (361℃)
星空はガラスが割れて崩れ落ちなくなるように響いています

080:響(はるな 東) (菜の花の道)
マイブーム坂田明のサックスの「ひまわり」哀しく響きわたれり

080:響(智理北杜) (智理北杜)
1割の給与カットは家計簿に直接響く 「何を減らそう?」...

080:響(鈴雨) (鈴雨日記)
響かせむと企てられし言葉ほど胸に響かぬことを知るべし

080:響(原田 町) (カトレア日記)
立秋の風に吹かれてと口ずさむ八木重吉の詩(うた)の響きを

080:響(なまねこ) (路地裏稼業)
地下道のすえた臭いに響いてる昔のはなしと蘇州夜曲は

080:響(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
雑踏でかすかに漏れた君の屁を拾い集める音響装置

080:響 (紫峯) (時空の扉)
我が裡にかつて響けり言の葉のピンを外せば其処だけ白し...

080:響(小雪) (朱紗)
ミュージカル 左右に音が 駆け抜けて 地響き起こる 異次元空間

080:響 (みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
あまだれや響ける音のツントチツぅチリトツツン新緑したたる

080:響(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
その響き聴けば清しき肺のなか へくとぱすかる、へくとぱすかる

080:響(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
泣き声が窓の無き部屋響きいる 禁断の果実地に落ちてより    

080:響(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
街角のピアノのなかの響板に忘れ去られた四分音符ひとつ

080:響(素人屋) (素人屋雑貨店)
響かない会話をついに打ち切って我は唄っているブギウギを

080:響(佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
サイレンを響かせさつと通り過ぐ消防自動車 続きて二台

080:響(やすまる) (やすまる)
わたくしに足りない音が遠くから響いてくるよ 胸を広げる

080:響(みなとけいじ) (海馬)
トンネルの声の響きを懐かしむ人がそのまま影絵となりぬ

080:響(彼方) (心を種として)
響かない。真空だからしょうがない。宇宙抱く胸、そう嘯こう。

080:響(振戸りく) (夢のまた夢)
宇宙まで(もしくは君のいる場所へ)反響板を突き抜けて行け

080:響(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
もう逢えぬ一期一会の別れ際こころに響く君の一言...

080:響(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
困るよね 花火の響きだけきいて書いた手紙だ、って言われても

080:響(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
きりきりと臓腑に響く音のして 窓外一面の棘荊(とげ・いばら)

080:響(凛) (臥薪嘗胆)
七色の音色にのせて紡ぎだす君の言葉はもう響かない

080:響 (お気楽堂) (楽歌三昧)
打てば響く間柄まであと何年供に暮らせばいいんだろうね

080:響(村上はじめ) (spidyな日々)
脳内に響く銃声そこからは徐々に意識が遠のき消える

080:響 (ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
距離感をつかめぬ二人魂の響きを聴くか少し触れるか

080:響(野良ゆうき) (野良犬的)
砲声を宇宙(そら)に響かせこの地球(ほし)は同じところをまわっています

080:響(市川周) (ミルミルを飲みながら)
まばらなる拍手に慣れた人生(ステージ)で響ひろみがアチチと歌う

080:響(ぱぴこ) (テクテク)
爪弾いたぶんだけ響く弦六本味方につけて伝えたいこと

080:響(岩井聡) (North Marine Drive)
残響のように居座る哀しみはブラスバンドにまぜると危険

080:響(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
そのへんはふたりにふって庭先で竹箒持つ音無響子

080:響(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
 初デート遠雷響くふたり乗り加速度つけて舞いあがれ僕

080:響(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
音響の設備がとてもいい部屋でしりとりをしてた 「う」が響くのは五回目

080:響(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
染み込んでいけば影響したものがはがれてここは大きな落ち葉

080:響(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
口笛が吹けない少女路地裏で着信音を響かせている

080:響(kitten) (kitten song)
080:響 彼女の濡れた指先が反響となって帰ってくる――海辺にいて

080:響(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
交響曲「第九」 券面に記された内容はあくまで予定です

080:響(今泉洋子) (sironeko)
玉響(たまゆら)と子の名付けたる合唱のCDを手に子は卒業す

080:響(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
投げるごと湧きあがりくる響めきも気にせずさらり青いハンカチ

080:響(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
ドアが目に響くね悪い動物の笑顔がたてるさざ波みたい

080:響(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
響きとはかたき胸処になきものを野を傾けて秋草震ふ

080:響(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
ワーグナー 交響曲の文字浮かび クラッシックの楽譜とりだす

080:響(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
ワーグナー 交響曲の文字浮かび クラッシックの楽譜とりだす

080:響  (里坂季夜) (コトノハオウコク)
リッケンの開放弦を響かせて立つひとに吹く風の眩しさ

080:響(あおゆき) (メソトリウム)
白い音響き続けるこの職場もう辞めましょう失わぬうちに

080:響(Harry) (四月なかなか)
これといふ特徴のなき我なれどこころに響く歌の詠みたし

080:響(方舟) (方舟)
北鮮の核実験の影響も国々の思惑一様ならず

080:響(理宇) (±雑記蝶)
与えては何一つとし奪えない仮面ライダー響鬼のカタナ

080:響(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
低く遠くあなたの声が響くから今日もわたしは洞窟だろう

080:響(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
空の果てから響いてくる音ロマンとか挑戦だとか肯定している

080:響(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
無視できたはずのあなたの目も腕も言葉も今さら響く ばかもの

080:響(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
警報器の鳴り響きたる廊下にて教師数人一斉に走る

080:響(きじとら猫) (きじとら小部屋)
幾度も響いてしまったことだろう 三十一文字(みそひともじ)が放つ調べに

080:響(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
どうすれば君に響くの? 六本の弦にたくした二十歳のすべて

080:響(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
鐘の音が響き渡って異次元のドアは再びまばたきをする

080:響(みち。) (虹色アドレナリン。)
生きてると響いてしまう傷ついた数と傷つけた数は等しい

080:響(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
くちびるをそっとうなじに這わされて遠くで響く打ち上げ花火

080:響(斉藤そよ) (つれづれつづり)
抑制は美しいこと ふくらまぬ記憶わずかに響きあわせる

080:響(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
玉響のいのちと思う薬師寺の東塔前にわれを立たせて

080:響(幸くみこ) (そこそこがんばる)
警官の自転車きしみ響かせて街灯のなか遠ざかり行く

080:響 (みあ) (言の葉たち)
缶けりの鬼さんはまだ響かせぬ足であの日の境内に立つ

080:響(shall3) (山歩き録)
山中に 響きはせぬが 鹿の声 長き余韻に 耳傾けし

080:響(夢眠) (夢眠・日々綴り)
地下道で君の叫びが響いてる自転車引く背に「好き」と青春

080:響 (砺波湊) (となみ☆みなと)
もみあげの量の多さだけ響子似だ わがアパートの管理人女史

080:響 (如月綾) (お気に召すまま)
目立つのは好きじゃないけど一度くらい 響く歓声 その中心で

080:響 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
部屋中の空気を使って響かせるような気持ちでフルートは吹く

080:響(内田誠) (その言葉の行方)
寂しさが出口をさがし響きあうひとりに慣れた夏の夕暮れ

080:響(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
やさしさを響かせている文字列が雨を降らせる わたし、泣いてる

080:響(濱田花香) (紅葵爽♪)
大社(おおやしろ) 森に囲まれ、神居(お)りて 雅楽響々、神のみ聴こゆ

080:響(癒々) (Romantic irony)
鳴らされてしまって今もまだひとり残響の中にすくんでいます

080:響(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
「骨格が似てれば声も似るのだ」と頭の中でショパンが響く

080:響(まほし) (うた・たね)
黄金比(五対八)を内に秘めうずまく貝にカノンの響き

080:響(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
声に声重なりてゆく賛美歌の響き見ゆらばかがやかるらむ

080:響(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
薄明の街をもとほり鉄工場の残響耳たぶ火照(ほて)らせ聴きし

080:響(フワコ) (きくとわたし)
会堂にまだコラールの残響がころころこぼれて踏みそうになる

080:響(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
忘れてもかまわないけどコスモスが揺れたら響いてください 君に

080:響(村上きわみ) (北緯43度)
ゆっくりと秋をつないで吊り橋はひとりひとりを響かせている

080:響(透明) (limerence)
薄氷を踏み割る朝が爪先に響く夕べは何もなかった

080:響 (翔子) (花こみち)
低いほど静かに深く響きゆく怒りの声の毛細現象

080:響(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
人々の強い想ひの残響が私の心に忍び込む夏

080:響 夜さり (夕さり夜さり)
あふとつの支点ががうと響き合ふをとことをんな夢の如しも

080:響 (象と空)
あの頃のフォークソングを聴いているまぶたに刺激ギターの響き

080:響(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
響きあい通じあうもの感じつつ踏み出すわけにはいかない一歩

080:響(もりたともこ) (短歌、すきです。)
異質なる音を持つものならばこそ触りたくなる未知の響きに

080:響(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
  響きあうこころとこころ何処かで聞きしフレーズ秋空の澄む

080:響(究峰) (思い浮かぶがままに)
台風の傷跡なるや屋根上に響く工事の音に目覚める...

080:響(浅葱) (空耳の森*番外地)
君の言う「愛」の響きももう胸に染み込んでこぬ二年の月日

080:響(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
石榴の実はじくる頃か、見あぐれば空かはきつつ秋は響かふ

080:響 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
井戸に石投げて地球の反対で目覚める音の響きを待って

080:響(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
置き去りにされて仰げばあおぞらの雲雀交響楽のただなか

080:響(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
グランドでヒシと抱き合い称えれば ファンの声援心に響く

080:響(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
空見上げ星の音楽聞いている心に響く静寂の音

080:響(ことら) (ことらのことのは)
天蓋に雨音響く 誰もみな胸にひとつの丸椅子を持つ

080:響。   (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
名残陽をただ一瞬と惜しみつつ この胸に耳に愛しき残響

080:響(小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
やりきれない巻貝の残響よとおりすぎてく舟ばかりです

080:響(pig_pearl) (ブタに真珠)
響かない 君の言葉も 声さえも 届かない空 ただ仰ぎ見つつ 

080:響(けこ) (あきのうた声)
風鈴を弾き偽善を赦しおり 夏の名残の響く刹那は

080:響(堀 はんな) (たん たん 短歌)
真夜中にエンジンの音響かせていつものバイク通りゆくなり...

080:響 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
嘘がばれ鎖骨の下の背中側何かが縮む音だけ響く

080:響(ゆづ) (透明ランドセル)
僕たちはいつまでもかなしい音を響かせながら眠りつづける

080:響(ヒジリ) (*tRIGger.)
バファリンが響く声たちとろかして半分の優しさも忘れちゃえと

080:響(内田かおり) (題詠2006深い海から)
琴線に響く言葉の二つ三つ隠る絵本を今日も読み継ぐ

080:響(小太郎) (ねこのにくきゅう)
旅立ちの歌響かせてまっすぐに立つ君の背に突き抜ける空

080:響(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
たそがれの名曲喫茶らんぶるに『田園交響楽』は流れつ (ジッド/[著] 神西清/訳 新潮文庫)

080:響(折口弘) (はっちんずBLOG)
辛うじて文字であなたに届いても 音源のない音響室かも

080:響 (のんちゃんの衣裳部屋裏)
さくらフェスタのオープニング 副題は「響き合う心と歌声」

080:響 (佐田やよい) (言の波紋)
制服のボタンをひとつはずされて水面に響くオーボエの音

080:響 (春村蓬) (風見鶏)
父の名は「ヴォイス」母の名は「響」(ひびき)生れしホワイトプードルの「奏」(かなで)

080:響(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
残響に抱かれたまますわってるライブのはねたフロアのすみで...

080:響(星川郁乃) (Air Station)
聴力をなくしたひとが骨で聴く交響曲9番An die Freude

080:響(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
遮断機が柩の蓋となり降りて菊香の風に釘打が響く

080:響(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
響き合うための酸素が足りなくて塞がれながら靴下脱いだ

080:響 (nine) (songs)
はしゃぎ声響いてシャボンが流れてく金の野原に吹き渡る風

080:響(ベティ) (Betty's second Bar)
寝室に雷雨の響き胸を抱くすっかり冷えたみずからの腕

080:響(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
朝焼けが眩しすぎたね響かない言葉が口を吐いてばかりで

080:響(くろ) (鎌倉日記)
卒業せる先輩がわれにくれたりし『田園交響楽』のゆゑなど

080:響(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
解体が中断されて熱風と残響のなか凍りつく指

80.響(文月万里) (Kagerou つれづれ)
温室の天蓋に響くファンファーレ天使の喇叭の花は群れ咲く

080:響(千) (Mille et une nuits)
音叉叩きぶわーんと響く鼓膜の奥 わが夫となる人を見つけた