題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

023:結

2006-01-02 | 021-030の歌
「023:結」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

023 結(美山小助) (小助の和歌)
赤糸(あかいと)を 結びし女性(ひと)との 吾が春を 妨げんとす 災い多し

023:結(エクセレント安田) (風流三昧)
「結果だけプロセスなどはどうでもいい!」鬼のコーチが鉄槌下す

023:結(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
結びきし絆の深きや遥かにて我れを招かんかの神奈備は

023:結(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
春霞む庭辺に風の柔(やは)く来ていま結納の式はじまりぬ

023:結(はこべ) (梅の咲くころから)
あの祖母の 結んで開いて リハビリは 赤ちゃん帰りその一歩かな

023:結 行方祐美 (やまとことのは)
結び目はゆるくしましょうコーヒーの香ゆたかな朝の約束

023:結(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
九州で塹壕掘りをせしといふ父帰り来ぬ結核みやげに

023:結(みずき) (空)
かげろふに結ぶ命の儚さは夢に凝りし一世(ひとよ)たまゆら

023:結(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
逃げました 結婚式の直前に 新郎のママ怖すぎたので

023:結(かのこ) (短歌*かのこ流)
結ばれぬことのないまま十年目 何もないまま日々が過ぎ行く

023:結(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
サーフボードを真水で洗い終わったらこの結び目をといてください

023:結(aruka) (外灯都市)
このまちは結界 時に捨てられて成長しないぼくたちがいる

023:結(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
あららぎの枝に結ばれ春の陽に大吉の字を透かすお御籤

023:結 やっつん (U151の目線)
珍しく長編物を読んでたら本の結末兄がネタバレ

023:結(謎彦) (ジャポン玉)
喉結の有無などにより観音の雌雄をひとつひとつ見分けよ

023:結(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
靴ひものちょうちょを上手く結えた日の飛んでくようなきみのあしどり

023:結(春畑 茜) (アールグレイ日和)
みづいろの春のリボンを結ぶ指影やはらかにいまを結べる

023:結(しゃっくり) (春雨じゃ)
結論を先取りすれば嫌われて挙句の果ての辞表となりし

023:結(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
まつすぐに生みだされたる雲たちが緋色の風に結ばれてゆく

023:結(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
妻と来て門松紐で結わえおり改築中の我が家の門に

023:結(新井蜜) (暗黒星雲)
結び目がほどけなくなりこれ以上一緒はいやと切ってしまった

023:結(紫女) (クロッカスの歌)
結婚を望む少女の首筋に煉瓦通りの木漏れ日さしこむ

023:結(小雪) (朱紗)
特急の自由席空き 待ち疲れ 連結に行きスペース確保

023:結 (小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
結ぶのよことり永遠と一瞬のさざめきそれだけをそれだけを

023:結(まつしま) (心の空)
結んでは解いてたけど結局は解かれたまま運命の糸

023:結(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
丈くんがホワイトデーに誕生す弟夫婦の愛の結晶

023:結(丘村トモエ) (ことばとわたし(丘村トモエ))
結わえたら繋がるのかな 垂れ下がるきみとわたしの赤色の糸

023:結(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
このままじゃ心の糸が結べない 食い込む爪が琴線を断つ

023:結(水都 歩) (水都blog)
少年は細き唇かみしめて拳をくっと結びて立てり

023:結(ハナ) (象の求愛ダンス)
脈絡が必要ですか結わえてた髪が解けたならばハレルヤ

023:結(鈴雨) (鈴雨日記)
髪結いて露わなる耳ほの紅く冬の朝陽に透けて輝う

023:結(暮夜 宴) (青い蝶)
靴紐を結びなおして歩きだす春に押される背中のぬくみ

023:結 新津康 (NOTHING WORKS)
いつから、結んだ縁が解(ほど)けたの? それとも、あなたが解(ほど)いたの?...

023:結(Yosh) (★光に向かって★)
父と母 出会った遺伝の結晶に知らされること「生まれた目的」

023:結(Yosh) (★光に向かって★)
父と母 出会った遺伝の結晶に知らされること「生まれた目的」

023:結(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
水引きの結び目を解く、つぎつぎと解く苛立ちを鎮めるために

023:結(本原隆) (それについて)
駅裏で結んだままの約束も恥ずかしいのは青春と呼ぶ

023:結(ドール) (花物語)
新年に枝に結んだおみくじが春の光にきらめく神社

023:結(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
結ふ(ゆふ)と詠み結ぶ(むすぶ)との意味調べおり 美しきもの言の葉ありて

023:結(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
 ある昔  靴屋をやった  おかげでさ  いまなら割と  ひもを結べる

023:結(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
「10年後の自分プラン」と言うけれど未来の自分は像を結ばず

023:結(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
結節部全く痕なく抜糸されリハビリの後自宅に戻る

023:結(飯田篤史) (ひこうき雲)
ゆびさきをかたく結んではるの日のあなたはなにをみつめていたの

023:結 (翔子)   (花こみち)
さくら貝透かして見える風景に悔恨滲むもあの日の結果

023:結(天野 寧) (三十一文字の毒薬)
赤い糸固く結んで解けずに雁字搦めな貴方と私

023:結(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
靴ひもを結びなおしてスタートライン ゴールはまったく見えないままに

023:結(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
結納の日の振袖は幽寂の海となりしか御所車(ごしょぐるま)浮く

023:結 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
特別な結び方だと聞かされてそれからいつもポケットにある

023:結(原田 町) (カトレア日記)
初島田結い上げし日の喜びを昨日のごとく母は語りぬ

023:結(スガユウコ) (ココロに花を)
独り身を貫くだろう今更に\"結\"ぶの文字に敏感となる

023:結(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
旅立ちを引き止め合えない僕たちが結んで放す白線流し

023: 結 (佐田やよい) (言の波紋)
制服のリボンを結びまたほどき 繰り返す春に丸めて投げる

023:結 (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
「おとなっていつなれるのかな」セルシオで蝶々結びのリボンをほどく

023:結(みゆ) (*** ことばあそび ***)
「また明日」結び言葉に安堵する 吾の居場所を其処に見つけて

023:結(野良ゆうき) (野良犬的)
あいまいな結語を置いて一日の扉をしめる 明日は明日

023:結(西宮えり) (aglio-e-olio)
鈍行の連結 蛇腹がひらいたりとじたりするたびこの世に酔った

023:結(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
ホントはね チョウチョ結びは 苦手なの けれども亀甲 縛りは得意

023:結(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
結い上げた髪から香る香りから日本の昔懐かしくなる

023:結(川内青泉) (青泉の部屋)
結局は脳梗塞で二週間 初の入院とまどうこと多し

023:結(花夢) (花夢)
結局は欲しい言葉をもらえない南極はまた氷が溶ける

023:結(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
粉雪とは水の結晶手に触れた瞬間溶けて雫に帰る

023:結(みなとけいじ) (海馬)
急行の連結部位の軋るとき脳に捩れし蛇腹と云う語

023:結(素人屋) (素人屋雑貨店)
連ドラの最終回は最終回。わたしはわたし 結論を出す

023:結(みずすまし) (水紋)
 逢ひたしと言ひたきことば書き添へて恋ゆる想ひを枝に結びし

023:結(みにごん) (MINI\'S LIFE blog)
靴紐を結べるようになったからコロボックルに会えないのかな

023:結(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
結論を自分で勝手に決めてきて俺たちに押し付けるな このバカ

023:結(kitten) (kitten song)
髪を結う横顔を見つめ零れ落ちる光拾う三月の午後

023:結 (佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
子ら三人(みたり)それぞれ伴侶にめぐり合ひ 核分裂のやうに結婚

023:結(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
山木蓮うたい出せその手をうえに結んだら春ひらいたら風

023:結(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
カッコ良くもやい結べばシャッキリと今日のレースはいける気がする

023:結 (夜さり) (夕さり夜さり)
結跏趺坐(けつかふざ )の足の痺れにしどけなく横座りなす釈迦ゐまさぬか

023:結 (はるな 東) (菜の花の道)
愛しいと書きはじめたる恋文も他人行儀の結びでしめる

023:結(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
髪の毛を結うとき右手が知っている力加減でドアノブまわす

023:結(秋野道子) (気まぐれ通信)
貝の口結びを作り後ろへと回す左右が逆の私も

023:結(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
男との約束ゆるめがいいじゃないすぐに解(ほど)けるちょうちょ結びで

023:結(小原英滋) (過去と現実)
世界から我が身をまもる結界の窓から見ゆるけだもの暗し

023:結(振戸りく) (夢のまた夢)
結い上げた髪をほどけばかけられた魔法もとける 続きは夢で  

023:結 (はちぶんめblog)
結論を言うからちゃんと聞いておけ お前も宇宙の一部だからな

023:結(斉藤そよ) (つれづれつづり)
そこここに晴れてふたりは結ばれてお伽噺のつづく四月夜

023:結 (紫峯) (時空の扉)
浮かび出て像を結びし蜃気楼 宙(そら)の扉よ 哀しかりけり...

023:結(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
初めての紐靴を履き小六の結んでは解き解いては結び

023:結(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
足元は結び損ねの靴のひも気づかぬ夢中が駈けてゆくさき

023:結(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
結ばれぬ運命だとは告げられず舌で転がす真っ赤なチェリー

023:結(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
ひっそりと庭先に立つ梅の木は歳月結いし花をまた付け

023:結(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
臍の緒に結ばれてゐる生命の開きてはむすぶ手に光りあれ

023:結 (夜さり)再投稿 (夕さり夜さり)
結跏趺坐(けつかふざ )の足の痺れにしどけなく横座りなす釈迦いまさぬか

023:結(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
水晶のやうにまあるき雪玉を結んで呉れし指の霜焼け

023:結(方舟) (方舟)
終の家の庭の囲ひは清々し竹垣結ぶ棕櫚の縄にて

023.結  (Kagerou つれづれ)
しっかりと恋するのだぞ半幅の帯をちょうちょに結ぶ少女よ

023:結(yasubow) (忘れえぬ人々)
結び目の解る機会は幾億の生を過ごせど、さよならみなさん

023:結(やすまる) (やすまる)
目覚めれば腹から大樹が生えている 遠い枝には君が結実

023:結 (みあ) (言の葉たち)
 ほどかれてゆくね心のこぶ結びやさしい色の雨のせいだね

023:結(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
この世にて結んだ縁(えにし)忘れずに 君と乾杯いつかあの世で...

023:結(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
 結論をうやむやにして連れ添いし長年月が結論となる

023:結(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園 ー題詠百首のためにー)
  片方がゆくえを消したゆびきりをおもう二月の髪を結うとき  

023:結(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
さみだれの女結びは解けやすくああ湿舌の侵入ひそか

023:結(誤字のため再投稿)(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
さみだれの女結びは解けやすくああ湿舌の進入ひそか

023:結(くろ) (鎌倉日記)
水(いづみ)とふ小結のブログ負け越しののちに桜の写真をのせり

023:結(村上はじめ) (spidyな日々)
靴ひもの結び目きつく締めすぎて 抜けずに佇む玄関先

023:結(村上はじめ)再投稿 (spidyな日々)
靴ひもの結び目きつく締めすぎて 脱げずに佇む玄関先

023:結(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
一刻の猶予もないぞさあすぐにファンデルワースル結合せねば

023:結 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
にぎりしめこらえるためのものじゃない結んでひらくちいさなこぶし

023:結(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
指を刺す小さなホック ほどかれるための結界なんかいらない

023:結(みち。) (虹色アドレナリン。)
かた結びするほど強くつかまえた指がほどけていくねきれいに。

023:結(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
中庭のベンチに深く腰かけて春のひかりを結い上げる人

023:結(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
結ばれた果てに生まれた愛し子の君によく似たもち肌の頬

023:結(凛) (臥薪嘗胆)
なりたくない飛んで火に入る夏の虫 結末わかる恋はかんべん

023:結 (水沢遊美) (ふんわりんさまの想ひ人)
真っ白なシルクのりぼんで結びましょう 醜きこころ際立つように

023:結(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
九つも年が離れし妹の結婚式が晴れますように

023:結(きじとら猫) (きじとら小部屋)
長年にわたる恋愛裁判が桜の下で今宵結審

023:結(寺田 ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・結論から先に言へといふ友ありき 生くるを急ぎ身罷りにけり

023:結mamaGON(赤い椅子) (赤い椅子)
なにも無いものが形となる結露もう春なのにとても寒い夜

023:結(癒々) (Romantic irony)
結局のところ、斉藤くんたちはマックとファッキンどっちに寄ったの?

023:結(芹澤京乃) (りなときょうのの迷走記録。)
『寝坊した、ごめん!』と叫び走り来る 靴の片方縦結びゆれる

023:結(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
愛といふ文字を堕落へ傾ける共犯として結ばれてゐる

023:結(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
結(ゆひ)といふやさしき習慣(ならひ)いまはなく春立つ野辺に人影まばら

023:結(栗凛) (ス芸紙一重?)
左手の小指につないでおきたいの 蝶々結び 上手くないけど

023結(クロエ) (90%の幸福)
結局は終わってしまうものだから愛なんて信じたら駄目だよ  

023:結(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
えんえんと<DANGER>の文字結界を張るがごとくにある地雷原

023:結(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
眼がまっ赤なのに泪が色のない水なのはいい 消えた結論

023:結(ことら) (ことらのことのは)
契約は解かれるために結ばれる 粉雪は消えるために零れる

023:結(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
紫のメール一件ぴかぴかと 未だほどけぬ結び目ひとつ  

023:結(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
結び目をゆるゆるほどくようにしてピリオドを打つエンドレスサマー

023:結(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
風太郎縄結びゐる満ち潮の埠頭の岬 わが愛とどけ

023:結(小早川忠義) (ただよし)
靴紐を結び直さば彼の人に追ひ付けぬらむ 黙して歩む

023:結(ユメハ) (夢見堂)
陽がおちて赤色の世界終わるとき きっちり結んだ君との約束

023:結(あおゆき) (メソトリウム)
破邪の美神が結い上げる髪はろばろと高くバベルの塔超ゆるまで

023:結(笹井宏之) (【些細】)
公園におとこが結わえられている ぱっとみ比喩のようなおとこが

023:結(村上きわみ) (北緯43度)
謹んであなたを結ぶ わざわいの花たんぽぽにまみれたゆびで

023:結(今泉洋子) (sironeko)
芋の露ころころふたつ結ばれてはつか膨らむ銀の虚空は

023:結(そばえ) (日照雨)
きんいろの蝶結びほどけるように横浜港は暮れてゆきたり

023:結 (ちゅう …ノラのつぶやき…)
ゴム咥え孫の髪結ふ桃割れに 私十代夏の初めに

023:結(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
靴ひもをきつく結べばよりはやく走れる気がするスタートライン

023:結(村本希理子) (きりころじっく)
蛇口から溢れる水に結び目があるのを知つた まはだかのまま

023:結(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
黒板に指輪のあたる音のせし結婚間近の青年教師

023:結(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
たわぶれに結い上げる髪 垂れ下がるひとふさにkissうなじには牙

023:結(逢森凪) (みそじのみそひともじ)
こんなにもせつないままで熱い手を結んでひらいて別れはめぐる

023:結(逢森凪) (みそじのみそひともじ)
こんなにもせつないままで熱い手を結んでひらいて別れはめぐる

023:結。   (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
風に舞う結い髪の先ふわふらと つい指先を伸ばす弱さよ

023:結(市川周) (ミルミルを飲みながら)
結論は小鳥がひいたおみくじにまかせて二人海を見ている

23:結(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
夕方と夜の結び目を削ぐ月が野犬の声にゆらめく二月

023:結(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
きみの背を染めたる海は盛り上がり結実と反故打ち寄す膣(ヴァギナ)

023:結(星桔梗) (風船がわれるまで)
結核と言う名の病に怯えては変換してみる美人薄命

023:結(矢野結里子) (Leaf-Life-Feeling)
いつだってメール受信は不意打ちで なんだ結局そういうことか

023:結(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
ブログ借り少し書いては休んでる 無事に100首を終えて結ぼう

023:結(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
「結膜炎です」と教師に言い訳しひと夏サボるプールの授業

023:結 (たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
電話越しの吐息をムダな感情に結びつけたりしないでいいから

023:結(保井香) (パパは乳牛屋)
どうせまた解けるだろう靴ひもも結びなおして あきらめないで

023:結(黒田康之) (今日の、おUTA)
吾が為に結はへし髪を解く時狂乱に至る女はありや

023:結(濱田花香) (紅葵爽♪)
皺(しわ)寄りた老男女(ろうなんにょ)で縒(よ)り結いた縄の長さや神宿り木よ

023:結(あんぐ) (あんぐの短歌)
結論は明日に出そう 今日もまた優柔不断な私がいるよ

023:結 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
楽しくも無く結末を知っている朝のクラスの輪を守るため

023:結(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
結婚なんてするもんじゃない 幸せになれるだなんて嘘っぱちじゃん!...

023:結(やな) (やなさんの基地)
靴ひもは結べなかった 君のように優しく強く怒りたかった

023:結(夢眠) (夢眠・日々綴り)
結び目をとくよにはらりこの恋も包まれぬままうでからするり

023:結(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
みほとけの印結ぶさまは様様に博物館もあおによし奈良

023:結(折口弘) (はっちんずBLOG)
解(ほど)けない糸の結び目切りたくて根気の限度にさぐりを入れる

023:結(智理北杜) (智理北杜)
お結びが楽しみでしたそれ以外は大嫌いでした 運動会...

023:結(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
今さらに結婚願望はなけれども そばにいてくれる人は欲しかり...

023:結(理宇) (±籠)
貴方には見つめて欲しい弥生まで 伸ばした髪を結い上げたくて

023:結(わかば) (わかばのうた)
君のしずくの甘やかなのと苦いのと肯定なんかじゃない欲しいのです

023:結(わかば)再投稿 (わかばのうた)
結ばれた君のしずくの甘さ苦さ肯定なんかじゃない欲しいのです

023:結 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
「ヘイ・ジュード」聴き手を振ってあの頃と今を蝶々の形に結ぶ

023:結(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
包帯の結び目ここでいいかなあ一度ピアノを弾いてみせてよ

023:結(つきしろ) (halcyon days)
ぎゅっとぎゅっとにぎりしめてた手のひらを解けないよう結び目にして。

023:結(goldfish) (月と金魚鉢)
あと何年待つとしたって絶対にわたしはあなたと結婚をする

023:結(ぱぴこ) (テクテク)
結んだら熱く溶かして繋げてよ離れる隙を与えないでよ

023:結(ヒジリ) (*tRIGger.)
知らぬ土地つながる線路走ってもたどりつくのは結局おわり

023:結(Ja) (chapaとchaiとJaの生活)
結婚しダンナの国へ発つ友の覚悟と勇気エールを送る

023:結(るくれ) (とっても単純なこと)
ばらまいた偽の結晶が突き刺さる君の記憶をどうすればいい

023:結 (砺波湊) (となみ☆みなと)
悪口もここで叫べば濾過される 螺旋階段の結界のなか

023:結(なまねこ) (路地裏稼業)
髪結いの娘は恋を失ったその日も髪を切っていました

023:結(しょうがきえりこ) (GakiDay's TANKA)
複雑に絡んでたので結び目はほどかずふやして綱引きをした

023:結(内田誠) (その言葉の行方)
どこからが弱さになるかの結論が先のばされてまた秋になる

023:結(幸くみこ) (そこそこがんばる)
結わえてた髪をほどいた 地下鉄に乗り込んでくる君を見つけて

023:結 (酒童子) (酒童子「歌」ワールド)
縁結び神仏にも願いけり わが住む村の過疎は止まらず

023:結(路喜) (水陸両用)
巫山戯た接吻一瞬の結合うかつにも永劫に別たれぬ

023:結 (お気楽堂) (楽歌三昧)
「結構なお手前でした」お辞儀する和服の項ふと触りたし

023:結(日下智世) (万美愛任叶結実)
その人は風呂敷包み抱えおり我が家に「結び」運び来たれり。

023: 結 (ひらそる) (*ひねもすもずく*)
(きみがすき)結論でた日ひまわりの絵葉書に書く『あの丘で待ってて』

023:結(和良珠子) (the strange of stranger)
身のうちの決してほどけぬ結び目がほんのわずかに緩む仕舞い湯

023:結(本田あや) (明晃晃)
結び目の固さに焦れて掻く爪に ぽかり浮かんだ星をみている

023:結(あめあがり) (あおいかいだん)
電線に結ばれたるやリボン三つ トンボ三匹並ぶ夕暮れ

023:結(碓井和綴) (雨歩日記)
その時は来たり最後のキックオフ君、髪結わえ笛の音聞く

023:結(もりたともこ) (短歌、すきです。)
かたちなきものを繋いで結晶にする 雪のように たった一個の

023:結(岩井聡) (North Marine Drive)
髪結いの亭主が造る柘榴酒と優生思想どちらが苦い

023:結(Harry) (四月なかなか)
結論が中途半端で終はりたる会議のあとの無糖コーヒー

023:結(繭) (hallo hallo!!)
あのふたり結ばれたって辛くない まだ恋じゃない まだ好きじゃない

023結(帯一 鐘信) (361℃)
 ご祝儀の紐をほどいて眺めまた結び直してまた眺めまた

023:結(萌香) (空の青さをみつめていても)
  繋がっていたいと思う頼りなく心もとない結び目だけど

023:結(長岡秋生) (廊下に座る)
騙されたい群れとおとこが盟約を結びゆく九月 蜜したたれり

023:結 (落合朱美) (言の葉帖)
結べない君と私の指先の糸はからまり赤は色あせ

023:結 (如月綾) (お気に召すまま)
結びたい 赤い糸じゃなく絶対に切れないワイヤーなんかでキツく

023:結(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
舌先で茎が結べる そのほかにいろいろできる試したい夜

023:結(小太郎) (ねこのにくきゅう)
結局は僕らはただの人間で めりこむ車のあえぎ見るだけ

023:結(新谷休呆) (新谷休呆の短歌の部屋)
色褪せし心の糸の結び目に時が溜まりて黴の生へけり

023:結(新谷休呆) (新谷休呆の短歌の部屋)
色褪せし心の糸の結び目に時も溜まりて黴の生へけり

023:結(夢麿) (夢幻泡影)
空の下肩を並べることもなくあの日結んだおみくじは 今

023:結(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
結論のすべては月の裏側に歪つな文字で告げられている

023:結(門哉彗遥) (Nambo no Monya?)
夕立が闊歩闊歩と心臓の結い髪ほつれはらひれほれと

023:結(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
結晶が鳴る 八月の真夜中は知らない街のクリスマスツリー

023:結(白辺いづみ) (Iduming☆World)
「しあわせだから」藤色のペン 宛先も出すあてもない文を結んだ

22:レントゲン (蝉の声)
レントゲンでこの胸のなか見れば分かるおためごかしで言ったのではないと

023:結(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
髪を結う手つきがたどたどしい夏は未遂の恋をかじって眠る

023:結 (蝉の声)
一文字(いちもんじ)に唇結び生くる夏思い出となれば光り輝かん

023:結(眞木) (ひとりももうた)
手すさびに結び解きする糸束の赤い糸だけ縺れて切れた

023:結(彼方) (心を種として)
赤いリボン花のかたちに結びましょう 君の心に恋咲くように

023:結(内田かおり) (題詠2006深い海から)
遠足の弁当包みのハンカチを結べず悩むちいさな指が

023:結(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
二番目の姉が結婚する時にわたしにくれた真っ赤な金魚

023:結(pig_pearl) (ブタに真珠)
結構です いえいえ要らぬと 言う意味です 言葉遣いは 永遠の課題

023:結 あいっち (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
わたしには結婚記念日まだなくて家族で祝う父母の記念日

023:結(toshie) (題詠100首blog)
結果だけよければいいのか相談の電話に込めざりし心の部分

023:結(堀 はんな) (たん たん 短歌)
大いなる夢と誤解で結ばれし絆はいつか脆く消えゆく...

023:結(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
結びたい糸をほどいて風に乗せ伸ばした指をそめる夕焼け

023:結(鳴井有葉) (そのための日記)
ひも状でないのに結ぶ手や何か そういうものも信じなければ

023:結(けこ) (あきのうた声)
結ぶものなどいらないと手放せば ひとのぬくみに深く繋がる

023:結(透明) (limerence)
友情という条約の結び目を恨めしそうにコツコツ突く

023:結(フワコ) (きくとわたし)
朝ごとに小さな頭を預けられ子の髪を結ういちごのゴムで

023:結(shall3) (山歩き録)
靴紐を 結ぶ手にふと 力入る 山歩き前 出発良きか

023:結(浅井あばり) (ギンガムクロス)
結晶をコットンシャツで隠しつつ悲しい歌に失笑をする

023:結(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
平凡にをみな崩落の態を見せ竹内結子の削がれたる頬

023:結(まほし) (うた・たね)
結局はあなたに戻りその胸で目眩をくりかえす結局は

023:結(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
輸血受け歩けるようになりました いのちが誰かと結ばれました

023:結(星川郁乃) (Air Station)
結んでもほどける糸もあるものを 酔った男に頷きながら

023:結(ベティ) (Betty's second Bar)
瞬けば頬が凍てつく結晶のまま降る雪をじっと見ていた

2006-10-06 (いたずらっこ)
023:結(田咲碕) 鵺の夜嘆くも同じちぐはぐの姿結べぬ誰は我なり 024:牛乳(田咲碕) 寝る前に習慣で飲む牛乳が独り善がりの孤独を嗤う

023:結(田咲碕) (いたずらっこ)
鵺の夜嘆くも同じちぐはぐの姿結べぬ誰は我なり

023:結(究峰) (思い浮かぶがままに)
結ばれし糸もほどける世の習い寂しき風が稲穂を揺らす...

023:結(ゆづ) (透明ランドセル)
冬空のしたで花火がしたいねと言うようなひとと結婚したい

023:結(浅葱) (空耳の森*番外地)
結婚の意味など知らず幼子は白き衣装の輝きを知る

023:結 (象と空)
結局は笑顔で決まるいい女空気が澄んで幸せが来る

023:結(椎葉時慈) (ワレ短(壊れ短歌))
しっかりと結んでしまった関係は解(ほど)けないから刃物の出番

023:結(椎葉時慈) (ワレ短(壊れ短歌))
しっかりと結んでしまった関係は解(ほど)けないから刃物の出番

023:結 (香山凛志) (東京パピヨン)
あらわなる眼球きみに覗かれて結膜炎とう痛みうつくし

023:結(現川尋香) (ミミーシャの部屋)
結子さんおいらをおいてどこいったたよりがないのは無事の知らせか

023:結(minto) (@100@)
結婚は二人三脚子を育て子に育てられ親になりゆく

023:結 (nine) (songs)
結んでは解き結んでくしゃくしゃのリボンのままの入学写真

023:結(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
いくたびも歩いた道に銀杏がふたりの結句みたいに残る

023:結(御厨しょうこ) (哀よりも愛 愛よりモアイ)
結び目が団子になって気がつけば解きたくても解けないまま

023:結(池田潤) (神様、ぼくは。)
君が見ることのできない背の傷を結いあわせたる我の知らぬ手

023:結(平岡ゆめ) (le petit cahier)
結べない短い紐であるような一日天使の真似して眠る

023: 結 杉山理紀 (2006R57577)
結んではほどく遊びをくりかえす呼ばれ続けているのにふたり

023:結(千) (Mille et une nuits)
黒髪をきっちり結いて本に向かう読まなくなれば私で居られず

023;結(野田 薫) (さしあたり大丈夫)
物語の結末として外野から撮った何かが届く まもなく

023:結(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
愛がなくちや生きてる意味がないぢやない『髪結いの亭主』ひとりで踊る (パトリス・ルコント/著 阪田由美子/訳 扶桑社)

023:結(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
かんかんに結んだ髪の付け根からナンダイマサラナンデイマサラ...

023:結(春村蓬) (風見鶏)
職業を言訳としてお互ひの指に飾らぬ結婚指輪

023:結(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
目に見えぬ結核痕の移り来て子に戻らぬよう結び管とく

023:結(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
うっかりと離陸しそうに駆けていく ちょうちょ結びを背中にしょって

023:結(久野はすみ) (月の融点)
結ばれてかなしい夢を見ているか夏の日暮れの蜻蛉ががんぼ

023 結 (文月万里) (Kagerou つれづれ)
しっかりと恋するのだぞ 半幅の帯をちょうちょに結ぶ少女よ