題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

072:箱

2005-12-31 | 071-080の歌
「072:箱」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

072:箱(エクセレント安田) (風流三昧)
いい湯だな♪箱根湯本の温泉地出張帰り直帰はごめん

072:箱(美山小助) (小助の和歌)
時超えた 玉手箱に似 帰国時に 世相を忘れ 老けに驚く

072:箱(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
からくりの箱の奥底潜みたる妖かしありき「ワタクシ」という

072:箱(はこべ) (梅の咲くころから)
ベランダのわが箱庭のノジスミレ あやうきまでの濃紫色

072:箱(しゃっくり) (春雨じゃ)
しらぬ間に箱物三昧大阪のゴミ処理場はデザイナーズで

072:箱 行方祐美 (やまとことのは)
箱庭のセラピーならばとわが背を叩く声あり春は愛しき

072:箱(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
さんがつの風に晒されその白き百葉箱のなかの逢ひ引き                       

072:箱 (西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
引越しで箱詰めにせし猫なれば不信の目にて我れを見詰める

072:箱(船坂圭之介)再投稿 (kei\'s anex room)
さんぐわつの風に晒されその白き百葉箱のなかの逢ひ引き

072:箱(みずき) (空)
咽喉(のみど)から溢れ出さうなさよならを死角においた文箱(ふばこ)に入れぬ

072:箱(まつしま) (心の空)
哀しみは小箱にそっと詰め込んだ滲んだままの青色インク

072:箱(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
たんたんと日用品を箱詰めす持ち主だけがゐぬ病室に

072:箱(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
閉ざされし箱に籠めたる<時>と<愛> どうぞこの箱ひらきたまふな

072:箱(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
パンドラの箱を開けてはいけません地獄のゴング鳴り響くから

072:箱(紫女) (クロッカスの歌)
空箱に蜜柑入れては手を撫でるきみが孤独かわれが孤独か

072:箱(aruka) (外灯都市)
この椅子は椅子ではないし この箱も箱ではないしわたしでもない

072:箱(飯田篤史) (ひこうき雲)
やさしさを大きな箱につめこんでゆこうあなたのひかりのなかを

072:箱(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
プレゼント 箱の中身は 何でしょう 南の島の ?敵な空気

072:箱(本原隆) (それについて)
一枚の紙に戻せる「箱」ばかり「木」の意味なくて小さくなった

072:箱(春畑 茜) (アールグレイ日和)
カステラの箱のあかるさ灯の下につぶしてゐたりけふのこころは

072:箱(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
跳び箱をなかなか跳べず段上がる体育座りで同級をみてる

072:箱(川内青泉) (青泉の部屋)
二年かけ整理中の本などは玄関に積むダンボール箱

072:箱(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
志。立ち止まって仕分けする昨日の箱と明日の箱へ

072:箱(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
水色の小箱をそっと開けるとき こぼれる笑顔ほんのり涙

072:箱 (新津康) (NOTHING WORKS)
僕は君と走る。野を越え山越え誰ぞ見む、この箱庭の中。...

072:箱(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
鈍色の空をにらみて魁偉なるバルザック立つ箱根の峰に

072:箱(水都 歩) (水都blog)
世の中を何も知らずに逝きし子の白木の箱に降る花吹雪

072:箱(暮夜 宴) (青い蝶)
もう鳴らない古い木箱のオルゴールひらけば春がこぼれそうだよ

072:箱 (新井蜜) (暗黒星雲)
明け方の眠るあなたを箱に入れ静かの海に流す涙は

072:箱(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
湧き水で洗ったお弁当箱に詰めて今から帰りますから

072:箱(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
箱庭に花の盛を造りては小さなそれを楽しむものかな

072:箱(秋野道子) (気まぐれ通信)
重箱のおせち料理を補いに叔母が通った納戸の冷気

072:箱(西宮えり) (aglio-e-olio)
ちっぽけで(だけれど/だから)何度でもとんだとばれるためのとび箱

072:箱(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
捨てられぬ要らない物を詰め込んだブリキの箱を宝箱と言う

072:箱(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
地下走るこの箱加速するGで潰してしまって欲しいと願った

072:箱 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
朝な夕な蓋をあければつかの間の旅に出られる不思議箱とは

072:箱(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
諦めるたび胸のすみ空箱がかさり乾いた音立てている

072:箱(スガユウコ) (ココロに花を)
深層の抑圧された意識下に潜む私と遊ぶ箱庭

072:箱(ドール) (花物語?)
ぎっしりとダンボール箱に詰め込まれ送られてくる故郷(ふるさと)の春

072:箱(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
 散らかった  箸や棒やら  箱詰めて  掃除してたら  なみだこぼれた

072:箱(謎彦@題詠100首) (ジャポン玉)
しづめたる平家の舟のかずほども表御殿に箱鮨並(な)めて

072:箱(謎彦@題詠100首) (ジャポン玉)
しづめたる平家の舟のかずほども表御殿に箱鮨並(な)めて

072:箱(Yosh) (★光に向かって★)
苦しみの箱庭回る一生の ただ回るだけ? 何の人生

072:箱(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
シルバニアファミリーを並べた箱庭に白い砂じりじり増える真夜

072:箱(みゆ) (*** ことばあそび ***)
あんなやつ千切って丸めてゴミ箱へ出来ぬ我が身が愚かに思え

072:箱(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
東京は西荻窪の銭湯の二十二番の下駄箱で果て

072:箱(花夢) (花夢)
ティファニーのブルーの箱に昨日からすこしむくれた三日月がひそむ

072:箱(やな) (やなさんの基地)
微笑みで覆われている箱庭を見られるのなら優しくなります

072:箱(寺田ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・玉手箱俺は開けぬと若ぶるな 洒落ているけど髪染めてるな?

072:箱(わかば) (わかばのうた)
雨ばかりあげたあなたに箱の中のまだ見ぬ砂糖を開かせてください

072:箱(あんぐ) (あんぐの短歌)
キャバクラは大箱がよい 小箱では浮気がすぐにばれてしまうから

072:箱 (斉藤そよ) (つれづれつづり)
箱庭に吹き渡る風いっせいにみどりきみどりひるがえる午後

072:箱(goldfish) (月と金魚鉢)
箱の中ばかりでしゃべるあなたとは箱の中でまた逢いましょう

072:箱(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
君をこの箱に閉じこめてしまえたら 吾だけのものにしてしまえたら...

072:箱(原田 町) (カトレア日記)
歳三が来て死んだだけ五稜郭タワーより見る箱館の町

072:箱(小早川忠義) (ただよし)
誰かより預かりしまま柔らかく壊れそうなる箱持ち続く

072:箱(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
センセイの運の強さもこれまでか箱入り娘の執念深さ

072:箱(るくれ) (とっても単純なこと)
無理するな無理するなっていいながらあなたはぐいぐい箱を引き裂く

072:箱(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
箱のりで気取っていたね真冬日もセクシーロックンローラー( バーカ!)

072:箱(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
箱に詰め密封をして高校へ生徒を送る出口指導

072:箱(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
「箱庭」の砂握りしめ海辺まで運んで行った 僕らの遺灰

072:箱(笹井宏之) (【些細】)
箱になるまえの私に会いたくて思い切りあけてもらいました

072:箱(碓井和綴) (雨歩日記)
田舎より箱で届きし日向夏明日1日の勇気となりぬ

072:箱(星桔梗) (風船がわれるまで)
空き箱に無限の世界詰め込んだ幼子今は涙堪えて

072:箱(日下智世) (万美愛任叶結実)
トマト、茄子、胡瓜にかぼちゃとれたての野菜箱いっぱいにもらいたり。

072:箱(みなとけいじ) (海馬)
箱詰めの林檎の香りさくさくと胸切り開く医師の健やか

072:箱(栗凛) (ス芸紙一重?)
一箱分 泣き腫らした目 明日には恋の神様 再び降り立つ

072:箱(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
パンドラの箱の如き世生まれ出で どうか息子よ『希望』忘るな  

072箱(帯一 鐘信) (361℃)
 お茶の間にスペシャリストがあらわれて箱に刀をツギツギと刺す

072:箱(なまねこ) (路地裏稼業)
ミニチュアのきりんは箱庭逃げ出して今頃たぶんサバンナあたり

072:箱(はるな 東) (菜の花の道)
桃色の箱を開ければお土産のキーボルダーが語る思い出

072:箱(智理北杜) (智理北杜)
引越しのたびガムテープ貼り替えて段ボール箱もいろんな土地へ...

072:箱(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
段ボール箱に自分を詰め込んで宅配便でお伊勢参りへ

072:箱(素人屋) (素人屋雑貨店)
海苔の箱ばさばさ開ける 薄墨の差出人に見覚えはない

072:箱(鈴雨) (鈴雨日記)
箱の中おん身ちいさく納まりて花はまだまだまだ足りませぬ 

072:箱 (紫峯) (時空の扉)
魂は月に棄つるやアラビアの木箱に隠せ尋ね行くまで...

072:箱 (みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
マジシャンのあやつる箱の透明度 必要ないこと考へる

072:箱(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
たましひは何グラムあるダンボール箱50個の引越しなれど

072:箱(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
きがつけば四角い箱の世界から飛び出す術をなくしていました

072:箱 (お気楽堂 (楽歌三昧)
今君に打ち明けられたこと全て箱詰めにする宛先は過去

072:箱(小雪) (朱紗)
便利だね ネット通販 よいけれど 溜まる一方 ダンボール箱

072:箱(凛) (臥薪嘗胆)
幼き日夢をいっぱいつめこんだ箱がどこにも見当たらなくて

072:箱(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
薬箱探してみても治せない君の言葉に裂けたこの胸...

072:箱(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
サイコロキャラメルの箱をころがすよ「5が出る」または「きみが来る」まで

072:箱(村上はじめ) (spidyな日々)
明け方の玄関先の保冷箱 今朝も配達ごくろうさまです

072:箱(佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
抽斗に時々飴の入りゐき祖母の使ひし裁縫箱には

072:箱(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
なかなかに化けたものだなヴァンパイア 木箱ごとごと八卦見の立つ

072:箱(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
悪魔学大全(持ち出し不可)抱いて百葉箱の蔭に隠れて

072:箱(振戸りく) (夢のまた夢)
箱入りと呼ばれた頃が懐かしく思い出されるミルクキャラメル

072:箱(やすまる) (やすまる)
わがつまが箱の中から投げつけたこの葉は「馬鹿」とのみ伝えたり

072:箱(彼方) (心を種として)
下駄箱に君のナイキがあるの見て廊下を駆けた10代の朝

072:箱 (末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
求めれば小さくなって部屋中の入れ子の箱にうずもれてゆく

072:箱(市川周) (ミルミルを飲みながら)
目安箱目隠しをして手さぐればまがうかたなき蛸の感触

072:箱(今泉洋子) (sironeko)
飛箱を越えたるやうに新婚の旅終へし友輝きて見ゆ

072:箱(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
 掻き痕がせっけん箱のロボットをけりあげる夕 ある日のたつまき

072:箱(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
ダンボール箱を組み立て誕生日頃の新聞ほぐしてつつむ

072:箱 (ぱぴこ) (テクテク)
乱暴にひっくり返すおもちゃ箱 思い通りになれ何もかも

072:箱(野良ゆうき) (野良犬的)
ひと箱にしまっておいた悲しみを燃えないゴミの日に出してみる

072:箱(岩井聡) (North Marine Drive)
年相応、って言われてもねえ紙箱の中ひっそりと汗かくプリン

072:箱 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
ペシェの箱の7つの銀のてんてんがきみの星座にみえる憂鬱

072:箱(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
液晶の箱に歌人を据ゑをきて鈍く光れりみづがねの夜は

072:箱(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
跳び箱の踏み切り台で深呼吸しているような告白以前

072:箱(ハナ) (象の求愛ダンス)
いつかまた箱から出してくちづけるさよならまるいほうのわたくし

072:箱(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
歯茎から血が出てきたがステインもティッシュの箱もよくできている

072:箱(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
折込のチラシでいくつもの箱を拵えるうち眠りは寄せる

072:箱(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
なんて返事しよう 手だけが次々と空き箱つぶす金曜の夜

072:箱(あおゆき) (メソトリウム)
魂を詰めておけない箱がある 我に架空の夜を与えよ

072:箱(幸くみこ) (そこそこがんばる)
ゴミ箱は案外ゴミにならなくて 汚れたまんま四度目の部屋

072:箱(kitten) (kitten song)
夜空へと舞い上がる切符を手にして星の宝石箱を開けよう

072:箱(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
どの箱にしまってた?いや初めから持ってなかった秋の恋人

072:箱(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
いつどんな終わりがくるの神様の箱庭(あなただけ抜け出した)

072:箱(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
小さき稲架いくつも並び箱庭の田も稲刈りを終える虫の音

072:箱 (みあ) (言の葉たち)
プライドと虚栄ばかりを詰めこんだわたしとう名のちっぽけな箱

072:箱(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
そらでいえるでも言わぬままその箱の中身を当てるために忘れる

072:箱(理宇) (±雑記蝶)
使わぬと理解っていても集めては捨てる空箱のような想い

072:箱(みち。) (虹色アドレナリン。)
まだ箱に余裕があって捨てる気でいた思い出を詰めてしまった

072:箱(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
怪物の手足を箱に梱包しリボンをつけて埋葬をせり

072:箱(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
ビー球や硝子の欠片を宝物箱に集めた日々思い出す

072:箱(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
赤色のリボンのついた小箱には あの日の君の笑顔いれたい

072:箱(癒々) (Romantic irony)
ただじっとわたくしをさす指ひとつ つめたくおもたく小箱のなかに

072:箱(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
箱型のおもちゃを手に取るほころんだ顔もキレイだ年上の女(ひと)

072:箱 (きじとら猫) (きじとら小部屋)
大切なウサギを箱に詰める午後 引越し前は犯罪めいて

072:箱(Harry) (四月なかなか)
いくつかの秘密の小箱裡深く埋めたるままに終へむわが世を

072:箱(方舟) (方舟)
その昔箱入り娘と思ひしに同窓会を牛耳ってゐる

072:箱(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
外壁を先に築いて箱庭は日本のような最期を遂げる

072:箱(夢眠) (夢眠・日々綴り)
下駄箱に手紙忍ばす純愛を経験せずに女になった

072:箱(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
賽河原石積むように貯金箱に小銭入れしは誰(た)が為ならむ

072:箱 (砺波湊) (となみ☆みなと)
菓子箱に「こちらビツクリ箱です」と どこから見ても祖父の毛筆

072:箱(内田誠) (その言葉の行方)
来るはずのない施しを待っている鍵の壊れた夏の私書箱

072:〓(shall3) (山歩き録)
懐かしい 写真手紙も 重要な 資料すらあの 箱の中なり

072:箱 (如月綾) (お気に召すまま)
押入れの奥で見つけた宝箱 ビーズに指輪、あなたのシャーペン

072:箱(濱田花香) (紅葵爽♪)
泣き声の洩れぬ箱中 入りて泣く。施設の押入れ、みな持ちており。

072:箱 (遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
プレゼントですかそれなら箱代を500円ほどもらっときます

072:箱(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
底のない箱にかくした約束は小指も知らない間に時効

072:箱(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
宛先のなき返信を書き終へて撫子色の筆箱を閉づ

072:〓 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
父方の祖母の部屋には亡き祖父の名の書かれたる箱がありしよ

072:箱(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
このまんま乗り過ごしたら箱根まで行ってしまうね「行こう」、「行こうか」

072:箱(ヒジリ) (*tRIGger.)
ましかくのダンボール箱にノイズ入れからからと鳴くほねの音消す

072:箱(まほし) (うた・たね)
星空に欠けた金米糖ひとつ救急箱のかたすみで泣く

072:箱(村上きわみ) (北緯43度)
重箱のまったき黒をかなしみて描かれし三つ追いの沢瀉

072:箱(透明) (limerence)
吸った事ない人だからありふれた煙草の箱を珍しそうに

072:箱(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
宅急便ドキドキしながら箱開けて 中を調べて確かめてみる

072:箱(フワコ) (きくとわたし)
抽斗を引くとぴろろと音の出る小さな箱は箱根の土産

072:箱(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
月あかりガラスの箱を抱えこむ私をわらう大人という人

072:箱(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
おもちや箱の木琴たたくをさな児の澄み透り来し古代の眼差し

072:箱(もりたともこ) (短歌、すきです。)
透明な箱を開ければ流れだす虹の彼方に届く気がする

072:箱(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
ばあちゃんも子らもあの日のままにいる箱根の旅のビデオの中に

072:箱  (翔子) (花こみち)
ほじくれば何が出てくる茶碗蒸し食卓の上の玉手箱かも

072:箱(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
雨の日のゴミ収集所の箱の中 か細き鳴き声連れて帰った

072:箱 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
読まないで捨てた手紙と ゴミ箱に入っちゃうほどの曇った夜空

072:箱 (象と空)
箱入りの秋刀魚を買ってほろ苦い贅沢を知る運命はいま?

072:箱(小太郎) (ねこのにくきゅう)
薬箱の「お大事に」の金文字に励まされていれるコーヒー

072:箱(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
濁流に砕ける小石になりたきが微熱に渇く箱庭の隅

072:箱(ことら) (ことらのことのは)
美しき箱よ 怖ろしくはないのですか 虚ろを千年抱いて

072:箱 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
大切に儚いものを箱に入れそっと蓋して踏み消し蹴飛ばす

072:箱(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
ひっそりと濡れしガーゼが垂れてをり百葉箱の闇をひらけば

072:箱 夜さり (夕さり夜さり)
暗闇がこはいあの子の骨箱に涙の跡のべに刷きてある

072:箱(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
ばあちゃんのそこが定位置箱火鉢 抽き出し奥にねむる懐剣

072:箱( 小軌みつき)    (小軌みつき-つれづれ日和-)
箱詰めにされてしまったあの頃もいまなら齧じってしまえそうだと

072:箱(ゆづ) (透明ランドセル)
パンドラの箱を抱えた少女らがほろんだまちをスキップしてる

072:箱(究峰) (思い浮かぶがままに)
思ひ出を入れたる箱の幾つかは忘れたままにたしかあるはず...

072:箱 (佐田やよい) (言の波紋)
もう二度と開かない箱を振ってみる浜辺を走る音が聞こえる

072:箱(浅葱) (空耳の森*番外地)
とっておきのチョコレート一箱手土産に君の扉を3回ノック

072:箱。   (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
箱庭の外へ出たいと胸に秘め 小さな自分 抱きしめている

072:箱(けこ) (あきのうた声)
内奥の野生はじけた記憶あり 鋼の箱に鍵掛けて闇

072:箱(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
美しい箱を欲しがる少女らといて十月の窓を見ていた

072:箱(pig_pearl) (ブタに真珠)
衣替え 靴もきれいに 箱に入れ この夏もまた 海へは行かず

072:箱(堀 はんな) (たん たん 短歌)
カラカラと弁当箱を音させて完食告げる吾子得意顔...

072:箱(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
文庫では函に入らぬ『箱男』全集二十四巻を買ふ (安部公房 新潮社)

072:箱(内田かおり) (題詠2006深い海から)
空き箱でつくった車を走らせて男児は自分も走っておりて

072:箱(折口弘) (はっちんずBLOG)
パンドラの箱がどこかにありまして 君に会えれば開けてしまうよ

072:箱(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
工作にと菓子箱ためて持って行き置き場所無くてまた持ち帰る

072:箱 (春村蓬) (風見鶏)
山の実ときのこと赤きからすうり木箱にしんと収まりて届く

072:箱(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
暗闇で箱を開けたら暗やみがとび出してくる夢をみました...

072:箱(星川郁乃) (Air Station)
ひらかれているのか閉じ込められたのかパソコンという名の箱庭よ

072:箱(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
あつらえた箱ではないがぴったりと君を収める心意気です

072:箱 (nine) (songs)
サワサワと羽音が視界に広がって宝石箱にしまわれていく

072:箱(ベティ) (Betty's second Bar)
押し入れの奥ひっそりと玩具箱息づいている嫁入り前夜

072:箱(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
ぼんやりとしている日々は終わりますあなたを閉じ込めた箱庭の

072:箱(くろ) (鎌倉日記)
曾祖母の家に見つけし犬箱の蓋あけしのちをおぼえてをらず

072:箱(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
箱のなか虐げられたイメージは狂おしいほど純粋培養

072:箱(千) (Mille et une nuits)
木の下に埋めし箱など消え失せた 本当は君も忘れたかった

072 箱(文月万里) (Kagerou つれづれ)
色のない世界へ唯一持ち行ける 色つきの箱の暗示せるもの

072:箱(久野はすみ) (月の融点)
あとあじのわるい言葉をつめこんで重箱にしておかえしします