やる気もありません。

bibukoです。音楽関連の云々を色々書いていく・・・予定。

イケメンはみんなしねばいいのに。

2012年12月09日 | 宅録関連
中学校の時、僕は何の取り柄もなく冴えない、つまらないやつだった。

漫画や小説の世界では冴えないといっても平均以上の美少年に描かれる事が多いが、現実となると話は違う。

日記を読んで下さっている方々は、いま自分のクラスにいる、もしくは学生時代にクラスにいた「目立たないけど何となくキモイやつ」をイメージしてみてください。

僕は、そんな感じのやつだった。

いつもクラスの端っこでうじうじしていた。

無論、友達も少なかった。

特に女子と話すのは苦手で、話しかけられると変に口篭ったり挙動不審になってしまうので、クラスの大半の女子からは気味悪がられ、敬遠されていた。

人と話すのが嫌で、学校へ通うのが億劫で仕方なかった。




一方、そいつはイケメンだった。

銀魂に出てくる土方十四郎みたいな、ちょっとアンニュイでクールな顔立ちをしていた。

さらに運動神経抜群で体育の時間はいつも女子の黄色い声援を浴び、勉強も学年ではトップクラスで実力テストの合計点はいつも僕の倍だった。



中学2年のとき、クラス替えでそいつと同じにクラスなった。



万が一にも人気者のそいつとその他大勢の僕の人生が交わるはずは無いと思っていたが、なんの間違いか、僕はいつの間にかそいつと話すようになった。

きっかけはよく覚えていないが、多分班が同じになったとかそんなんだったと思う。

僕がギターに興味があると言うと、そいつは整った顔をくしゃりと歪めて「俺もなんだよ!」と嬉しそうに言った。



僕と違ってそいつにはたくさんの友達がいたけれど、そいつはそれ以来どういうわけか僕と仲良くしてくれた。

勉強を教えてもらったり、音楽やゲームの話をしたりした。

放課後の教室で、将来の夢をお互いに語ったりした。

クラスによくいる声の大きな仕切り屋のような「お前と仲良くしてやってる」といった押し付けがましい感じが全くしなかったので、僕もそいつのことを信頼した。

そいつと話すうちに、人と話すのが嫌ではなくなった。

学年が上がる頃には、一部の女子とも普通に話せるようになった。



そいつは、僕の住んでいた地区では一番レベルの高い進学校を受験し、容易く合格した。

成績にそこまで自信のなかった僕は、偏差値が上から二番目の高校を受け、何とか合格した。

お互いの高校は、電車が全く逆の方向だった。

卒業式の日、そいつは言った。

「あんまり会えんくなるけど、またちょくちょく遊ぼうな」

僕は「ああ、うん」と曖昧に返事をした。



『なぜ僕と仲良くしてくれたのか?』



訊きたかったが、訊けなかった。

これまでも何度も訊こうと思っていたが、その都度躊躇した。

「特別仲良くしてたつもりは無かった」

「社交辞令」

「自意識過剰じゃないの」

そんな答えが返ってくるのが怖かった。

マトモな中学生活が遅れたのはそいつのお陰だけど、そいつの真意を受け止める覚悟は無かった。

自身の卑屈な性格は最後まで変わらなかったのだ。

しかし、そいつはそんな僕の心の内を知ってか知らずか、僕の肩をぽんと叩いて言った。


「俺は、お前がいたから楽しかったよ、ありがとう」


驚天動地だった。

ははは、急になに言ってんの気持ちわるいよとその場は茶化した。



帰り道、卒業証書を片手に泣いた。

人目も気にせず、鼻水垂らして嗚咽漏らしながら泣いた。



「こいつは自分といて楽しいのだろうか」

「ひょっとして陰では馬鹿にされてるのかも」

「そうだ、そうに違いない」

そんなことをうじうじ考えていた自分が恥ずかしくなった。




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・・・とまぁこんな感じで、今回は昔日の思い出を掘り返して曲にしてみた次第です。

アホみたいなネタ曲だけど実はちゃんとバックグラウンドがあったり。

良かったら聴いてみてくださいね!

ニコニコ動画。

Youtube。

クローゼットハニーとか。

2012年12月01日 | 宅録関連
新曲をアップしました。

というか、ここ数カ月でいくつか動画をアップしたのですがブログには書いてなかったので羅列しますね。


【ディア・マイ・マーヴィン!】

ニコニコ動画

youtube

ニコニコ動画でご活躍中のボカロP兼ベーシストである龍の巣Pさんとの共同制作です。
いつも一人寂しく根暗にシコシコ曲を作っているので誰かと共同で制作するというのは非常に新鮮でした。他人の楽器の音を曲中に入れるというのは何気に今まであまりやったことがなくて、とても難しかったですが、その分勉強になりました。

歌詞は「銀河ヒッチハイクガイド」というSF小説を元に書いたんですが、中々知ってる人がいないです。やっぱりSFに出てくるロボットと言えば金色の心配性と円筒形の皮肉屋コンビなんですかねぇ。



【初音ミクでシャバドゥビタッチヘンシーン!!】

ニコニコ動画

オリジナル曲を作るとき、実際はすべての音を録音してしまってからが長くて、最近では仕事やなんやらでミックスとか動画作りに一ヶ月近く掛かることが多いです。なので、一つの曲を動画にして投稿するまでギターを弾かない期間がわりかし長くなり「あー何かギター録音したい!」と突発的な衝動に駆られることもしばしばあります。

今回アップしたクローゼットハニーの制作がちょっと行き詰まったので、気分転換を兼ねて3時間程度でアレンジして弾いてみたものがこれ。

ちなみに仮面ライダーウィザードって見たことないです。



【クローゼットハニー】

ニコニコ動画

youtube

今回アップした曲。
久しぶりに都市伝説ネタで曲を作ってみたんですが、今までに有名な怪談はあらかたやってしまってて、かなり無理矢理に作ってしまった感がアリアリです。

一人称を使って主観的な内容の歌詞を考えるほうが楽だし、初音ミクという女性声のボーカロイドを使用するので、元となるお話の中に女性か子供の幽霊もしくは妖怪の類が出てこないと曲には出来ないんですが、メリーさんとかてけてけとかひき子さんとかはもう既にやっちゃってるので、今回も今回とてウィキペディアを駆使し、怪談の中でもかな~りマイナーな隙間女という妖怪(幽霊?)をテーマにすることにしました。

隙間女もっと頑張れよ。
隙間から見てるという設定以外に特徴無いから隙間女というよりベッドの下の斧男の女版みたいになっちゃったじゃないか。

ったくよぉもうちょっとメジャーnぐべふ









「うふふふ・・・」







【おまけ】

クローゼットハニーのギターソロ中に流れる字幕の内容

あなたのことは何でも知ってるの全部お見通しどうしてかってそんなの決まってる
ここからずっと見てるからこのクローゼットの隙間からずっとずっとずっとみてるから
だからお願いこっちを向いてあなたの顔があなたの瞳があなたの苦しむその表情が見たいだけなの
怖くて泣き叫んだって今更遅いのよ分かるでしょう?もうこの部屋には私とあなただけ
もうどこへも行かせないほらいつものようにわらってみせてよ私の目の前で
あなたはもう全部私のもの逃がさない逃がさない逃がさない
あなたの腕あなたの脚あなたの瞳あなたの耳あなたの首あなたの唇あなたの髪あなたの爪
全部全部全部全部


これが全て嘘だとまやかしだと自分の都合の良い解釈をするのがあなたの勝手な事情だと
するならばあなたが今その目で見ているものが何をしようとそれは私の勝手な事情でしょう?
謎掛けや禅問答をする気は一切無いけれど只これだけは知っておいて
あなたの抱くその恐怖という高尚な感情は私にとって必要なの
私を満たす唯一と言っても良い
何を突飛な理屈をと人が聞けば顔を顰めるかもしれないけれど一寸我侭を言わせて貰えるならば
あなたを想うからこそあなたを見ていたいからこそあなたを欲しいと切に願うからこそ生まれた
捻じ曲がった欲望だという解釈を理解していただけるかしら?
態々一時停止してまで私の言葉を反芻しなくても良いわ
理解して貰おうとは微塵も思わないし理解出来るとも到底思えないもの
身勝手なのはお互い様で只あなたが気付くのが遅すぎただけ・・・