電話番号の入力の不可思議！？

Excelで電話番号の入力をする時、先頭の"0"が表示されずに戸惑った経験・体験、一度はありませんか？

ネットで検索すると、いくつかの方法がわかった。
手軽にできる順番。

①入力範囲のセルの表示形式を「文字列」に変更
②入力範囲のセルの表示形式を「ユーザー定義」において、「種類」に"0"を11桁入力
③先頭に半角のアポストロフィ（「shift+7」押下→「'」）を入力

①と②は入力の結果、Excelの認識に違いがある。
前者は「文字列」、後者は「数値」とExcelは認識。

計算に使用しない電話番号なので、Excelがどちらの認識でもかまわない。
しかし、計算に使用する情報を扱う場合、そのケースには当てはまらない。Excelの認識が「数値」であることを確認する必要がある。

＜確認方法＞
・入力した情報の表示位置が、セル内の左詰めの場合、「文字列」とExcelは認識
・入力した情報の表示位置が、セル内の右詰めの場合、「数値」とExcelは認識

③は少々、手間がかかるが、工夫をすると良い。
最初の入力セルは、先頭に「'」を加えて電話番号を入力。2番目以降の入力セルには、最初の入力セルの「'090-」までをコピー＆ペーストし、セルを編集・追記すれば、1セルずつ「'」+11桁の数字を入力するより、手間はだいぶ省ける。

Excelは表計算ソフト。表の役割と計算の役割がある。計算は数値で行う。計算に使用する数値を得るには、数値の入力だけではない。
特定の文字列の入力では、文字列を数値に変換してExcelは認識。特定の文字列の入力により計算で使用する数値を得ることができる。
特定の文字列、例えば、日付の「2017/6/11」を入力した場合、Excelの認識上では数値に変換する仕組みがセルの表示形式だと理解できた。

＜入力情報の変化＞セルの表示形式：標準の場合
[ユーザーの入力]　　　　[Excelの認識]
数値　　　　　　　→　　数値
文字列　　　　　　→　　文字列　　　　
特定文字列　　　　→　　数値　
　　　
※特定文字列とは、日付や時刻、○○％（パーセンテージ）など。計算に使用する情報は、Excelが数値と認識。
例えば、2つの○○％（パーセンテージ）から差を計算した結果、Excelの認識は「数値」だが、私たちユーザーがPCの画面を見て解るように、数値の表示形式を特定の文字列、「20%」と表示し割合だと解るようにしている。
ここからは、想像の域。Excelの数値は主に計算で使用する事を目的にしている為か、計算式では、「=001+001」という計算はしない為、数値の先頭"0"は省略される決まりになっているのかもしれない。─Excel2016・表示形式─