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『幸福な食卓』試写会観ました

2006-12-27 17:48:44 | テレビ等
幸福な食卓
瀬尾 まいこ
講談社

北乃きい主演『幸福な食卓』試写会行ってきました。

う~ん,なかなかいい感じでした。
ドラマとはまた違った,大画面の,ゆったりした間で紡ぎ出される映画の世界は
やっぱりいいですね。

出版社(著者)からの原作紹介
「大きなものをなくしても、まだあった、大切なもの。」
とっても切なくて、ちょっとおかしくて、あったまる。 いま最注目の作家が放つ、心にふわりと響く長編小説!
「父さんは,今日で父さんをやめようと思う」。
・・・父さんの衝撃的な一言で始まる本作品は、いま最注目の新鋭作家・瀬尾まいこ氏による4作目となる長編小説であるとともに、主人公・佐和子の中学~高校時代にかけての4編の連作による構成となっています。 佐和子の“少しヘン”な家族(父さんをやめた父さん、家出中なのに料理を持ち寄りにくる母さん、元天才児の兄・直ちゃん)、そして佐和子のボーイフレンド、兄のガールフレンドを中心に、あたたかくて懐かしくてちょっと笑える、それなのに泣けてくる、“優しすぎる”ストーリーが繰り広げられていきます。



映画『幸福な食卓』ホームページ

中原佐和子(中3)…北乃きい
 3年前の梅雨に恐ろしくショッキングな出来事に出合ってしまい
 それ以来,梅雨が苦手。家族の厄介な宣言を,なんとか受け入れようと
 努力している。
父・…羽場裕一
 きまじめであるがゆえに3年前に大事件を起こす(未遂)。
 そして今回,父さんを辞め,教師も辞めてしまう。
母・由里子…石田ゆり子
 「朝ご飯は家族全員がそろって食べる」というルールを決めた
 張本人だが,父の起こした出来事がもとで家を出て近所のアパートで
 一人暮らししている。まだ母さんをやめてはおらずときどき帰って
 家事をしている。
兄・…平岡裕太
 成績はいつも一番,伝説の天才児と呼ばれていたにもかかわらず
 大学受験を捨て農業を志す。
大浦勉学…勝地 涼
 3年の新学期に現れた転校生。佐和子とともに切磋琢磨して
 直が進んだ進学校・西高受験に励むことになる。
 家はけっこう裕福・明るい性格。
 佐和子とはやがて互いにかけがえのない存在になっていく。
小林ヨシコ…さくら
 もてるけど失恋を繰り返す直ちゃんの新しい恋人。
 手作りのシュークリームは絶品だがいつも卵の殻が混じっている。
 佐和子の第一印象は最悪だったけど,
 「他人にしか救えないことってあるのかもしれない」という存在に。


このキャスティング,まず最初に目についたのが
「か,か,か,勝地涼が中3~~~?!!!!ほんとは一体いくつなんだよ?!」
(ちゃんと公式ページのキャストのところに出ています。
 直兄ちゃんの平岡裕太くんと逆転してなくて何よりでした)
ということでした。
さすがに最初は気になりましたけど,声がさらっと軽やかで
性格のさっぱりした明るいクラスメートを好演していて
とても楽しく見ることができました。
男前でユーモラス,この映画の笑うところはほとんど彼とガブリエルが
もっていってましたね。
電動補助付き自転車のネタ,つい数日前に会社の人の体験談で
聞いたばかりだったので大笑いでした。

演技に定評のあるお父さん・お母さんはもういうに及ばず
主演の北乃きいさん(ミスマガジン2005で世に出る)も
すごくよかった。いいときにはいい顔,暗いときの顔がまた
「それ女優の顔じゃないだろ!」といいたくなるくらいの
ふつうの十代の顔で,これがすごく自然でストーリーに入り込めました。
私は原作の予備知識がないので“3年前の事件”が浴室と
関係あること,梅雨になると心が重くなること,
あの顔で伝わってくるものは大きかったと思います。
いやぁ,すばらしい女優さんだ。
もろこしヘッドのウナコーワCMで踊ってる場合じゃないね。

謎の?兄カノ・小林ヨシコ役のさくらさんも,
いわゆる「余人に代え難い」キャスティングとでも言いましょうか
一番の見せ場の長ゼリフ,誰が見ても難しい場面だけに
さすがに難しかったけど,全体的に雰囲気ばっちりでした。
バラエティなんか出てる場合じゃありませんね。

家族の崩壊と再生を主人公の生活・恋愛・成長を交えて
描いていくこの映画,深刻と言えば深刻,異常(事態)といえば
異常な家庭なのだけれど,雰囲気がすごく静か,おだやかで
淡々と第三者的に見守っている,まるで観察日記を書いている
ような気分で観られ,不思議な気分でした。

大浦君の運命については,驚いたというか,唖然としました。
この物語の根幹にかかわる出来事なわけですし,
最後まで観ていけばこうなることで成立,完結するわけなのですけど,
こうしなくてもなんとかならなかったのか,
物語としてそれを安易にやられちゃたまらないぞとか
困ったような気分になりながらその後の展開を見続けていました。
これ…原作読んで知っていたら
「俺たちきっと長生きするから,あと80回くらいは
 一緒にクリスマスを祝えるよな」
のあたりでたまらなくなってたでしょう,俺。

試写会のあった26日の夜,京都はクリスマスに近い日で
どしゃ降りと,映画の中のあの日とそっくりだったのが
まるで涙雨のようで,因縁めいて感じられました。

ともあれ,映画の感想は,
そうですね…
「やさしい気持ちになりたいすべての人に贈る,この冬一番の感動作」
という,恥ずかしくなるようなコピーが
見終わってみればまさにぴったりだった映画でした。
一流の役者さんがグイグイ引きつけてドッカンドッカン
盛り上げて魅せていくエンタテイメントじゃない,静かな映画なので,
他と比べて「この作品がよかった!」というのは難しいのですが,
「こんな作品を生み出せる日本の映画(界)って,やっぱりいいな」
とは,本当に強く思いました。



あと,最後に苦言を1つ。
あの異様に長いエンディングはなんとかならなかったんですか。
そりゃミスチルの『くるみ』はいい歌ですけど,
あれじゃ,曲を聴かせたいだけで何も考えていなかったようにしか
思えなかったです。
「音楽担当・小林武史」というのが看板の1つなだけに
それがマイナスに感じられてしまう…もうちょっと,
何か工夫はできなかったでしょうか。

◆過去の記事
最近の「本・コミック・かってに配役」記事

最近の「テレビ等」(映画も)記事
  映画『犬神家の一族』試写とドラマ『東京タワー』感想 (12/1up)
  映画『ALWAYS 三丁目の夕日』テレビ視聴  (12/4up)

幸福な食卓


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
(〃⌒ー⌒)/どもっ♪ (miyu)
2006-12-29 00:37:15
トラバ&コメありがとうございました。
こちらからもトラバ送らせてもらったのですが、
反映されてませんかね?(^-^;
この映画観ている最中はちょっとビミョーだったのですが、
観終わってじんわりとステキな気分になれる
映画でした。
確かに北乃きいさんナチュラルな演技素晴らしかったですね。
コメント&トラバありがとうございます (d_d-)
2006-12-29 12:09:45
じんわりとステキな気分になれる映画って貴重ですよね。
新人(に近い)役者さんって,本人=役 として観ることができる魅力がありますね。
北乃さんはそれを可能にするすてきな演技でした。

TBはスパム対策で承認制にしてあるだけでちゃんと届いておりますのでご安心を。
コメの件ですが,あの「DD」さんは僕とは別人なんですよね…(・_・)> 
「幸福な食卓」を書かれた皆さんにコピペでキャンペーンのご紹介をして回っておられましたが。あれを見て私も参加・エントリーしました(^^;)
あっ (miyu)
2007-01-02 19:30:15
それはそれは失礼をしました。
前後してコメくださってたので、
勘違いしちゃいました。
すみませんヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ
TBありがとうございます! (yumi)
2007-01-04 00:55:12
トラバありがとうございました(すっかりお礼が遅くなってしまいました・・・)
私も勝地涼くんの中三にはびっくりしてしまいました!ですが、見ているうちに違和感がなくなってしまったのはさすがだなと思いました。

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