週刊なんとか

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オリンパスの未来1

2013-06-05 21:22:56 | ビジネス
さて、オリンパスのことだ。

この間発表されたPENの新型では、PEN Liteの黒モデルに新株主SONYの烙印を押されてしまうという屈辱を受けたオリンパス。(レンズマウント部の赤リングのことね)

量販モデルの低価格コンデジからも撤退を発表した。(これはまあ、以前から言っていたことだが)
今後どうなるか占ってみよう。

オリンパスの柱だった医科用内視鏡だが、現在はSONYとの合弁会社で先端モデル(3D内視鏡)の事業を行い、従来モデルはオリンパスに残されている。
これは事業合併するときに、吸収される側の会社の合意を取り付けるために、よくやる手だ。

・「従来モデルの事業は従来通りですよ、心配ないですよ」と言って、
 合併の合意を取り付ける。
・先端モデルが開発できないので何年かするとオリンパス側はジリ貧になる。
・そこでSONYが出てきて、「事業の効率化、リソースの一本化」
 という名目で完全に事業を吸収してしまう

というわけだ。


こういうことで、おそらく何年か後に医科用内視鏡事業はオリンパスからなくなる。

となると、どうなるか。
オリンパスは市場的にはニッチな「ミラーレスカメラ」と「高級コンデジ」だけで、食っていかなければならない。連結で4万人も社員を抱える大企業がだ。

PENシリーズはせいぜい月産10万台。他のシリーズも加えて年間200万台としても、社員一人がカメラ50台の売上で一年間食べていく計算。
一台2万円の粗利としても、年間一人100万円。

あれま、想像以上の数字になりました。

つづく。

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