Cycle Log

トライアスロンのトレーニング、レース、機材、その他色々

遊水地ふれあいトライアスロン大会、スイムパート

2017-05-21 | レース

 

 渡良瀬遊水池は、もともと足尾銅山事件による鉱毒を沈殿させ無害化させるために作られたのだそうだ。今は、岸で小魚が泳いでいるのも見える、自然に優しい湖であるが、かなり緑色に濁っている。透明度で言えば前に伸ばした自分の手が見える程度、50cmといったところで、かなり見通しが悪い。隣のスイマーや脇のスイマーは全くといっていいほど見えない。なお、飲んでも嫌な風味はない(僕は結構飲んでしまったが、お腹は壊さなかった)。

 スイムパートは、今回最大の難関だった。正直なところ、甘く見ていた。

 スタート時、かなり前の方に並んでしまったために、スタートと同時に勢いよく泳ぎだしても、左右や後ろからどつかれまくる。トライアスロンのスイムのスタート時の混乱のことを、俗に水中バトル(大会のルールにも書いてあった)と呼ぶが、言葉通りの乱闘でかなりの危険を伴う。

 スタート直後は、僕もかなりの強度で泳ぎ始めたため酸素を必要とし勢いよく空気を吸おうとするが、前後左右からどつかれるせいで腕を回すこともままならず、体が沈み、息継ぎに失敗し、勢いよく水を飲んでしまった。すると気管に水が入り、むせ、げっぷをしないと息を吸えないが、上記のような体を自由に動かせないような状態で息を整えることもできず、数秒間のことだと思うが、息を吸いたくても(吸う必要があっても)全く吸えないという状況に陥り、体が動かなくなり、溺れてしまった。しかも、体が動かない中、後から後からスイマーが押し寄せてくるので、ますます身動きができず、体が沈む。本当に死ぬかと思った。ろくに空気を吸えない中、ガイドロープに捕まれば体の沈み込みを止め、一息つけると思い付き、スイマーの流れに逆らい浅い息をつなぎながら、ガイドロープにつかまり、手を降ってライフセーバーを呼び、浮き輪を投げてもらい、ようやくまともに息をついた。

 スタートからまだ100mだが、精神的にはかなり参っていて、リタイアかなと思ったが、ライフセーバーのお姉さんに、続けるか棄権するか聞かれ、ガイドロープ沿いに泳げばまた溺れてもなんとかなるかと思い直し、泳ぎ直すことにした。

 ガイドロープ沿いに泳ぎはするものの、第2ウェーブの選手が追いついてきて、またもみくちゃになったり、同じようにガイドロープ沿いに泳ぐスイマーにどつかれたり、180度ターンでどつかれたり、ほうほうの体になりながらも耐えて泳ぐ。そもそも、ヘッドアップの練習をせず、目標に向かって泳ぐことができなかったので、波で流されあさっての方向に泳ぐこと度々(風が強かった)。泳ぐ方向を間違うと、後ろから来たスイマーに脇腹をどつかれてしまう。周りに選手が少なくなり、ようやく自分のペースで泳げると思ったところで、またどつかれ溺れかけ、また自分のペースで泳げるように頑張るという繰り返しで、なんとか泳ぎきる。泳ぐだけでいっぱいいっぱいではあったが、次は得意のバイク。ウェットスーツを脱ぎながら走り、バイク用の装備を身につけ、バイクパートへ。

 スイムパートは、目標は30分以内だったが34分48秒、195人中139位と散々な出来。

 そんなわけで、恐怖と忍耐のスイムパートであった。周りの選手やスタッフにも迷惑をかけてしまったので、反省しきり。

 そんなわけで失敗のまとめ。

・浮力の少ない袖なしウェットスーツを着たため、溺れやすくなってしまった。しかも、袖ありウェットスーツの方が速く泳げるらしい。

・ヘッドアップの練習をしていなかったので、目標のブイを目指して泳ぐことができなかった。

・十分な泳力がないのに、スタート時に前方に並んでしまったので、後ろからどつかれまくってしまった。

 

ヴァセリン ペトロリュームジェリー(大)368g(並行輸入品)
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ヴァセリン

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遊水地ふれあいトライアスロン大会、機材と補給

2017-05-21 | レース

機材

フレーム:Anchor RIS9(560)

コンポーネント:Shimano Dura-Ace9100(クランク172.5、フロントギア52×36、スプロケット12-28)

ホイール:Shimano WH9000-C50-TU

サドル:fizik Antares

ウェア:reric製トライアスロンウェア

バイク用シューズ:Sidi Genius5 MEGA(昔使っていたシューズを再利用。トランジットでバイク用シューズで走ることが二回あったので、古いシューズを使って良かった。また、自転車シューズにしては履いたり抜いだりしやすい。高価な決戦用のロードバイク用シューズは勿体無い)

ヘルメット:OGKカブト ゼナード(エアロR1を使いたかったが、シールドに不具合があったとかで発売延期)

アイウェア:Oakley RacingJacket(PrizmRoad)(フレームがレンズを覆っているので、レンズが傷つきにくい)

ウェットスーツ:dhb スリーブレス・ウェットスーツ

ランニング用シューズ:Mizuno ウェーブライダー(6年くらい前の)

補給食

 レース前、グリコパワープロダクション・ワンセコンドCCDとBCAAとHCA。メイタン2RUN。VESPA SPORTS。VAAM WATER。

 レース中(バイク)、グリコパワープロダクション・ワンセコンドCCD、Powerbarチョコバー、750mmの水に、パワープロダクションCCDハイポトニックとクエン酸&BCAAを混ぜて(クエン酸&BCAAだけだと酸っぱいが、ハイポトニックを入れると程よく甘くなって美味しい、結構おすすめ)

 

 バイクについては、ほぼいつもの装備、セミディープホイール、決戦用のC50を履いただけのロードバイク。ど平坦なので、サドルバッグのアタッチメントと携帯ポンプは外さなかった(面倒だった)。

 ウェアは、rericのトライアスロンウェアが薄く軽くて、着心地が良く、スイムにもバイクにもランにもたいそう良かった。新しいブランドのためか、あまり来ている人もいなかった。

 ウェットスーツはdhb製のものが安く、Mサイズが僕(180cm、74kg)にはちょっときつい程度にフィットしていて良かった。外国人を中心に、dhb製のウェアを着ている人は比較的多かった。一番多かったのは、2XU(トゥータイムズユー)か。

 ランニングシューズは、履き慣れたMizuno。そろそろ、ウェーブアミュレットが欲しい。

 

 機材的な失敗は、スリーブレスのウェットスーツを着たこと。袖のあるウェットスーツの方が、浮力が高いので溺れにくいし速い。

 補給の失敗は、Powerbarのチョコバー。炎天下でチョコが溶けてべちょべちょになってしまった。オリンピックディスタンスなら、ジェルとドリンクだけで良いかも。それでも、ミネラル分とカロリーは十分に用意した方が良いと思う。

グリコ パワープロダクション CCD エネルギー&水分補給 ハイポトニック粉末ドリンク 500ml用 1袋 (45.0g) 10袋入り
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江崎グリコ
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遊水地ふれあいトライアスロン大会2017、完走

2017-05-21 | レース

 群馬県(と栃木県、埼玉県、茨城県にまたがる)は渡良瀬遊水地で行われた「第26回遊水池ふれあいトライアスロン大会」に参加。半年かけて準備はしてきたものの、トライアスロンのレースは初めて。無事(?)完走。2時間34分(レース結果は未発表なので、暫定値)と、まずまずの結果。今回は、総論で次回以降パート別の各論を書き、反省の覚書とするとともに、次回以降の礎にする趣旨。

 受付開始と同時の7時半に会場入りするが、すでに駐車場は満杯だという。20分くらい待って、遊水池内の芝生の中に車を止めることとなった。なお、トイレもほぼ簡易式トイレしかなくちょっと貧弱。とはいえ、会場の渡良瀬遊水池自体は、自転車で走りやすく景色も良くかなり良いところだった。また来年も出たいような大会だった。

 さて、トライアスロンは初めてなので、何しろ勝手がわからない。トライアスロンの本を読んだり、何度かトライアスロンのレースをテレビで見たりしたくらいなので、手探りで会場での準備を進めていく。中でも特に引っかかったのが2つ。ゼッケンのことと、ウェットスーツのこと。ゼッケンは自転車レースやマラソンのようにウェアに安全ピンなどで止めると、それだとウェットスーツを着た時に外れそうだなあと思っていたが、ゼッケンを止める専用のベルトがあるので、それを使うのが普通。アップ中に気づいたので、会場内にあった売店で購入し、ことなきをえた。ウェットスーツについては、僕は袖ありのものと袖なしのものを持っており(袖なしは最近買い足した)、袖なしの方が泳ぎやすいだろうと持って着たのだが、みんな袖ありのウェットスーツを着ている。ひょっとして袖がないとダメなのかと思い、受付で聞いて見たが、そんなわけではないらしい。ではなんで、と考えたのだが、泳ぎ終えてわかった。集団のオープンウォータースイムは、みんなでぶつかりながら泳ぐこともあり溺れやすいので、より浮力の高い袖ありのウェットスーツを着ているのだと思う。あとは、袖ありの方が保温性が高く、カロリー消費が抑えられるなどの要素もあるのかもしれない。

 なお、本レースはオリンピックディスタンス(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km。

 8時過ぎに受付を済ませたのだが、その際に両腕と左手の甲にナンバーを書いてもらった。いかにもトライアスロンという感じでご満悦。トランジットエリアの所定の場所(自分のナンバーの場所)にバイクとバイク用の装備、ランニングシューズ等を置いて、ついでにコース脇の木陰に同伴者用のスペースをグリーンシートと折りたたみ椅子で取り、アップオイルと日焼け止めを塗り、補給食を摂って、ウェットスーツを着てスイムエリアへ。足首にくくりつけるバンドをもらい、軽く100mくらい泳ぎ、準備体操をし、開会式に参加して、スタートラインへ。

 フローティングスタートということで水の中からスタート。この時、前方に並んでしまったのだが、それが失敗。スタート直後にもみくちゃにされて、いわゆる水中バトルの洗礼を受ける。その結果、盛大に水を飲み込み、溺れかけた。まともに空気を吸い込むことができなくなったので、軽いパニックを起こし、死の恐怖を覚えた。とっさに、10mほど泳いでコースのガイドロープにしがみつき、ライフセーバーを呼ぶ。ライフセーバーから渡された浮き輪で一息ついたところで、ライフセーバーに棄権するか続けるか聞かれたので、なんとか続ける旨を告げ、泳ぎ直す。以後は、ガイドロープ沿いを泳いだが、それでも途中ぶつかられたり、足を掴まれそうになったり、ひどい状態でなんとか泳ぎ切った。

 バイク。トランジットエリアで、ウェットスーツを脱ぎ、ジェルを飲み、バイク用の装備を身につけて発進。得意(なはずの)バイクパートである。バイクはノーマルのロードバイク。スイムで盛大に出遅れてしまったこともあり、ごぼう抜きしまくる、2人にだけ抜かれた。だいたい平均240wで36km/hくらい。下ハンドルを持って巡行するが、大臀筋が硬いため、エアロポジションを取るとお尻が痛い。TTバイクに乗った選手をノーマルバイクで抜いていくのは気持ちが良い。でも、僕もTTバイク欲しいな。バイクパート中、ジェルとパワーバーのチョコバーを摂取。

 ラン。本日は暑い。館林は最高気温35度に達したそうだから、レース中も32度以上にはなったんじゃないだろうか。ということで、喫緊は熱中症の防止。4回ある給水所でアクエリアスを飲み、水をかぶる。バイク直後ということもあって、ランはスピード感皆無。のたのたとしか進めないのが一番辛い。多分平均時速13.5km(1kmあたり、4分半弱)くらい。しかしながら、バイクパート以上に好調で、自分もペースも上がらないながら、周りの選手はそれ以上にスピードが出ておらず、2回目のごぼう抜き、しかも1人にも抜かれず。

 ということで、2時間34分(暫定値)。2時間半は切れなかったが、初心者としてはかなり良いタイムみたい。スイムの大失敗がなければ、2時間半を切りに行けそうかな。なお、トップの選手は2時間切りらしい。次回は、7月30日の榛名湖でのレース。スイムをどうにかして、2時間半切りを達成したい。

 レース後はそそくさと片付けをし、車で30分走ったところにある百観音温泉(寝転び湯と炭酸泉があって良かった)で汗を流し、帰宅し、バイク洗車。



 

Shimano PRO レースナンバーベルト
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SHIMANO(シマノ)

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