京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『彼らが本気で編むときは、』

2017-03-12 00:03:12 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「彼らが本気で編むときは、
□監督・脚本 荻上直子
□キャスト 生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、
       小池栄子、門脇 麦、りりィ、田中美佐子

■鑑賞日 3月5日(日)
■劇 場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

「荻上直子・第二章の始まり」と公言した5年ぶりの監督作品。
確かに言われてみると、映画のトーンや空気感は違っていた。

予告編からの興味の的は、生田斗真が
トランスジェンダーのリンコ役を
どう演じているかだったが、意外にそれに関わらず、現代における
どこにでも生じているいわゆる「病」をテーマに、不思議な共同生活と、
その中に育児放棄された11歳の女の子トモ(柿原りんか)の面倒をみることで、
展開の形や趣旨が変化してくる。
もちろん、トランスジェンダーのリンコが中心となって描かれてはいくが、
わかり易く描き出されるテーマと、リンコやトモの心象を炙り出してゆく様は、

一連の作品とは一線を画し、荻上新ワールドを醸し出している。

マキオ(桐谷健太)とリンコとトモ(柿原りんか)。 この不協和音ともいえる
不可思議な関係が、ささやかなれど、家族としてのナチュラルなベースを作り
つつあるプロセスの中に、多くの問題提起と、そのために何をすべきかと、
またそれに立ち向かう勇気を、小さな感動とともに演出してくれた。 
当たり前の薄い人間関係ではなく、俗にいう「産みの親より育ての親」的な、
また、「人の振り見て我が振り直せ」的な・・・。

トモ演じる柿原りんかチャンは初映画出演だったみたいだが、なかなかの演技力だった。
そのトモの母親役をミムラがやっていたが、ここはちょっとミスキャストだったかな。
生田斗真は女性のしぐさやなりを研究していたようだが、さすがに線は細いけれど
女性の体型的な部分をカバーするのは難しかったようだ。 カメラワークで正面から
撮るよりやや斜に構えた方が体型はごまかせて女性らしく見えたかもしれない。

トモへの最後のプレゼントは、リンコが過去に母からもらったプレゼントの感激を、
そのままトモに贈った代理母としての最初のプレゼントだったのかもしれない。

観終わってふと感じたのは、少しだけ是枝監督テイストが入っていたなぁと(笑)
思っていたより味わい深い作品だった。

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2 コメント

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Unknown (atts1964)
2017-03-13 11:20:44
トランスジェンダー、性転換について、いあマンでホウがが避けてきた箇所にも突っ込んだ作品、なかなかの意欲作、私はファーストクォーターの一押しでした。
TBありがとうございました。
公言通り~ (cyaz)
2017-03-13 12:26:01
2017-03-13 12:19:49atts1964さん、コメントありがとうございました。

>なかなかの意欲作、私はファーストクォーターの一押しでした
そうですね^^
「荻上直子・第二章の始まり」と公言したとおりの
出来のいい作品でした!

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