京の昼寝〜♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『四十九日のレシピ』

2013-11-17 00:11:17 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「四十九日のレシピ
□監督 タナダユキ
□脚本 黒沢久子
□原作 伊吹有喜
□キャスト 永作博美、石橋蓮司、岡田将生、二階堂ふみ、原田泰造、淡路恵子、
内田慈、荻野友里、中野英樹、小篠恵奈、執行佐智子、赤座美代子、茅島成美

■鑑賞日 11月9日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5) 

<感想>

 百万円と苦虫女』同様、伊吹有喜原作でタナダユキ監督がメガホンを撮った作品。
 結婚生活が破綻寸前の悩めるヒロインが、突然亡くなった母の希望である
 “四十九日の大宴会”を叶えるべく父とともに行動を起こす中で、自らの人生の
 迷いが少しずつ解消していく姿を描く。

 ある日突然、熱田家の母・乙美がこの世を去る。 その頃、娘の百合子(永作博美)は、
 夫・高岩浩之(原田泰造)との間に子供ができず、挙げ句の果てに夫の不倫相手が
 妊娠し、精神的に追い込まれていた。 判を押した離婚届と結婚指輪を家に残し、
 実家へ帰る百合子だったが、そこで待っていたのは、父の良平(石橋蓮司)と、
 彼をかいがいしく世話する見慣れない若い娘・イモ(二階堂ふみ)だった。
 彼女は更正施設でボランティアをしていた乙美の生徒で、乙美から彼女が作った
 “暮らしのレシピカード”を託され、遺された家族の手助けをして欲しいと頼まれて
 いたのだった。 良平と百合子は、その中に書かれていた“四十九日の大宴会”という
 母の希望を叶えようと決意。 イモとひょんなことから加わった日系ブラジル人青年
 ハル(岡田将生)とともに準備に取りかかる。

 四十九日のレシピとは、乙美の好きな料理メニューでもなんでもない。
 家族の知らない、生前、乙美と触れ合った人びとが、送る日に彼女の生きた証とも
 いえる人間年表を、彼女の四十九日に集まって完成させる。
 それこそが乙美が希望した“四十九日の大宴会”だったのだ。
 家族とはいえ、自分の母親が世間でどんな人たちと出会って親しくなっているか
 わからないし、行動範囲も実際には把握していない。 そんな中で母親である具体的
 生存価値を四十九日の魂を送る日に、集って明るく楽しく送り出して欲しい。
 それが乙美の願いであり、残された家族に死を受け入れ、残された人生を仲良く
 生きて欲しいという言葉無きメッセージだと思えた。

 原作は未読なのでわからないが、流れから父親役の石橋蓮司は田舎の堅物オヤジだと
 想像できるのでピッタシはまっているかなという感じ。 永作博美はどっちつかずで
 不透明な感じを受けるし、岡田クンも日系ブラジル三世というわりには、何となく
 つかみどころがない。 唯一、不思議ガールのイモを演じる二階堂ふみだけが、
 浮いているようでしっかりとこの映画の中心にいるところが、ダレダレにならずに
 監督を助けていたように思う。 最初、イモ=二階堂ふみとならなかったが、
 進んでいくに連れていい味出してるぜふみチャンとなった(笑)
 淡路恵子も後半部分だけだったが、この頑固オヤジの姉役ははまり役だったかな。
 
 母の死という、誰もが逃れることができない事象に、どう送ればいいのか。
 また、離婚届に署名捺印しながらも、浮気に走って子供まで作ってしまった自分の夫に
 どう対処すればいいのかを、力を入れず、自然体で演じていた永作博美の
 静かな存在感だけはあったと言えるだろう。

  もう少し泣けるのかなぁって思ったけど・・・ちょっと残念。。。

 

『映画・DVD』 ジャンルのランキング
コメント (8)   トラックバック (15)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 『清須会議』 | トップ | 『ルームメイト』 »
最近の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私も (こに)
2013-11-17 10:53:37
涙が流れるまではいきませんでしたが、ちょっとウルっときました。
近くの席の男性(石橋さんより少し年下くらいかな)はずっと鼻を啜ってて大変だったみたい。
自分の体験にドンピシャ重なると泣けてしまうのかな。^^
それぞれに〜 (cyaz)
2013-11-17 17:11:35
こにさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>涙が流れるまではいきませんでしたが、ちょっとウルっときました。
そうでしたねぇ^^

>近くの席の男性(石橋さんより少し年下くらいかな)はずっと鼻を啜ってて大変だったみたい。
自分の体験にドンピシャ重なると泣けてしまうのかな。^^
先に泣かれてしまうと、ちょっと興ざめすることもありますが、
それぞれに重ねる思いは違いますからね!
Unknown (Nakaji)
2013-11-17 20:44:13
こんにちは。
私もうるってくるくらいだと思っていたのですが、
そしてドラマも本もみていたのに、今回はなけました。
まあ、映画館で一人だったのでよかった〜っておもいました(笑)
子供のいない人の人生なんて・・・ってところからなけてしょうがなかったです。
収束〜 (cyaz)
2013-11-17 21:03:10
Nakajiさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>私もうるってくるくらいだと思っていたのですが、
そしてドラマも本もみていたのに、今回はなけました。
なるほど、そうだったんですね^^

>子供のいない人の人生なんて・・・ってところからなけてしょうがなかったです。
そうですよね!
見送る人たちの故人への明るさが、
いい感じに収束を迎えたのでしょうね^^
ああ〜 (sakurai)
2013-11-28 12:11:34
泣けましたよ〜。しとしと泣けた。
女性と男性の違いもあったかも。
やっぱ女性目線なとこがあった気もします。

人に歴史あり。
どんな人にも、毎日の積み重ね、人との出会い、子供とのの日々や葛藤、いろいろあるんですよね。
アタシもどうせ送ってもらうんなら、湿っぽいのより、宴会がいいなあって感じました。
葛藤MAX〜 (cyaz)
2013-12-02 08:27:47
sakuraiさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>女性と男性の違いもあったかも。
やっぱ女性目線なとこがあった気もします。
そうかもしれませんね^^

>どんな人にも、毎日の積み重ね、人との出会い、子供とのの日々や葛藤、いろいろあるんですよね。
まさに実家に帰って葛藤MAXでしたよ(汗)

>アタシもどうせ送ってもらうんなら、湿っぽいのより、宴会がいいなあって感じました。
ですよね^^
イモちゃん☆ (ヤマト)
2014-07-09 12:45:53
cyazさん、こんにちは!

お久しぶりです。

久しぶりにきちんと映画を観ました。DVDでですが。

私は結構、ヒットでした、この作品。

「永作の静かな存在感」という部分、本当にそう思います。

あの人、アイドル出身ですよね。

ありがちな「ママタレント」にもならず、
よく解らない「バラエティや脇役オンリー」
での立ち居地にもならず、

本当にすごい女優さんになったなーと思います。

アイドル時代はお笑い芸人さんとでチャラチャラしていたけど、
見事に化けたなあ。みたいな・・・。

まあ年齢を感じさせるコメントはここらへんで控えて・・・

二階堂ふみ、良いですね!
「私の男」、出来たら劇場で観たいです(無理なのだろうが)。

おひさです〜 (cyaz)
2014-07-09 17:22:10
ヤマトさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>お久しぶりです。
ホント、おひさです(笑)

>私は結構、ヒットでした、この作品。
それは良かった^^

>「永作の静かな存在感」という部分、本当にそう思います。
特に上手いって感じでもないのですが(笑)

>本当にすごい女優さんになったなーと思います。
そうですね^^
作品のチョイスもいいんでしょうね^^

>見事に化けたなあ。みたいな・・・。
世渡りの心得を得たりって(笑)

>二階堂ふみ、良いですね!
「私の男」、出来たら劇場で観たいです(無理なのだろうが)。
久しぶりに骨のある若手女優って感じですね。
『私の男』は・・・外国での評価が高いだけで・・・。

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

15 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。
映画『四十九日のレシピ』★ラストまで“空白“は埋まってイイ49日でした☆ (**☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆**)
      作品について http://cinema.pia.co.jp/title/161247/ ↑あらすじ・クレジットはこちらを参照ください。     映画レビューです。(ネタバレ表示) http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id3...
映画「四十九日のレシピ」を観ました!!(2013-16) (馬球1964)
映画「四十九日のレシピ」を観ました!!
映画・四十九日のレシピ (読書と映画とガーデニング)
2013年 日本 岐阜県東濃地方の田舎町妻・乙美の突然の死から数日後の熱田良平(石橋蓮司)散らかった台所、茶の間でスェット姿で寝転がる良平乙美の遺影を見ながら思い出すのは、最後に釣りに出かける良平の為にお弁当にと作ってくれたコロッケパンのソースが漏れ...
四十九日のレシピ (あーうぃ だにぇっと)
四十九日のレシピ@WOWOW試写室
四十九日のレシピ (萬歳楽の酒飲み日記)
公式サイト  http://49.gaga.ne.jp/ NHKのドラマも伊吹有喜の原作小説も未読。 永作博美さん観たさに鑑賞。 熱田良平(石橋蓮司)が急に妻の乙美を亡くして2週間が過ぎたころ、派手な身なりのイモ(二階堂ふみ)が熱田家を訪問する。 突然現われ、亡き妻から四...
四十九日のレシピ (とりあえず、コメントです)
伊吹有喜著の同名小説をタナダユキ監督が映画化した家族のドラマです。 永作博美さんと石橋蓮司さんが並んでいる写真を見て、この親子がどうなるのだろうと気になっていました。 女性としては心に沁みるなと感じるような台詞が満載の、切なくて可笑しくて、愛に溢れる作品...
四十九日のレシピ ★★★ (パピとママ映画のblog)
NHKでドラマ化もされた伊吹有喜の人気小説を、「百万円と苦虫女」「ふがいない僕は空を見た」のタナダユキ監督が映画化。母が残したあるレシピによって、離れ離れになっていた家族が再び集い、それぞれが抱えた心の傷と向き合いながら再生していく姿を描く。 あらすじ:妻...
「四十九日のレシピ」 与えることによる幸せ (はらやんの映画徒然草)
自分が幸せになろうとして、人から奪おうとする人がいます。 主人公百合子の夫を奪お
四十九日のレシピ (映画的・絵画的・音楽的)
 『四十九日のレシピ』を渋谷TOEIで見ました。 (1)本作を制作したタナダユキ監督の前作『ふがいない僕は空を見た』がなかなか面白く、さらには永作博美が出演するというので映画館に行ってきました。  主人公の百合子(永作博美)は、夫・浩之(原田泰造)に愛人がい....
四十九日のレシピ (C’est joli〜ここちいい毎日を♪〜)
四十九日のレシピ '13:日本 ◆監督:タナダユキ「百万円と苦虫女」「ふがいない僕は空を見た」 ◆主演:永作博美、石橋蓮司、岡田将生、二階堂ふみ、原田泰造、淡路恵子、内田慈、荻野友里、中野英樹、小篠恵奈、執行佐智子、赤座美代子、茅島成美 ◆STORY◆熱田良...
『四十九日のレシピ』を渋谷TOEI?で観て、ちょっとピンと来ないふじき★★★ (ふじき78の死屍累々映画日記)
五つ星評価で【★★★ことさら悪くはないが】 ボクシングに例えると、 ずっとボディーブローをかまし続けたのに最終ラウンドまで持ちこたえられてしまって、判定勝ちしましたみ ...
「四十九日のレシピ」 (prisoner's BLOG)
ワンシーン時にはワンカットの中で過去の人物あるいはすでに死んだ人間が現実に陥入してくるというのは、最近ではすっかりおなじみになった感がある。一方で死んだら消えてなくなり、世界もいずれなくなるという意識も、事実そうだという以上にどこか捨てがたいものがある...
四十九日のレシピ (Spice -映画・本・美術の日記-)
「四十九日のレシピ」を観てきました。 妻の乙美を亡くして無気力になっていた良平(石橋蓮司)。その娘の百合子(永作博美)は夫の浮気が原因で、実家に戻ってくる。その家に乙
観ました、「四十九日のレシピ」 (オヨヨ千感ヤマト)
ひさしぶりに「良い映画」が観たかったんです。で、最近最後に観た「良い映画」って何
映画評「四十九日のレシピ」 (プロフェッサー・オカピーの部屋[別館])
☆☆☆★(7点/10点満点中) 2013年日本映画 監督タナダユキ ネタバレあり