「太陽がイッパイいっぱい」/三羽省吾(新潮社刊)

とある書評を読んで気になって読んで見ました。
これは上方漫才版青春小説ですね(笑)
大阪の解体現場で働く若者たちの日々の会話や仕事・生活・恋愛・喧嘩を
通して、主人公の人間としての成長を描いた秀作です。
同じ匂いやシチュエーションの青春小説は過去にもありましたが、
登場人物にそれぞれに語らせる節々に、作者のユニークな表現方法が
入れられていて、なかなか電車の中で笑ってしまうシーンもいっぱい(笑)
これ、映画にして欲しいぐらい。
映画の色としては『フライ,ダディ,フライ』的な(笑)
そう、作品が金城一紀的であったり、重松清的であったり、
時々脱線して原田宗典的であったりもする。
監督はぜひ品川ヒロシでお願いしたい(笑)
舞台が寝屋川の大和田ということもあり、このあたり、大学の頃彼女が住んでいたり、
バイトでよく行っていて、しかも解体のバイトも友人のオヤジが建設会社の社長
だったりして、学生時代よく額に汗して働いたことも懐かしく思い出させてくれる。
三羽省吾氏の作品を読むのはこれが初めてだったのですが、はっきり僕に勝手にフィットしてくれました(笑)
その勢いで今「公園で逢いましょう。」を読んでいる
なにせ全編関西弁、まあ笑かしてくれることくれること(笑)
その昔、若かりし頃、この小説に似たシチュエーションって誰しもあるんじゃ
ないかなぁ〜って思わせてくれる作品でした。









