京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『少年H』

2013-08-20 | 邦画

 

□作品オフィシャルサイト 「少年H
□監督 降旗康男
□脚本 古沢良太
□原作 妹尾河童
□キャスト 水谷 豊、伊藤 蘭、吉岡竜輝、花田優里音、小栗 旬

■鑑賞日 8月11日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5) 

<感想>

  TOHOシネマズ・フリーパスポート15本目。

 1997年に発売され、ベストセラーを記録した妹尾河童の自伝的小説。
 一度は読んでみたいと思っていたのだが、原作を読むより先に映画を観ることになった。
 妹尾河童の「河童の覗いた~」シリーズは過去にいくつか読んだことがある。

 舞台は昭和初期の神戸。 洋服仕立て職人の父・盛夫(水谷 豊)とキリスト教徒の母・
 敏子(伊藤 蘭)の間に生まれた肇(吉岡竜輝)は、胸にイニシャル「H」が入ったセーターを
 着ていることから“エッチ”というあだ名が付いていた。 少年っは好奇心が人一倍旺盛で、
 曲がったことが嫌いな性格。 その性格が元で仇になることも多々あったが、
 その肇の成長とともに、彼の目線で、子供には理解できない事象や大人の世界、
 また第2次世界大戦の開戦と、焼き野原からを復興していく町とその生活の様子、
 家族のあり方を描いていく。
 特に、肇に初めてレコードを聴かせてくれた向いのうどん屋の兄ちゃん(小栗 旬)が逃げて
 特別高等警察に逮捕されたり、赤紙が来たオトコ姉ちゃん(早乙女太一)の自殺、また、
 父・盛夫に対するスパイ容疑、学校で行われる軍事教練、特に 田森教官(原田泰造)と
 久門教官(佐々木蔵之介)の人と成りの違い、妹・好子(花田優里音)の疎開といった
 時勢に則った 出来事に直面していく。
 脇を務める吉村さん(國村隼)と柴田さん(岸部一徳)の会話も愉快。

 話題は実生活でも夫婦である水谷 豊と伊藤 蘭の共演」。 まあ、夫婦で共演って
 やりにくいのだろうなぁとは思いながら、でも息の合った演技を見せていた。
 一方、主役Hを演じた吉岡竜輝もなかなか特徴を捉えた演技をしていた。
 印象的なのは妹の好子を演じた花田優里音ちゃんの、当時としては定番のオカッパ頭と
 その表情。

 脚本が古沢良太なので、やはり節々に『ALWAYS 三丁目の夕日』カラーが出ていたが、
 高度成長化の時代ではなく、敗戦し、焼け野原になった町が復興する姿を描いている
 ところは『ALWAYS 三丁目の夕日』の前身映画のようなものかも(笑)


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6 コメント

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少年H (koyuko)
2013-08-20 17:02:20
見ました。私も・・・
映画があまり好きでない主人を誘って見に行きました。

あまりの酷暑に、家から避難したくて、涼みに行ったようなものです。
いつも、わが町の映画館はガラ空きなのに、珍しく8割の席が埋まってました。考えることは皆さん同じようです。

敗戦後の食糧難と、町の復興の様子を少なからず体験してる高齢者が多かったです。

主人の父は戦死、顔も覚えていない主人は身につまされたようです。
私はオカッパ頭の妹 花田優里音ちゃんに共感を覚えました。
ある意味避暑~ (cyaz)
2013-08-20 17:18:59
koyukoさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>あまりの酷暑に、家から避難したくて、涼みに行ったようなものです。
シネコンは寒いぐらいに冷えてますからね(笑)

>いつも、わが町の映画館はガラ空きなのに、珍しく8割の席が埋まってました。考えることは皆さん同じようです。
そうかもしれませんね! シルバーだと1,000円ですもんね(笑)

>敗戦後の食糧難と、町の復興の様子を少なからず体験してる高齢者が多かったです。
僕等には全くわからない世界ですが、
オヤジの次代には苦労もあったようです。

>主人の父は戦死、顔も覚えていない主人は身につまされたようです。
オフクロの兄が戦死しました。
子供の頃、ずっとその写真を眺めてましたよ。

>私はオカッパ頭の妹 花田優里音ちゃんに共感を覚えました。
彼女、昔の女の子の雰囲気をよく出していましたねぇ^^
花田優里音ちゃん (小春)
2013-08-23 13:57:27
こんにちは~♪ cyazさんTBをいただきありがとうございました。

毎年8月23~24日頃に訪れる、二十四節気の一つ処暑きのう迎えましたね。

まだまだ(失礼!)クソ暑いけれどぉ~ーー^

昔、そう少年Hが子ども時代ならばですが

文字通り・・・暑さが峠を越え、後退し始める頃だったのでしょうが

最近は信じている人なんてモハヤ少数ダロ。

二十四節気と実際の気候の乖離(かいり)振りハンパ無いですね。

今夏の映画視聴本数の伸びること

すっかり庶民避暑地ですわよー(笑)

少年H、もう何年前に読んだか定かで無いぐらい以前に読んだのですが

映画化ナンで今頃?それほど行く気無かったのですが

本は読んだこと無い会社後輩に誘われ

大変失礼ながらカフェでお茶飲む代わり気分で観ました。

感想はおとうさんのしなやかな考え方に感心しましたのと

皆さま共感を覚えていらっしゃるよう・・・

花田優里音ちゃんについて後輩と異口同音

昭和の子醸し出してるよねぇー。

間違い無く平成10年代後半生まれに決まってるからすごいよねー

まだ小さいのに。

当時でも神戸だったら流行の最先端だったろうけれどね

時代が昭和だからまだまだ垢抜けない雰囲気

演技だからスゴイよね~~

どこで見つけたのだろーねぇー

話題が尽きませんでした。子役さん、ホント侮れませんね。
子役~ (cyaz)
2013-08-23 17:25:34
小春さん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>二十四節気の一つ処暑きのう迎えましたね。
まだまだ(失礼!)クソ暑いけれどぉ~ーー^
確かに(笑) 何故こんなに湿気が多いんでしょう><

>文字通り・・・暑さが峠を越え、後退し始める頃だったのでしょうが最近は信じている人なんてモハヤ少数ダロ。
子供の頃はこんなに暑いことはなかったですね><
って言うか暑さ知らずで(笑)

>今夏の映画視聴本数の伸びること
すっかり庶民避暑地ですわよー(笑)
あのシネコンの冷え方は異常ですネ^^

>花田優里音ちゃんについて後輩と異口同音
昭和の子醸し出してるよねぇー。
そうでしたね^^ やっぱ「おかっぱ」ですねぇ、昭和は(笑)

>当時でも神戸だったら流行の最先端だったろうけれどね
時代が昭和だからまだまだ垢抜けない雰囲気
ま、子供は裕福な家庭でない限り同様だったでしょうね(笑)

>演技だからスゴイよね~~
そこはホント凄い(笑) 笑顔もカワイかったし!

>子役さん、ホント侮れませんね。
そうですね^^
ま、昔よりもマセて来ましたからねぇ、
近頃のガキ・・・もとい、お子様は(笑)
昭和っぽい (sakurai)
2013-09-10 12:24:50
女の子でしたね。
配役はとっても良かったと思います。

河童が覗いたシリーズは傑作でしたよね。
大好きで、目を皿のように見ておりました。
あのバランス感覚が素晴らしいなあと思っていたのですが、こういう素地があったんでしょうね。
真逆~ (cyaz)
2013-09-10 12:31:48
sakuraiさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>昭和っぽい 女の子でしたね。
配役はとっても良かったと思います。
そうでしたね^^ オカッパだけではなく、あの子
そのものが昭和の顔でした(笑)

>河童が覗いたシリーズは傑作でしたよね。
そうですね、僕も好きでした!

>あのバランス感覚が素晴らしいなあと思っていたのですが、こういう素地があったんでしょうね。
きっとそうですね! 
この少年時代を考えると将来逆方向も様な気も(笑)

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