「峠うどん物語 下」/重松 清(講談社)

水害があった50年前の翌日、容易に食べ物を口に出来ない人々。
その人たちのために、まだ修行中の若いうどん職人が路上で振舞ったうどん。
“柿の葉うどん”。
そのとき、柿の葉うどんを振舞われた一人がとある新聞にコメントを寄せ、それが巷で話題になった。
よっちゃんはその話を聞き、もしかしたらそのときのうどん職人がおじいちゃんではないかと勘繰る。
ここでは修行仲間だった源さんや、幼馴染みのわびすけさん、よっちゃんが幼い頃からの
かかりつけだった榎本先生たちが登場し、峠うどんのルーツを辿りながら、やはりそこに
関わる人たちの人間模様を描いていく。
ここでもよっちゃんがストーリーテラーとなり、おばあちゃんの話や取扱注意(笑)のおじいちゃんとの
やり取りをユニークでかつ温かく描いていくところが秀逸だ。
おばあちゃんの一言。
ヤクザのわびすけさん
「ヤクザのわびすけさんと親友ではなくて、親友のわびすけさんがヤクザにだっただけ。」
「立春大吉」・・・真ん中から左右対称の四文字の漢字。 縁起が良いので立春の朝、大黒柱に飾る。
柿の葉うどんをめぐり、源さんとファミレス「みやま亭」の店長がもめるも源さんの方が分が悪い。
商売敵ながら大雪の日、送迎バスのお客さんを按じて店長にアドバイスをするも聞き入れられず。
しかし、そこで奇しくもあの“柿の葉うどん”の再来のような出来事が。
生涯の親友わびすけの死に、取扱注意のおじいちゃんは通夜も葬儀にも出ず、自分流のやり方で
わびすけを見送る。
それはおじいちゃんの人生とは結びつかない「アメイジング・グレイス」。
それはおじいちゃんがわびすけさんを送るための鎮魂歌だった。
と同時に、受験を苦に自ら命を絶った話したことはなかった同学年の女の子の通夜。
初めて等身大の死に直面し、なぜみんな峠うどんに集まるのか・・・。
その理由が初めて分かったようなよっちゃんのそばには、
無口ながら全てを理解しているおじいちゃんと陽気で強気なおばあちゃんが居た。
最後は涙こそ出なかったけれど、でもよっちゃんと同様の食べてはいないけど峠うどんの
かけうどんの美味しさがわかったような気がした。
<下>
第六章 柿八年
第七章 本年も又、喪中につき
第八章 わびすけ
第九章 立春大吉
第十章 アメイジング・グレイス
「峠うどん物語 上」










今度板橋で友達と創作うどんを食べに行きます=
楽しみ〜
>美味しいうどん、食べたいです〜
ホント、そうですね^^
職人気質なこのおじいさんのうどんが食べたいです^^
>今度板橋で友達と創作うどんを食べに行きます
それはいいですね^^
美味しかったらぜひ紹介して下さいね!