
□作品オフィシャルサイト 「再会の街で」
□監督・脚本 マイク・バインダー
□キャスト アダム・サンドラー、ドン・チードル、ジェイダ・ピンケット=スミス、リヴ・タイラー、サフロン・バロウズ、ドナルド・サザーランド、ロバート・クライン、メリンダ・ディロン
■鑑賞日 12月22日(土)
■劇場 109CINEMAS川崎
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
実話ではないが、まさにあの悲惨な911の後遺症とも言える苦悩を抱えた男の真の姿がここに描かれている。 奇しくも、この作品の監督であるマイク・バインダーはニューヨークでこの悲惨な事件を体験している。 911で突然妻子をなくし、その苦悩を今までの人生とそれまで拘って来た人たちとの拘りを捨て、新しい人格をつくる。 そうすることでなるべく悲惨な事件を受け入れず、家族を思い出すこともないとチャーリー(アダム・サンドラー)は考えた。 誰とも拘りを持たないためにわざとヘッドフォンをかけ、外の音を遮断し、原付スクーターで疾走する。
一方、キャリアと愛する家族に恵まれ、誰もがうらやむ順風満帆な人生を送るニューヨークの歯科医アラン(ドン・チードル)。 ただ彼もなんとなく不協和音を抱えている。 そんな二人の接点は大学時代のルームメートであり同じ歯科医だった。
二人が再会した後、アランはその異常に神経質とも思えるチャーリーを気にかけながら、自身もカウンセリングを受け、その精神科医のアンジェラ(リヴ・ダイラー)を紹介する。 しかしなかなかチャーリーは心を開かない。身内といえば、妻の両親がいて何かと気にかけてくれるものの、やはり妻と子供の面影を深くするのが怖いためわざと嫌われるような態度を取る。
そんな今までにない、そして笑いもない難しい役をアダム・サンドラーは素晴らしい演技をしている。 それは、相棒のドン・チーゲルもしかり。 特にドン・チーゲルは『ホテル・ルワンダ』の出演がこの映画の大きな糧になっていることは間違いない。
予期せぬことで妻子を亡くした人の悲しみや苦しみをははかり知ることはできない。 それゆえにチャーリーの人を受け入れない態度には、どれほどの苦しみが渦巻いていたのかわかるわけはないだろう。
チャーリーが叫ぶ。 それは「1歩外に出たら、誰もが妻や子供に見えてしまうんだ」と。
自分不信、人間不信、当たり前の状況かもしれない。それゆえに外界を遮断する彼の行動は徹底していた。 だけど、アランやアンジェラの地道な努力はやがて彼の心に届くのだ。 アンジェラが精神科医というのはどうなのかってキャスティングに
問題があるかないかは別として、少しずつ心を開くチャーリーがいることは事実だった。
セラピーを受けている間に、アンジェラは誰にでもいいから、家族の話をするように勧める。 その気持ちに答え彼は娘の話を話し出す。 アランに。 その表情はもっと早く話したかったんだと。 だけど月日は心の殻を硬くしていったんだと・・・。
もっとも脇としての演技が光ったのは裁判官役のドナルド・サザーランドだった。
威厳を持って、しかもチャーリーの気持ちになって正しい判断を下そうとするところと、点数稼ぎの検察官を一蹴するところはなんとも爽快だった。 こういう僅かな時間の演技がまさに燻し銀。 キーファーも少し勉強すれば(笑)
他人の裏切らない本当の気持ちを受け入れられたとき、やはり人は優しくなれるんだと思う。 妻の両親の本当の愛情も受け入れられ、そしてアランとアンジェラはチャーリーに新しい恋の始まりと人生のリ・スタートを手助けするのだ。
同時に、アランはチャーリーとの再会で本当の自分と家族に対する愛情を再確認するのである。 アランの妻役のジェイダ・ピンケット=スミス、名前でわかるようにウィル・スミスの奥さんである。 ラストシーンで妻から娘を連れて早く帰って来てという言葉を聞いて、チャーリーの原付スクーターで夜の街を家路に急ぐアランは何だかカッコ良かったなぁ。 (願わくば、娘を拾ってこのチャーリーの原付スクーターに乗っけて帰ってくれると思いたいけど
)
それにしても、アダム・サンドラーとドン・チーゲルが大学時代のルームメイトってちょっと年齢違いすぎるのではと思ったけど、実際にこの二人、年齢は2つしか違わないんですね(笑)
ドン・チーゲルが老けてるとは言わないけど(十分言ってるか)
アダム・サンドラーは大好きな役者である。
今までは笑わせて泣かせる役者だったが、本腰で泣かせる役者になったような気もする。
洋画は今年、あまり良いと感じるものは少なかったが、年末ぎりぎりで良い映画に出会えたことに満足した。
911をテーマにした作品は過去にもあった。 今も心の後遺症になっている人たちの気持ちの、ほんの少しの部分に触れた思いがした。
奇遇だが、NYでこの911を体験した映画仲間から、
クリスマス・イブにカードが届いた。 可愛い娘たちの満面の笑みを見て、何故か涙が溢れて止まらなかった。
それにしても、この映画でのアダム・サンドラー、やっぱり誰が見てもボブ・ディランに似てますよね(笑)











昨年末…と言うか秋の終わり頃からかなりサボり気味でして、
少し真面目に更新してTBしちゃったら、大量送信となりました。
m(__)m ご迷惑お掛けしました。
「硬派アダム」でしたね。
ボサボサ頭で不機嫌なアダムがホントに良かったです!
>秋の終わり頃からかなりサボり気味でして、少し真面目に更新してTBしちゃったら、大量送信となりました。m(__)m ご迷惑お掛けしました。
いえいえ、迷惑なんてとんでもない^^ 大歓迎ですよ〜♪
>「硬派アダム」でしたね。ボサボサ頭で不機嫌なアダムがホントに良かったです!
こんなアダムは初めてでした^^ 惚れそうでしたよ(汗)
本当にいい映画でしたね〜
大掛かりな宣伝とかしてないですが、こういう地味でもしじみじみ感動できるいい映画はたくさん知れ渡って欲しいですね!
ドナルド・サザーランドは、出番は少なかったですがすごくインパクトのある存在感の大きさはさすがでした。あの采配は拍手でした〜
判事(検事?)は、成る程〜点数稼ぎでしたか!私は彼は一体何をしたいのか?とムカムカしていました。
チャーリーが「1歩外に〜」のあのシーンでは
涙ボロボロでした・・・
ラストのアランがスクーターに乗って街を
走るシーンも印象的!
最後に爽快な気分になりました
↑ボブ・ディランほんとそっくりですね。
>チャーリーが「1歩外に〜」のあのシーンでは涙ボロボロでした・・・
そうでしたね〜 印象的なシーンでした!
>ラストのアランがスクーターに乗って街を走るシーンも印象的! 最後に爽快な気分になりました
結構、あのスクーターは映画の内容からしてグッドアイテムだったと思いますよ^^
>↑ボブ・ディランほんとそっくりですね。
よく似てるでしょ(笑)?!
>今も心の後遺症になっている人たちの気持ちの、ほんの少しの部分に触れた思いがした。
本当にホンのひとカケラでしかないと思います。
今後、この手の作品が増えそうですね。こんどはフィクションを元に。
最も、そうなるのは傷が癒えなければ不可能で、10年後か20年後かわかりませんが。
>本当にホンのひとカケラでしかないと思います。
今後、この手の作品が増えそうですね。こんどはフィクションを元に。最も、そうなるのは傷が癒えなければ不可能で、10年後か20年後かわかりませんが。
内面的な苦悩に目を向けていくことも必要でしょうね。オリバーストーンのような映画にだけはしないでほしいです(笑)
返事が遅れてすみませんです。
チャーリーが徐々に心を開いて行く過程がとても良かったです。
アランに「誰もが妻や子供に見えてしまうんだ!」と叫ぶ場面は悲痛でしたね。
ひさしぶりに、いい映画を観たという満足感に浸って劇場をあとにしました。
p.s. ほんとにボブ・ディランに似てますね。
>返事が遅れてすみませんです。
いえいえ^^
>チャーリーが徐々に心を開いて行く過程がとても良かったです。 アランに「誰もが妻や子供に見えてしまうんだ!」と叫ぶ場面は悲痛でしたね。
本当の声でしょうね、あれは。
>ひさしぶりに、いい映画を観たという満足感に浸って劇場をあとにしました。
段々忘れてしまいそうで、映画をキッカケに再認識してる次第です。
>p.s. ほんとにボブ・ディランに似てますね。
そうでしょ(笑)
なかったことにしよう、ちょっとでも、思い出させることは
すべて遮断してしまおう、と思ったかもしれないです。
あまりにも傷が深いと、それに触れられるのは勿論
それにちょっとでも関係してるようなことを、聞くのも
見るのも耐えられなかったりするので。
彼の気持ちわかるなぁ〜・・・と思いました。
それじゃ前に進めないっていうのは、わかるんですが
でも自己防衛本能が働いちゃって、ああいった状態になるのは、ある意味しょうがないというか・・・。
アダム・サンドラーの素晴らしい演技と、アランの
方の悩みにはちょっと共感したりしつつ(^^ゞ
とても良い映画を見たなぁ、と大満足しました。
そうそう、サザーランド御大がどどどーんと登場!でなんだか水戸黄門が印籠さげて出てきたぞ、っていう
雰囲気があって(^^ゞ良かったです〜♪
好きなんです、サザーランド(^ー^* )フフ♪
サンドラーの次回作、すごく楽しみです。
TB&コメント、どうもありがとうございました
>あまりにも傷が深いと、それに触れられるのは勿論
それにちょっとでも関係してるようなことを、聞くのも見るのも耐えられなかったりするので。彼の気持ちわかるなぁ〜・・・と思いました。
そうですよね、恐らく封印したくなりますよね。
>それじゃ前に進めないっていうのは、わかるんですがでも自己防衛本能が働いちゃって、ああいった状態になるのは、ある意味しょうがないというか・・・。
人を信じられなくなってしまう、少しでも他人の話す言葉の中に心の傷に土足で踏み入るような言葉がなきにしもあらずで、ヘッドフォンをかけて音まで遮断してしまう。尋常ではないでしょうが彼は普通なのに・・・。
>アダム・サンドラーの素晴らしい演技と、アランの
方の悩みにはちょっと共感したりしつつ(^^ゞ
とても良い映画を見たなぁ、と大満足しました。
不思議な組み合わせのようにも見えましたが、でもベストマッチな二人だったかもしれませんね(笑)
>そうそう、サザーランド御大がどどどーんと登場!でなんだか水戸黄門が印籠さげて出てきたぞ、っていう雰囲気があって(^^ゞ良かったです〜♪
好きなんです、サザーランド(^ー^* )フフ♪
そうですか^^ やはり脇がしっかりしてないと、映画は面白くないですよね(笑)