
□作品オフィシャルサイト 「母なる証明」
□監督・脚本 ポン・ジュノ
□脚本 パク・ウンキョ
□キャスト キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ、ユン・ジェムン、チョン・ミソン
■鑑賞日 10月31日(土)
■劇場 チネチッタ
■cyazの満足度 ★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
ウォンビンが帰って来た。
おそらく彼をスクリーンで観たのは『マイ・ブラザー』以来だろうか・・・。
彼自身が選んだ復帰第一弾のこの作品、『ブラザー・フッド』もそうだったと記憶するが、
兄弟愛であり、家族愛であり、彼の根底に流れるものがこの作品をチョイスさせたのだろうか。
母親像の代表格となるキム・ヘジャ。 障害のある一人息子のトジュン(ウォンビン)を溺愛する。
その息子が殺人事件の濡れ衣を着せられ逮捕される。
「母なる証明」というテーマは一体なんだったのか?
彼の容疑を晴らすために、一心不乱に証拠集めに走り回ることなのか・・・。
これは、決して起伏のある話でもなく、さりとてサスペンスタッチでもなく、淡々と進むストーリー。
時折、独特の残虐シーンが相変わらず盛り込まれている。
毎度、このあたりは国民性を疑いたくなるところなのだが・・・。
しかしながら、後半に一気にこの母と息子の関係が、それまで観続けていた二人の
観る側が勝手にイメージしていた二人の関係を足元から覆す展開。
それはトジュンが
「ぼくを先に殺そうとしただろう」
と母親に言うシーン。
人間の幼児体験や恐怖体験は恐ろしいほど明確に繊細に覚えているもの。
誰しも経験のあることなのだ。
思い出してみてほしい。 楽しい想い出なんて、せいぜい幼稚園ぐらいからの記憶。
恐ろしい体験は、ヨチヨチ歩き出した頃の記憶さえ残っているということだ。
僕自身も歩き始めた(おそらく1歳半くらい)頃に火鉢にかかっている薬缶をひっくり返し、
右足甲に火傷をしたその瞬間をまるでスローモーションでも見るように正確に憶えている。
もう数十年も経っているのに。
障害がありながらも、受けた傷は絶対に忘れない。
それが一番近い理解者であるはずの母から受けた傷であっても。
逆に、近ければ近いほど、信じていれば信じているほど、その傷は想像以上に深い。
その静かながら頑なに凝縮された恐怖が心の芯にまで浸透して来て、
映画を観終わっても、他の類似した映画よりも比重が重くのしかかってきた。
それは対象が“母”という誰にとっても大きい存在だからに他ならない。
太腿の内側に鍼を刺して癒されたいのは観てる側だと思う。










あの最後のシーンで、胸かきむしられました。
わずかに自分で自分にゆるしを与えたのかなあ、と。
私も、裏切られたことはいまだに鮮明に覚えてます。人間なんて、都合のいいもんですね。
>ずっと、心痛めてきた人生を送ってきたんでしょうね。 あの最後のシーンで、胸かきむしられました。 わずかに自分で自分にゆるしを与えたのかなあ、と。
自分の知らない過去は知らないままでいいのかもしれません。そのほうが幸せなケースもあるのかと。
>私も、裏切られたことはいまだに鮮明に覚えてます。人間なんて、都合のいいもんですね。
そうですね(笑)
“人間なんてララララララララ〜♪”です^^