男の背中

久しぶりに早く帰って
ビールを２本あけほろ酔い。

明日休みだし久しぶりに
気の抜ける夜を１人過ごしてる。

ちょっと切ない曲を聴いたりして
失ってきたものを思ったり
気になる人のことを考えたり。

でも切なくなる度合いが違うな。

もっとこれまで切なくて
あぁもうこれはどうしようって
いてもたってもいられないって
なったもんだけどこんな夜には。
そうゆ感じにはならないなぁ。

結局はこんな時間が好きなのよって
客観的に分かってきちゃったのか。

悪くはないけど、全然。

今日はしゃかりきに働いてたら
知らぬ間に夜がきて　仕事が終わった。

帰りがけ、スタイリストに諭される
気になる人の背中を見ました。

いつもよりずっと大きなものを背負ってる
背中に見えた。

バックヤードにアシスタントさんの直近の目標が書いてあって
みんな「○○をいついつまでにできるようにします」
とか「○○できるようになるのが目標です」
みたいに書いてるのに
彼は「○○をやります、今月末には仕上がります」

「仕上げます」じゃなくて「仕上がります」って
ハードル上げる表現するのは実に彼らしい、と思った。

「あの男はやってくれる」誰もにそう思われ言われることを
たまには実はあの広い背中でも
重たく感じることがあるんだろうか。

仕事中のふとしたときに
笑顔でふざけ合う時間だけでは
彼のことを分かったり好きになることは
ないのだろうな。

腹を割っていつか話せたら。

急がないけどいつかそういう時間が
もてるといいな。