樹立する怨恨と
手に入れられない寂しさのはざまに
殺める必要性のない獲物を
無邪気にあしらいながら殺してしまう仔猫のような
曖昧さを抱えている
明日を呪詛する意味を持たない
ヤサシサという名の残酷さ
言葉一つ
唇一つで
きみは僕を生かすことも殺すこともできて
明日を夢見ることも許さないとか
いっそのことそれくらい言ってほしいのに
それでもかけら一つ出て来ないその愛しい唇で
とりあえず生きろなんて
口に穴を開けながら言うな
憎んだこの感情を
舌の上で転がすなんて容易いだろうに
向こう正面敵無し
向かうところ的無し
さしあたっては飴のように扱ってくれていい
おまえの厭世じみた気怠い狂気で