キュヴェ タカ/Cuvee Taka

椿庵酔哲「湘南隠居日誌」-散歩に読書と酒、そして釣り-
湘南の朝夕は秋の気配が濃厚、興梠が鳴き、秋の花が咲いている

新幹線開発

2017-05-12 | Weblog
新幹線を作った十河信二の番組を観たが、最近BSは同じ素材の番組を各局で作るので、前にも同様なものを観た。
あるいは再放送なのかもしれないが、書籍では技術長を受けた島秀男のものを持っている。
先日読んだ阿川弘之の乗り物エッセイでは、戦艦大和、万里の長城、ピラミッドを世界三大無用物にあげてこき下ろしているが、新幹線をこれ等と同列であると批判した。
だが十河の先見の明が正しかったことが今では当たり前のように見られているが、それほど当時は時代錯誤の馬鹿げたプロジェクトと見られていた。

政治的な問題や資金については十河が対処したが、零戦の設計の時に高速飛行で起きる振動が空中分解を起こす要因となったが、かつて海軍航空工廠にいてこのフラッター現象を研究した松本精が縦揺れにたいしてバネを横揺れにたいしては制御板で対応した。
空気抵抗については海軍の銀河の設計を担当していた三木忠直が風洞試験を繰返し完成させた。
新幹線0系が、何処か銀河を思わせるのはそのせいである。
三木は自分の開発した技術が人を殺す兵器として使われたが、電車の技術開発は平和利用されるだけだろうとこのプロジェクトに参加した。

日本のような国土が狭いところでは、飛行機より電車の方が機動性があるため有効なのだろう、これほど鉄道網が発達して正確に運行される国はない。
東海道新幹線に山陽、東北新幹線を繋ぎ九州から北海道までを繋いだのは、雪深い裏日本に生まれた田中角栄の裏を表に返す強い思いがあったからだが、地方で完結していた文化をすべて東京向きに変えてしまったことで、一時地方の生活レベルが上がったに見えたが、経済や文化の東京一極集中が進み、その後地方の空洞化が起き、果たしてこれが良かったのかは難しい判断となる。
国鉄民営化の後を受けて地方の赤字線の廃止が相次ぎ惨憺たる状況になっているのは皆さんご存知の通り、郵政民営化がさらに地方荒廃を進めた。
このまま行けば警察や消防署が赤字を理由に民営化されるんでしょうかね。
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