キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

飽きの来ない酒

2016年10月22日 | Weblog
夜、炒り豆腐と筑前煮、蒸し茄子、ソーセージを肴に麦焼酎の燗を飲んだが、物足りなくて友人が土産にくれたゲヴェルツトラミネールを蒸留したものを飲んだ。
そうなると呑みすぎたようで、新風土記を観ていたら眠くなり10時前に寝てしまった。
零時過ぎに起き、再び寝たが二時半にはすっかり起きてしまったので、早朝読書を始め、前日買ったトッドの「ドイツ帝国が世界を破滅させる」を読み始めた。

しかし、何だか身体の具合が悪く読書に集中できなかった。
アグリの社長になった頃、張り切りすぎて上手く行かなかったことが思い浮かび、当時専務をやってくれたかたを上手く遇することが出来ず、私の未熟さゆえ辞めさせてしまったことを申し訳なく思い出した。
ある意味日本的な人間関係が面倒なため合理的な方向へ一直線に進み、摩擦があっても斟酌せずそのまま進む遣り方なので、実際には思う通りの結果に成らないことも多い。
腹心の部下がいた頃は、軋轢を処理してくれていたから良かったが、年長のかたが多かったので、気が付いたら回りに誰もいなくなってしまった。
我儘な若者を回りの大人が庇ってくれたのだ。
そしてそのパターンでしか仕事ができなかったし、それ以上になろうともしなかった。
それが私の美学と云ってみたいが、要するに限界であった。
もう少し早く、盛り立ててくれた年長のかたと一緒に引退していれば迷惑も少なくて終わったのかなあと今は思うが、当時は気が付かなかった。
凡人とは大体そういうものだ。
これから出来ることは社会への恩返しだが、凡人らしく小さなことから始めようとしようか。

あおい輝彦が出ている酒旅を見る、今日は信州の「大信州」と「大雪渓」であったが、それぞれ気合の入った酒造りをしていて、どちらも飲んでみたいと思った。
特に、地元でほとんど消費されるという「大雪渓 上撰」を飲んでみたい。
日常酒にこだわっているところが気にかかる。
飽きの来ない酒、飽きの来ない女、飽きの来ない文体、飽きの来ないものには永遠に繋がる秘密が隠されている。
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