キュヴェ タカ/Cuvee Taka

椿庵酔哲「湘南隠居日誌」-散歩に読書と映画、時々酒、そして釣り-

早朝読書

2016-11-12 | Weblog
昨夜、新日本風土記を観る。
十勝平野であったが、明治半ばからの入植で冬の寒さゆえの厳しい歴史があり、入植者の多くは諦めて去った。
そのせいで現在続けている農家は、離農した人たちから買い集めた農地で機械化された大規模農業を行っている。
政府は対露政策で屯田兵を札幌から旭川方向のラインで北上させたため、十勝平野に入ることはなく、民間の力で買いたくされたことを強く誇りに思い、開拓精神と独立精神、小豆相場で鍛えられた博打性を持っている。
皮肉にも昭和40年代に開発された耐寒性品種により収穫が安定し相場が上下に動かなくなったせいで大儲けは無くなった。
しかし、作付面積が大きいので何を何時植えるのかは未だに大きな賭けだ。
農家は安定より一攫千金の夢に与する精神を持っていて、少なくとも温暖で豊かな湘南の農家の精神性、すなわち安定を求めて冒険をしない、とは大きく異なり蒙を開かされた。

色々な風土に育った日本人の精神が観られる優れた番組なので、欠かさず観るようにしている。
松たか子のナレーションもいい、姿形は好みでなかったの
で、人は見た目で決めつけちゃいけないなと、幼い頃から父母に云われたことを染々と思い出している。
最近はその逆を云われる事が多いようだが。

続けて日本人の料理人と俳優の2人がテキサス、パリ、フィレンツェのステーキを食べて回る番組を観た。
テキサスには行ったことがないが、フランスの脂の少ない噛み締めると味わいが深い肉と豪快なフィレンツェのビステッカを思いだし、たまにはステーキもいいなと思った。
皿の側に映っていた、それぞれの場所の赤ワインも如何にも美味そうだった。

ベッドで読書を始めたが直ぐに寝てしまい、3時過ぎに起きた。

朝方、亀和田武を読了したが、最後の方に種村季弘の「人生居候日記」から"男性最高の快楽は落魄である"が引用されていた。
そんなことが書いてあったのか、その快楽に近いところにいるのに、逆に向かって進もうとする愚かなことをしていた。

10時、大磯方面へ散歩に出る。
小春日和の実にいい天気だ、11月に入ってから湘南の天気は安定するが、12月も結構暖かい日が続き、これからいよいよ散歩日和が続く。
相変わらず同じルートを2時間かけて回っている。
ヤオマサでは、相模湾の魚が少なく、生シラスとゴマ鯖であった。
生シラスは、地引網で獲れたのを朝飯で食べるのが習慣になっていたので、店で売っているのを生で食べて美味いと思ったことが少ない。
昼頃には苦みが出て美味くない、ましてや夜、料理屋で出されるものは食えない、一度食べてからは箸をつけないようにしている。
そんなわけでゴマ鯖2尾を購入した。
北関東の豚の肩ロースのブロックを2個買った、これは家に帰って叉焼用に付け込んだ。
殻付き落花生2袋、牛乳、ヨーグルト、クリームパンを買う。

帰りの農家で胡瓜2袋4本で200円と人参4本100円を買う。
掘りたての人参は生で齧ると甘くて瑞々しく美味い、しかし、この時期は野菜が高い。

杉山のバアサンから絹ごし豆腐2丁を買って、まっすぐ家に帰ってきた。

午後、平塚、茅ヶ崎へ行く。
平塚BOに行き本を買った。
近頃買う本のハードルを下げたせいか、どこへ行っても何がしら買うものがある。

野坂昭如「火垂るの墓」新潮文庫 昭和47年発行 平成15年65刷改版 平成27年74刷 520円
岩淵悦太郎「語源散策」毎日新聞社 昭和49年1刷 昭和50年14刷 980円
藤本義一「嫉妬」徳間文庫 1980年初刷 1981年4刷 420円
「向田邦子 映画の手帖」徳間書店 1991年 1,000円
島地勝彦「迷ったら、二つとも買え!」朝日新書 2013年 720円
ロダーリ 関口英子訳「猫とともに去りぬ」光文社古典新訳文庫 2006年1刷 2014年5刷 780円

今日も古い順に並べてみた。
野坂昭如「火垂るの墓」が古いが、これは文庫が出た手に購入して買い読んだ。
「アメリカひじき」のの出だしを暗唱してよく口ずさんだものだ。
多分、野坂昭如を読み始めた最初の本だと思う。
この後、学生で金がなかったので、文庫を集めて読んだ。
改版されたのを買って読もうと思っていたが、ちょうど出ていたので買い求めておいた。
ロングセラーなんだな。

岩淵悦太郎「語源散策」は、最近、これとは異なる語源に関する本が文庫で新しく出た。
本屋で手に取ってみたが、やけに高いなあと思ったのと、単行本で出ているので、どうせ買うならそちらのほうをと思ってやめた。
これは、もっと気軽に書かれた本のようだ。
近頃はネットで語義やいわれが簡単に調べられるから、辞書類が売れないらしい、それならそういった物を買ってやろうじゃないかという気持ちになる。

藤本義一は目に付くと買っているが、一度整理しないといけない「嫉妬」は表紙に鬼の面があり、持っているのかもしれない。
当時はこういった小説を、中間小説と云って、とにかく枚数を書かなければ原稿料収入にならないわけで、小説家が生きてゆくために書きなぐった傾向があるが、それが売れたわけだから、読者がいたわけだ。
分断が存在したのも、読者がいたからだ。

「向田邦子 映画の手帖」は、こういった本があるんだなあと、向田邦子の根強い人気を感じた。
「映画ストーリー」の編集後記や「新婦人」に書いた映画記事などが纏められている。
ざっと読んでみたが、編集後記のような短文でも細かいところまで行き届いた文章だ。
さすがに今の若い人たちは知らないだろうが、昔はかっこいい女がいたもんだ。

島地勝彦「迷ったら、二つとも買え!」は、最近買ったような気がしないでもない。
数か月前に島地勝彦に熱中したが、今は冷めている。
それでも若しやと思って買っておくから本が増えるばかりだ。

ロダーリ 関口英子訳「猫とともに去りぬ」は、全然知らない本だけど、背表紙が輝いて見えたので買っておいた。このパターンも本が増える原因になっている。

茅ヶ崎BOで、出久根達郎「雑誌倶楽部」實業之日本社 2014年 1600円を買う。
これはついこの間で多様な気がしていたが、2年前のことである。
芳林堂でも有隣堂でも見かけたが、買わなかった。
古本で200円になり購入したが、帰りの電車で最終章を読んだ。
「写楽」の付録の大判ピンナップ写真欲しさに、出久根の古本屋でも回転が速かったようだ。
ピンナップに欲情できた時代が懐かしい。

夜、サバの味噌煮、湯豆腐、茄子とピーマンの挽肉炒め、落花生、チョコレートを食べた。
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