キュヴェ タカ/Cuvee Taka

椿庵酔哲「湘南隠居日誌」-散歩に読書と酒、そして釣り-
湘南の朝夕は秋の気配が濃厚、興梠が鳴き、秋の花が咲いている

次郎と富有

2016-11-07 | Weblog
落語が終わって野毛の街に出ると、既に薄暗かった。
11月も6日ともなれば、初冬だ、この好天は小春日和と云うことになる。

昨日茅ヶ崎で大きな虫の声を聞き、二宮に降りてからも葛川の土手の草むらで聴いたが、もうこれが名残の声になるのではないか。
月が見事に南東の空に輝いていて、暫し足を止めて魅いった。
秋の月は悪天候で楽しめなかったから、この月が尚更心に染み入る。

昼、落語で弁当をたらふく食べたので、晩飯はクリームシチューとカンパーニャを焼いて食べた。
食後に柿と昨日買ったコロンビアを薄く淹れてみたが、思い通りの味に満足した。
柿は富有より次郎のほうが美味かったが、これは価格の差だろうか。
ちなみに次郎6個350円、富有10個100円だから、価格差は6倍ある。

富有は1857年岐阜県瑞穂市の小倉長蔵宅に原木があり、隣家の福嶌才治が穂木を接木して広め、1898年中庸の「富有四海之内(富は四海の内を保ち)」から命名したといわれている。
一方の次郎だが、1844年静岡県周智郡森町の松本治郎吉により発見されている。

現在は一時的に酒を断っているが、柿は二日酔いに利く。
アルコールデヒトゲナーゼという酵素が、アルコール分解をし、レモンの20倍含まれてイルというビタミンCも肝臓でのアルコール分解を促し、タンニンがアルデヒドを分解する。
酒飲みはこのシーズン柿を常備しておいたほうが良い。


読書は手当たり次第目茶苦茶にしているので、達成感はないが、飽きること無く実に楽しい。

ベッドの脇にある本の山が崩れ、去年1月に文春文庫から出た丸谷才ーのエッセイ傑作選が転がり落ちてきて一番上にあったので読み始めた。
買った時に一度読んでいるはずなのに、初めて読む感じのものばかりだ。
楽しいけど、何にも覚えてないのかと複雑な気持ちだ。
1970年から2005年までに出版されたエッセイ集18冊と書評1冊から編まれたものだ。
亡くなられて早四年となる、書店で追悼の帯が掛かった著作を見てから、もうそんなに経つのか。
思えば高校生時代からの付き合いで、確か「日本語について」を何故か新刊で買ったのが初めての遭遇であったと記憶する。
金もなかったはずなのに、誰に吹き込まれて丸谷才ーが優れた作家であることを知り得たのだろう。
しかし、旧仮名遣いは読みにくかった。
小説は古本でかなりのところまで持っているが読んだことがない。
ただし、高校時代に読んだ中公文庫の「ボートの三人男」の翻訳は、丸谷才一だったような気がする。
もっぱら楽しんできたのが、エッセイ、書評、対談で、軽妙だがやや古風な文体で批判性の強い文章は博識に裏打ちされたもので、面白く畏れ入っている。

11月7日昼、井桁に行きチラシを食べる。
タネは、鮪3、白身二種類あったが3、小肌2、海老、蟹2、帆立、蛸2、蒲鉾、玉子焼2、栗甘露煮、ガリ、山牛蒡、それに蜆の味噌汁。
美味しくいただいて、芳林堂へゆらゆらと向かう。

文庫と新書に新刊は無く、ちょっと古いものから2冊、片山一道「骨が語る日本人の歴史」ちくま新書北島康行「日本酒テイスティング」日経プレミアムを買い、単行本新刊コーナーで、佐藤優「ゼロからわかるキリスト教」新潮社を買う。

「日本酒テイスティング」は2016年3月に出て同じ月に2刷になっているから、売れたほうだと思う。
著者はコンラッドに勤める若い方で「第4回世界唎酒師コンクール」で優勝した人らしいが、酒の唎を専門的に勉強したことが無いので、きちんと読んでみたいと思う。

「骨が語る日本人の歴史」は2015年5月に出て、2016年9月12刷だから、ロングセラーである。
既にネットの古本市場で26円で案内されているくらいだから、かなり売れた本だと思う。
片山一道は広島出身、京都大学農学部を出たかたで、私より10歳上。
京都大学農学部は農学の俊英を排出しているが、この方は考古学に進んで成果を挙げたようです。

佐藤優の本は買うことにしているので、とにかく買ったが、このかたは同志社大学で宗教をやっていたから、専門分野なのですね。
橋爪大三郎でキリスト教って、思ってたのと違うと大いに刺激を受けたが、その内容をほとんど失念した。
佐藤優で学びなおしておこうと思う。

物凄く時間がかかったが「新リーダー論」を読了した。帰りの電車の中が一番集中して読める。

夜、佐藤優、鈴木宗男、内山昌之がプライムニュースでロシア関係のことについて話した。
内山昌之が地政学的なユーラシアの状況を説明していたらしいが、最後のところから観だしたのが残念だった。
佐藤優と鈴木宗男の北方4島の返還問題についてはたっぷり聞けたので、面白かったな。
こういうのを月に一回定期的に企画してほしいね。
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