キュヴェ タカ/Cuvee Taka

椿庵酔哲「湘南隠居日誌」-散歩に読書と映画、時々酒、そして釣り-

大魔神

2017-08-09 | Weblog
台風が日本海に抜けて暑い一日となった。
朝の散歩は休みにして、家族が平塚の病院へ行くのに同乗して市民プラザの処で降りBOまで歩いた。
1時間ほど眺めたが、十返舎一九「東海道中膝栗毛」岩波文庫 上初版1973年 2015年47刷、下2008年34刷を買う。
随分と版を重ねたロングセラーだが、日本の古典の中でも人気があるのだろうか。

久し振りなのでオネエサンの顔を見にパン屋へ行ったが、生憎休みでガッカリした。
金曜が定休日なんだが夏休みだろうか、5年くらい前までは夏は海のほうのプールに店を出していたので閉めていたが、またそちらで店を出しているのだろうか。

駅ビルのさくら書店に行き新書と文庫の新刊を見たが欲しいものがなかった。
3年前に出ている、福田恆存「国家とは何か」文春学術ライブラリーを買う。
福田恆存は高校のとき講演にやって来て聴いたが、川端康成をカワバタコウセイと言ったのが印象的で、その後しばらく学友と盛んに口真似をした。
講演の内容については一切記憶になく、せっかく教師の誰かが優れた人を呼んでくれたのに何にもならなかった。
その罪滅ぼしとしては如何にも遅いが、文庫にしては高価な本を買い求めた。

13時過ぎに家に帰りプレシネ「大魔人怒る」三隅研次監督を観る。
明日まで3回「大魔人」をやるが、3作とも1966年大映によって製作されており、監督配役はすべて異なる。
神を祭る小さな国が隣国に侵略され農民が搾取され武人の石像が壊されるが、旧藩主が抵抗するものの捕らえられ処刑される正にそのときに武人像が大魔人となって新たな領主に神罰を与える。
この物語の構造は同じだ、明日のも同じではないか、あるいは興行成績が落ちていれば変えているのがもしれない。
今日の配役は旧領主側の重鎮が本郷功二郎、姫が藤村志保だった。
昨日は姫が高田美和で、高田浩吉の娘だなあと思って観ていたが、今日は後年の藤村志保は線が細く冷たい感じがして興味がなかったが、若い頃はさすがに綺麗だったんだなあと感心して観ていた。
川本三郎じゃないが、女優が綺麗だとそれだけで映画を観ている価値があるような気がする。
監督は可哀想とか、健気だとかの気持ちを観客に起こさせるよう演出をし、女優の美しさを際立たせることに腐心し、その技量も問われるわけだ。

映画は2時半に終わり、とにかく暑いので昼寝をする。
クーラーを入れると調子が悪くなるので、扇風機をかけた。
4時半に目が覚め日が翳っていたが相変わらず暑い、台風の影響で暑い南からの風が吹いているのだろう。
尾花沢西瓜を切って食べるが、家内が恐るべき歪な西瓜を買ったので美味くない。
野菜や果物を選ぶときの要諦は素直に育ったもであるから蔓と花落ちが90度のものは買ってはいけない。
30年も主婦をやっているが、気が付かない質なので進歩がないのだが、人を選ぶ場合の要諦も同じであったのにそれに気が付かなかった不徳を恥じる。
まあ多くの不如意が自己責任に帰するので、嫌な現実でも黙って受け入れることにしている。

2階に上がりベッドに横になり、福田恆存を読んでいたら6時のお寺の鐘が聴こえた。
夕方の鐘は意識したことがなかったが子供の時以来に聴いたような気がして懐かしい。
さすがに薄暗くなり多少風も涼しく秋の気配を感じる。
これで虫が鳴き出すといよいよ秋が色濃くなって行く。
春の盛りに隠居を始め、初夏盛夏がすぎ、あっという間に初秋を迎えたが、長いように感じている隠居生活もあっという間に終わりを迎えるかもしれない。
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