キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

書物の達人

2014年06月20日 | Weblog
「丸谷才一 書物の達人」を読んだ。

別のところにも書いてあり、読んだことのあるエピソードだが、何かの賞の選考会で、川本が小さな声で何かしゃべりだしたら、丸谷が「声が小さい」と大声で云ったんですね。
ちなみに文壇の三大音声は、丸谷才一、井上光晴、開高健の三氏。

これを前ぶりに、本題は丸谷の戦争忌避を取り上げて論じているんですが、夏目漱石の徴兵忌避について書いてあったのも興味深かった。

湯川豊は、丸谷の書評についての貢献を書いていた。
書評というものが面白いもので、芸の発揮されるものであることを広めた。
特に毎日新聞の書評欄を任されてからの活躍は目を見張る。

鹿島茂は丸谷が情緒や性的なものについて重要視していた事を指摘しているが、鹿島も毎日新聞の書評を書いていた。

丸谷才一のエッセイと書評しか読んでない。
どうも年を取ると小説が暑苦しく感じ読む気にならないのだ。
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