キュヴェ タカ/Cuvee Taka

椿庵酔哲「湘南隠居日記」-散歩・読書・酒、時々釣り-

高安が強いね

2017-05-19 | Weblog
昨日は午後3:00に昼寝から目覚め、PCで鳥の鳴き声を聴き、少し書き物をして4:30過ぎに風呂に入り、テレビで相撲観戦をする。
北の富士が1日置きに解説をやっているが、病気明け二場所目なのかな、少し窶れて老いた。
辛口のコメントは相変わらずだが、全盛期に比べて切れがない、老境の新たな魅力が出てくるのを楽しみにしたい。
相撲は高安が勢いがあり強かった。
稀勢の里は左手が厳しいが人気ゆえに休めないだろうね。
田子の浦で優勝を継続できたら、それでいいのではないか、日馬富士と白鳳が優勝争いをするだろうから、兄弟子として援護射撃をすれば、本人の優勝と同じくらい盛り上がるだろう。
場所後高安が大関昇進すれば、相撲人気もいやがうえにも高まるのではないか。

晩飯はヒラマサの刺身、ラムと新玉葱炒め、豆腐の味噌汁、茹でたスナップ豌豆で壱岐焼酎を多めで濃い目湯割りにして吞む。

母と一緒に巨人ヤクルト戦を見ていたが、0対1で負けたので9時過ぎに2階へ上がりベッドにひっくり返り読書をした。
しかし、長くは続かず眠ってしまった。
水難にあった小さな長男を助けに行く悪夢から覚めて時計をみたら0:50、トイレに行き夢の内容を忘れない内に携帯に記録して置く、眠れそうもないので読み掛けの庄野潤三「ワシントンのうた」を読む。
3:45読了。

庄野潤三「ワシントンのうた」は、以下のような内容であった。
ガンビア滞在記のような、米国滞在か旅行記のようなものかと思ったら、自伝風のものだった。
ワシントンのうたは、庄野が子供の頃に米大統領ワシントンの伝記を受けて作った歌で、桜の木を切ったことを正直に言って、大統領になりましたといった他愛もない内容の歌である。

大阪の帝塚山学院は父親が作り、そこの3男として生まれた。兄二人は陸軍で長兄は中国の前線で負傷している、次兄は清水の砲台長をやっている。本人は九大から横須賀武山の海軍予備学生になって、3人とも復員している。
庄野は伊藤静雄を師と仰ぎ、たびたび家を訪れているが、住吉中学時代に国語を教わっている。佐藤春夫も伊藤に紹介されている。
私小説のようなエッセイのような独特の小説は、住吉中学時代の中尾先生に教わったチャールズ・ラムの「エッセイズ・オヴ・エリア」の影響が大きく作りごとの話を書きたくないと書いている。

大阪で教師をしてから朝日放送で働くようになり、坂田寛夫と机を並べていた。
この時に十和田操、小山清、小沼丹、吉行淳之介、木山捷平などに原稿を依頼していた。
一二会が「文学界」の編集部が主催で銀座通りの「はせ川」で行われ、吉行、安岡章太郎の口利きで仲間に入った、そこには小沼丹もいた。上京の折には吉行宅に泊まった。

昭和28年32歳の時に石神井に引っ越す、東京駅では吉行、安岡、島尾敏雄、真鍋呉夫が待っていた。
翌年、母親の顔を見に大阪に帰り帝塚山学園のプールで泳いだ折に出会った夫婦の事を書いたのが「プールサイド小景」で芥川賞を受賞した。
この受賞で日経新聞から夕刊の新聞小説を頼まれた書いたのが「ザボンの花」近代生活社1956年で、石神井公園の家での子供たちの暮らしぶりが書かれている。
この本が庄野潤三との出会いだが、日本少年少女文学全集に入っていて、平塚の近代書房のオヤジが毎月届けてくれたものの1冊であった。ものすごく大切にしていたが家人が勝手に処分してしまった。

その後、文庫や中古本で集めた本は以下の通りだ。
『夕べの雲』講談社1965年、『インド綿の服』講談社1988年、『文学交遊録』新潮社1995年、『貝がらと海の音』新潮社1996年、『せきれい』文藝春秋1998年、『野菜讃歌』講談社1998年、『庭のつるばら』 新潮社1999年、『鳥の水浴び』講談社2000年、『山田さんの鈴虫』文藝春秋2001年、『うさぎのミミリー』新潮社2002年、『孫の結婚式』講談社2002年、『庭の小さなばら』講談社2003年、『メジロの来る庭』文藝春秋2004年、『けい子ちゃんのゆかた』新潮社2005年、『星に願いを』講談社2006年

昭和29年小沼丹の紹介で井伏鱒二宅を訪れている、夕方散歩に行き荻窪駅北口の「後家横丁」の「エスカルゴ」でのみ二軒目は歩いて阿佐ヶ谷のガード下の「弥生」へ行った。井伏は、このあたりの飲み屋を称して「荻窪花柳界」と云っていた。

昭和36年生田の山の上に移る、この年の9月に「浮き燈台」が出版される。志摩半島の漁師のもとへ録音機を下げて行き聞き書きしたものだ。
これは数年前にやけに古びた古書を買い求め読んだが、ほのぼのしていて良かった。

昭和39年の9月、日経新聞夕刊に「夕べの雲」を連載する、山の上の生活を書いたもので、これが代表作である。

「貝がらと海の音」から11冊の連作は、山の上での夫婦2人の生活を書いたもので、どの本を読んでも、どれがどれだかわからないような日常の日々で、退屈だがこの作家の最も特徴が出ているエッセイのような私小説なのかもしれない。
この「ワシントンのうた」は、ややメリハリが利いていて、読んでいて楽しかったが、背景にあるのは高度成長時代に支えられた生活の向上と、それに伴って失われた懐かしき日本の情景のような気がする。


8時過ぎまで寝て、三分の一ほど読んでそれっきり放り出してある中村元の「仏教入門」を少しだけ読む。
結局最初に帰って読まなければ意味をなさず、改めて読むことにする。

朝飯を食べる。
昨日買った芦の屋の食パンをトーストしてバタと辛子を塗りロースハム2枚を乗せ、卵焼きを食べながら2枚頂く、夏ミカンのジャムを食べたかったのでパンの耳のところを残したっぷり付けて頂く。
ジュースは市販のGFジュースに清水の先輩が送ってくれた小粒で甘い黄色の柑橘を3個絞って加え呑んだ、実に美味い。ミルクを温めて飲む。

10時まで居間で佐藤優を読む。
この人は書きすぎのようだが、この「嫉妬と自己愛」内容が濃い。
当代一の博識かもしれないね、知識が実際的で生きたものなので、一度系統立てて読んでみる方がいいが、それには本の大整理をしなくちゃいけないが、早晩やらなきゃいけないなあ。
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