キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

立秋の夜に

2017年08月08日 | Weblog
今日は立秋である、でも日中は暑く秋の気配が感じられない。
だが朝夕はめっきり秋めいていて過ごしやすい、夏至のころから比べると早く暮れるし夜明けも遅い。
夏の盛りが過ぎて、季節に陰りが見えると物悲しい。
朝から熊蝉が鳴いているが、子供の頃はにーにー蝉、油蝉、つくつく法師がよく鳴いたが、今年はにーにーとつくつくを聞かないし見ない。
かつては蝉とりで狙っても中々捕れなかった熊とみんみんが多くなっているような気がする、大型の時代に入っているのか。

9時半に車でJA湘南とWAKWAKに行き、ミニトマト、胡瓜、デイジー、茗荷を買う。

一度帰って花を生けてから東へ向かって散歩に出るが、今までで一番歩くのに適さない日だ。

あまり寄り道をせずに魚を求めヤオマサに行くが、生の本鮪、米神の烏賊、二宮の小鯵があり、久し振りに充実した買い物に満足であった。
とにかく暑いので早めに家に帰り、西瓜、蜂蜜ヨーグルトドリンク、冷やしトマトをいただく。
昼飯は蕎麦とのことで、茄子と豚肉の付け汁を要望して作ってもらったが、中々美味かった。

プレシネの「大魔人」を観るが、予想していたより良かった。
観ている途中で雨が吹き付けてきたが、いよいよ台風がやって来るのかもね。

茅ヶ崎の「まぶや」のナオちゃんからメールが来たが、熱中症になったらしい元サーファーなのに風上にもおけないやつだな。
6月の10周年に腰を痛めて行けなかったので、身体を案じるメールだったからかなあ相哀れむ病のことを書いて来たのかなあ。
不義理をしたので近々行かなくちゃ、女っ気が全く無いから、メールでも嬉しいよね。

娘が中之条ビエンナーレに参加しているアーティスト達を横浜トリエンナーレ見学に連れてきて、夜には帰ってくるはずで、大学院の卒業祝いのディナーの準備をしてはいたのだが、とにかく暢気なやつで馬車道で珈琲を飲んでから8時ころに帰る、一人タイ人を連れてゆくから泊めてやってくれとの電話がかかってきた。
家内はそれを聞くとやけに張り切ってポテトサラダを作り出し、ハムがないので買いに行ってくると出掛けた。
私もしょうがねえなあとシャンパーニュを冷蔵庫に入れた。
タイ人は明日帰国するので朝早く成田へ行くらしく、とにかく娘は出たとこ勝負でせわしなくていけない。この計画性の無さは、いったい誰に似たのだろう。

西部邁「実在と保守」を読了する。
この人の言いたいことは大体分かったが、もう少し著書を読んでみたい、後一二冊未読のものがあるはずだが、街に新たに本を探しに出掛けてるのも楽しそうだ。

8時頃娘がチェンマイ大学の後輩という青年アーティストを連れてきた。
彼は烏賊と鮪の刺身、烏賊のげそ焼き、鯵の南蛮漬け、ポテトサラダ、和牛ステーキ、ラムの網焼きを美味そうに食べた。
シャンパーニュ、オールフリー、イタリアのSO2無添加赤ワインを飲んだ。
〆に刻み生姜のにきり飯を作ってやったら、腹が一杯だと言っていたが、東アジア的な礼儀で見事に喰った、エライ。

戦前はアジアの若者をこうやって家に泊めて親しく付き合ったものだと聞いているが、もっともっと受け入れて親しくしなければいけないなあと思う。
大学の時にタイから女の子が日本の農業を学びに来てたのに親しく付き合わなかったのを後悔しているが、彼らより日本は金銭的には多少豊かなんだから、こういうことにカネと気を使わずに何に使うんだ。
ただし、薄っぺらなアメリカの民主主義と自由主義に汚染された日本的なるものを押し付けてはいけませんぜ。

酔った頭でそんなことを考えながら、ルアンダの珈琲を淹れて飲み寝た。
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