子宮頸がん・インフル菌B型・小児用肺炎球菌
厚労省部会提言ほか4種も要求
厚生労働省は23日、子宮頸がん、インフルエンザ菌b型(ヒブ)、小児用肺炎球菌の3種類のワクチンを2013年度から事実上無料の定期接種にするため、予防接種法を改正する方針を固めた。財源の確保を急ぎ「今国会も視野に法案提出を目指す」としている。
3種は10年度半ばから12年度までの時限措置として公的助成がされているが、同日開かれた予防接種部会で13年度以降も円滑に接種できるよう提言された。提言は、ほかに水痘、おたふくかぜ、B型肝炎、成人用肺炎球菌の4種も定期接種にするよう求めた。
3ワクチンの接種には年間計約1200億円かかるとされる。現在は国と市町村がほぼ負担しているが、定期接種にすると市町村が全額負担しなければならなくなり、約530億円の負担増になる可能性がある。国と市町村で財源をめぐる調整が必要だが、厚労省は「合意のめどは立っていない」とし、調整に困難が予想される。
3ワクチンは、若い女性に増えている子宮頸がんと、乳幼児にとって深刻な細菌性髄膜炎などを防ぐ。
子宮頸がんワクチンは13歳女子の約58万人、ヒブと肺炎球菌は0~1歳の約110万人を想定している。
提言ではほかに指摘された4種は現在は実費負担。これらの定期接種化には計約1100億円の公費がかかるとされる。
提言は予防接種制度の見直しに向けたもの。ほかに、中長期的な視点で予防接種政策をまとめる評価・検討組織の創設も求めた。予防接種部会を改組し、医療や経済、法律も専門家、自治体やメディアの関係者などを委員とする。傍聴者からの発言を求めることも検討し、国民的な議論を行うとした。
評価・検討組織の議論を踏まえ、予防接種の推進に関する総合的な計画を5年に1度、策定することも盛り込んだ。
2012年5月24日(木)信濃毎日新聞より
厚労省部会提言ほか4種も要求
厚生労働省は23日、子宮頸がん、インフルエンザ菌b型(ヒブ)、小児用肺炎球菌の3種類のワクチンを2013年度から事実上無料の定期接種にするため、予防接種法を改正する方針を固めた。財源の確保を急ぎ「今国会も視野に法案提出を目指す」としている。
3種は10年度半ばから12年度までの時限措置として公的助成がされているが、同日開かれた予防接種部会で13年度以降も円滑に接種できるよう提言された。提言は、ほかに水痘、おたふくかぜ、B型肝炎、成人用肺炎球菌の4種も定期接種にするよう求めた。
3ワクチンの接種には年間計約1200億円かかるとされる。現在は国と市町村がほぼ負担しているが、定期接種にすると市町村が全額負担しなければならなくなり、約530億円の負担増になる可能性がある。国と市町村で財源をめぐる調整が必要だが、厚労省は「合意のめどは立っていない」とし、調整に困難が予想される。
3ワクチンは、若い女性に増えている子宮頸がんと、乳幼児にとって深刻な細菌性髄膜炎などを防ぐ。
子宮頸がんワクチンは13歳女子の約58万人、ヒブと肺炎球菌は0~1歳の約110万人を想定している。
提言ではほかに指摘された4種は現在は実費負担。これらの定期接種化には計約1100億円の公費がかかるとされる。
提言は予防接種制度の見直しに向けたもの。ほかに、中長期的な視点で予防接種政策をまとめる評価・検討組織の創設も求めた。予防接種部会を改組し、医療や経済、法律も専門家、自治体やメディアの関係者などを委員とする。傍聴者からの発言を求めることも検討し、国民的な議論を行うとした。
評価・検討組織の議論を踏まえ、予防接種の推進に関する総合的な計画を5年に1度、策定することも盛り込んだ。
2012年5月24日(木)信濃毎日新聞より