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ねずみ小僧六世 第三日

2013-07-13 11:00:44 | 日記

開店時間をすぎてまもなく、男は社員をつれてやってきた。
「本当にお礼の申しようもありません。おかげで難をまぬかれました。ねずみ小僧
も手が出ませんでした。助かりました」
 男はあらゆる謝辞を並べたてた。支店長はうなずいた。
「当然のことです。で、お持ち帰りになるのでしょうね」
「もちろんです。さっそく出していただきます」
 二つの品が運ばれてきた。設計図の箱の封印は完全だったし、機械の箱はこじ開
けようとしたあともない。男は確認した。
「ダイヤルの番号も、お預けした時のまま、だれも手を触れた形跡もありません。
さすがは銀行の金庫室で<a href="http://www.accent-wedding.com/">結婚式 ドレス</a>す。謝礼のほうはいくらでもお払いいたします」
「いえいえ、サービスです。今後とも、せいぜい当行をごひいきに……」
「それでは……」
 男はまたお礼文句をくりかえし、二つの品を運んで帰っていった。
 そして、自分の社の部屋に入ると、ダイヤルを回して扉を開いた。なかから出て
きた小柄な青年に、男は感嘆の声で話しかけた。
「さすがはねずみ小僧<a href="http://www.accent-wedding.com/">ウエディング</a>六世。あなたの指示どおりやり、なにもかも成功しました。
いかに精密な人工頭脳よりも、あなたの天然頭脳のほうがすばらしい……」
 しかし、ネズミ色のセーター姿のねずみ小僧六世は、のびをして言った。
「なにはさておき、まずトイレだ。水が飲みたい。腹がへった。タバコも吸いたい
……」
 それが一段落し人心地がついてから言った。
「金庫室の扉の閉じるのの待ち遠しいことといったらなかった。鍵穴を通しての呼
吸も、練習した<a href="http://www.acceleration-wedding.com/">激安ウェディングドレス</a>とはいえ楽でなかった。しかし、扉が閉じてからあとは簡単。内側
から鍵をはずして箱から出れば、札束は取りほうだい。設計図と称する箱のなかの
紙の束と、札束とを入れかえるだけでいい。つめ終ってから青写真を上にのせ、封
印をやりなおした」
「居心地はどうでした」
「広い<a href="http://www.academy-wedding.com/">格安ウェディングドレス</a>金庫室なので、呼吸の心配はなかった。しかし、退屈なのには参ったな。そ
れと、へたに眠れないことだ。扉の開く寸前に箱に戻らなければならないのだから
。その程度だ。銀行員たちはていねいに扱ってくれて、痛さは味わわなくて助かっ
た」
「しかし、それだけのことはありましたよ」
 男はこう言い、設計図の箱のほうを開けた。高額紙幣がぎっしりつまっている。
だが、ねずみ小僧六世はあまり関心がなさそうな口調だった。
「こんなことは私にとって朝飯前だ」
 しかし、男は興奮がおさまると、気になったような声を出した。
「しかし、私はどうなるのでしょう。共犯でつかまるのではないでしょうか」
「こんな方法とは気がつかないだろうし、つかまるにも証拠がないではないか。本
物の機械と設<a href="http://www.academy-wedding.com/">ウェディングドレス ヘアスタイル</a>計図のほうは、現実にきょう納入するのだろう。それに、銀行もあの
金庫室から<a href="http://www.abuse-wedding.com/">ウェディングドレス 人気</a>盗まれたとなると信用上発表もできない。訴えたとしても、署長の紹介
となると、警察の威信にかかわる。銀行も警察もたよりにならないというニュース
が流れると、社会が混乱してしまう。なんなら私が自首してみようか。口止め料と
して、いくらかくれるかもしれない」
 男はため息をつきながら、ねずみ小僧六世の顔と札束の山とを見くらべた。そし
て、ふと思いついたようにつぶやいた。
「それにしても、あの支店長は気の毒ですね。開店そうそうのサービス熱心のあま
り、こんなことになった。わけのわからないうちに、大金が金庫室から消えてしま
った。神経質そうなところのある人でしたから、責任を感じて首でもつるかもしれ
ません。気の毒なものです」
「よし、では、この金をそっと支店長にとどけてこよう。早くやれば、そんな不幸
を食いとめるのにまにあうだろう」
 ねずみ小僧の意見に、男は驚いた。
「なんですって。本気ですか」
「本気だ。祖先から伝わる性格だからしようがない。気の毒な人という言葉を聞く
と、反射的<a href="http://www.absorb-wedding.com/">人気ウェディングドレス</a>に金を恵まずにはいられなくなってしまうのだ。これから、ちょっと行
ってくる。盗むのとちがって、ひそかに恵むほうは簡単だ」
 そして、札束を新聞紙にくるみ、気軽に立ちあがった。そのうしろ姿にむかって
、男は尊敬の念をこめた声をかけた。
「さすがはねずみ小僧六世。ご立派な精神です。お手伝いさせていただいた私も、
なんだかすがすがしい気分になってきました」


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