五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

錯乱から自己統合を測る

2017年06月23日 | 第2章 五感と体感


錯乱から自己統合を測る 2017年6月23日

テレビのニュースを見ると、とんでもない錯乱状態の人の場面が私の目と耳に飛び込んできました。
自分の器が整っていないにも関わらず、大きな役割を担うことになり、器が小さく、経験が浅いゆえに、自分が世界を支配する人物だと置き換えられ、それによって、自分を取り巻く人々を自分が支配しているような感覚になっており、どこか違う次元で自己統合をしている故、突発的に現実的な自己統合ではなく、置き換えられた自己統合とのギャップに自己処理ができなくなり、錯乱状態に陥っている。。。
というような、推察をしているうちに、私自身の気分が悪くなりました。吐きそうなくらいの嫌悪感を感じました。

昨日のニュースで話題になったある人が、現実の自己が仮想の自己を真の自己である状態で表現し続けたアドルフヴェルフリの描いた世界と重なって見えるのでした。(先日まで東京ステーションギャラリーで開催されていました)

世の中の政を担う人にとって大事な軸であり正中線は、ラテン系では、自由・平等・博愛、アングロサクソン系では、友愛・救済・真実であり、そのアイデンティティを最も大事にしています。パリの裁判所の前に立つと、自由・平等・博愛と建物に刻まれてある文字がくっきりと可視できます。

はてさて、、、
日本は、いかに?

日本人のアイデンティティの一つに、「恥」という項目があることを勉強したことがあります。
「私に恥をかかせたことによる錯乱」が、エントロピーの法則のように加速していく様子を拝見し、「恥」による自己統合の抑制が未成熟のままの状態であり、あの方の中にある生育史による思考の傾向は、明らかに政に関わる以前の生育史上に培われた傾向が露呈し、自己愛の自己受容と自己コントロールの修練が積まれていないと、推察しました。


私たちが勉強した日本人のアイデンティティの6つの要素をここに記しておきます。

1恥の文化
2けがれとみそぎ(穢れと禊)
3幽玄美
4甘えの構造
5もののあはれ
6侘び・寂

・・・、
確かに、話題になっているニュースを見て、「恥ずかしい・あさましい」という言葉が私自身から漏れました。

とはいえ、恥の度合いは、一人一人の生育の仕方による思考形成と感情の出方が違うので、同じ「恥」でも、あの方と同じであるとは思いたくありません。

今、世間で騒がれている事柄が、
未成熟な民主主義から
成熟を目指す民主主義への
転換期であることを、信じたい心境です。

自由・平等・博愛
そして、「和」と「謙遜」「尊む」ことを加えながら、
それらのことを心にとめながら、日々、精進したいものです。


・・・・
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