la princesse au bois dormant

~いくつになってもお姫様 眠い姫の独り言~

悴かみながら小さな嘘を言い続ける

2016年01月29日 | 眠り姫の独り言
元句『悴みてちひさな嘘が言へぬなり』香西照雄 句集『対話』

アレンジしたら575じゃなくなっちゃった。
自由律俳句とかいうやつ?(違


「あきらめたまま努力する」のは、実はけっこう難しい。
疑ってるならやってみ?
成果なんか出るわけないのに、なんの希望もないのに、努力だけはし続ける。
シジフォスかい!もしくは賽の河原かい!

でも希望を持ってしまうと、絶対裏切られるので、
「あきらめたまま努力する」しかないのよ。
「努力しない」という選択肢がない以上。

ひとりでやるのはしんどすぎるので、人を巻き込んだけど、
巻き込んどいて「希望は一切ない」なんて言うのは
さすがに大人としてどうよ?と思うので
せめて「成果は出ないけど無意味でもないはず」という嘘をつく。

成果は出ないし無意味だよ。何年かけたって。
無意味でもやるの。
そうじゃないと私は私を赦せないから。

自分を赦すため以上の意味が何一つないことなのに、巻き込んでごめん。
でも巻き込まなかったら、たぶんあなたも孤独だったよね?
巻き込んどいて今さら「やっぱりやめる」なんて言ったら、よけい孤独だよね?

だから私は嘘をつく。
「無意味じゃないと思ってる」と。
私の思いをあなたにぜんぶ理解してもらう必要なんかない。
思いを包み隠さず全部ぶつけることが、いつでも正しいわけじゃない。


あなたと似たような立ち位置だったときがあるから、
せめてそのころ言われたくなかったことだけは言わないようにするよ。
置かれた状況に、どんなに絶望していても。

どんなに悴んでも、小さな嘘は言い続ける。
小さくて、大事な嘘を。


「私たちがしている努力に、意味はあると思ってるよ。」

白猫にみかんのっけて「かがみもち」

2016年01月05日 | 17
元句なし。
オリジナルです。
「みかん」と「かがみもち」は二重季語かもしれないけど別にいいの。


お正月休みは、白猫にみかん乗せて「かがみもち」とか、どうでもいいことやってすごした。
余生はやっぱり穏やかに、こういうくだらないことばっかりやりながら過ごしたいよね、と思った。
どこかのコラムでは「なんかやって死にてぇな」とつぶやく人の話があって、
じゃあ私はやっぱり余生を生きてるんだと思う。
少なくとも、心構えは。

誰もやんないから、しょうがないから闘ってるんだよ。
なんで誰もやんないんだよ。
っていうか、そもそもなんでこんなことで闘う必要なんかあるんだよ。

法の運用者が法を守るって、少なくとも法治国家では常識なんじゃないの?
日本は本当に法治国家か?
法を正しく理解し守ることより「熱い思い」が重要なの?
どこの国の、法治国家も減ったくれも踏みにじる独裁者だって「熱い思い」はあるよ。

……って話が、高校の時の友人の一部除いてまったっく理解されないんだよね。


だったら余生でいいじゃん。
せっかく安心できる生活を手に入れたんだし。

白猫にみかんのっけて「かがみもちー」とか、くだらないことだけやって。
隣にいる気に入った人にだけ優しくして。
社会なんかどうでもいいよ。社会保険料も所得税も払ってやるから、私のことはほっといて、でいいじゃん。


余生でいいじゃん、ねえ?
なんで闘ってるんだろう。
ねえ?