かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ヒトと植物の融合なんていう与太話が現実になりつつあるなんて、まさに驚きです。

2016-10-26 20:19:12 | Weblog
 本日の最高気温は、25.1℃。昨夜から気温があまり下がらず、最低気温は15.2℃(4時53分)とかなり高いまま朝を迎え、午前中は割としっかりと、午後も曇りがちながらもそれなりに日差しがあって気温はぐんぐん上がりました。昨日のように昼間車に乗って出かけていたらかなり暑苦しく感じたでしょう。夕方からはまさかの雨が降り、むうっとした異様な生暖かさに包まれています。昨夜よりも温かい夜になりそうで、少し寝具は涼しめにしておかないと暑さで目が覚めてしまいそうです。
 
 さて、大阪大学と鳥取大学などの研究グループが、ヒトの細胞と植物の細胞の部分的な融合に世界で初めて成功し、ヒト細胞で植物の染色体が維持されると発表しました。遺伝子組み換えなどでよく使われる「シロイヌナズナ」の細胞をヒトの細胞と融合、これを培養した所、ヒトと植物の融合した染色体の構造が変化し、植物の染色体の部分だけが抜け出て独立した植物染色体を形成、融合細胞内で安定して維持され、ヒトと植物の間で遺伝子発現の仕組みが保存されていることが示されたとのことです。
 ヒト細胞は何を使ったんでしょうね。白血病由来の細胞とか、培養して実験に利用されるヒト細胞にも色々ありますが、細胞ごとの相性とかあるんでしょうか? 植物の方はどうなんでしょう? 植物固有の細胞壁を壊してプロトプラスト化したものとヒト細胞を融合させたのでしょうが、出来上がった細胞はヒトと植物とどっちが優勢なんでしょう? 染色体数はヒトが23対46本、シロイヌナズナは5対10本ですが、融合細胞では28対56本になったのでしょうか? などなど、色々気になることが多くありますが、このヒトー植物融合細胞の寿命はどうなっているのでしょう? ヒト細胞は分裂できる限界回数が大体決まっていて、ヒト細胞で実験する時は継代培養にはかなり気を使ったのですが(古くなると結果がおかしくなる)、植物は割とその辺頑強で、結構いつまでも大丈夫でした。この細胞はその点どうなっているのかかなり興味があります。
 まあ恐らくは残念ながら植物とヒトのキメラやハイブリッドなどの新生物が生まれる、というわけでは全然なく、とりあえず細胞混ぜてみたら案外安定してるよ、という話だけなのでしょうが、植物細胞の持つ「全能性」だけでも取り入れることができたら、iPS細胞やES細胞よりもはるかに使い勝手の良いヒト細胞が手に入るかもしれません。まあ理想はシドニアの騎士に出てくるような光合成できる身体ですが、それに至る第一歩がこの話だったとしたら、なかなか胸熱な歴史的瞬間に立ち会っているといえるかもしれませんね。

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