映画鑑賞

昔の名画から最近上映の映画まで、国内外を問わず幅広く楽しんでいます。別世界へ連れて行ってくれる作品が好み(本棚6)。

「大鹿村騒動記」

2017-08-10 16:22:37 | TV放映
2011年公開、日本映画
監督: 阪本 順治
音楽: 安川 午朗
原作者: Hiroshi Nobue
主題歌 - 忌野清志郎「太陽の当たる場所」



 実在する「大鹿歌舞伎」を題材に、村の人々の人間模様を絡めた映画です。
 ありがちな村の中のいざこざや色恋沙汰が面白可笑しく描かれ、それを名優達が味わい深く演技しています。

 農村歌舞伎って、村全体の壮大な学芸会なんですねえ。
 村祭りとともに、絆を深めるコミュニティの装置でもあったと感じます。

<内容紹介>Yahoo!映画より
 長野県の山村に300年以上も伝わる「大鹿歌舞伎」をモチーフに、『亡国のイージス』『顔』の阪本順治監督と原田芳雄がタッグを組んだ群像喜劇。伝統の村歌舞伎が受け継がれてきた山村で食堂を営む男のもとに、18年前に駆け落ちした妻と友人が現れたことから始まる騒動を軽妙なタッチで描く。共演には大楠道代、岸部一徳、松たか子、佐藤浩市、三國連太郎ら実力派がそろい、悲喜こもごもの人間模様を彩る。大鹿歌舞伎の舞台を再現したクライマックスは圧巻。

<あらすじ>Wikipediaより
 風祭善は、大鹿村で鹿肉料理の食堂「ディアイーター」を営んでいる。善は、300年以上前から伝わる大鹿歌舞伎の役者でもある。定期公演を間近に控え、仲間と稽古をしているところに、能村治と風祭貴子が現れる。善と治は幼なじみ、善と貴子は夫婦であるが、3人でディアイーターの営業を始めようとした矢先、治と貴子は東京へ駆け落ちしたのであった。18年前のことである。しかし、貴子には記憶障害があり、治は貴子の面倒を看ることができなくなったのだ。治の「善ちゃん、どうしようもなくて。返す。」という言葉に、善は激怒し治を殴りつける。善は、結局、2人を自宅へ泊めることになる。
 貴子は、駆け落ちしたことはおろか、善のことも忘れており、記憶障害のため料理も満足にできない。しかし、18年前に自分が演じていた歌舞伎のセリフだけはしっかりと憶えている。そんなとき、大鹿村を台風が直撃し、村内で発生した土砂崩れに巻き込まれて、定期公演に出演する役者(佐藤浩市)が大けがをする。そのため、貴子が代役として出演することとなった。
 定期公演は、善と貴子の息のあった熱演により無事終了した。貴子は記憶を取り戻し、善は過去を清算して、元通りの2人に戻るかに思えたのだが…。

<キャスト>
風祭善(かざまつり ぜん、食堂「ディア・イーター」店主:景清) - 原田芳雄(故人)
風祭貴子(善の妻) - 大楠道代
能村治(善の幼なじみ) - 岸部一徳
越田一平(バス運転手) - 佐藤浩市
織井美江(村役場総務課) - 松たか子
大地雷音(だいち らいおん、「ディア・イーター」アルバイト) - 冨浦智嗣
柴山寛治(郵便局員:黒衣) - 瑛太
馬くん(中国人農家) - 姜洪軍
重田権三(土木業:畠山重忠) - 石橋蓮司
柴山満(白菜農家:三保谷四郎国俊) - 小倉一郎
朝川玄一郎(食料品店店主:源頼朝) - でんでん
平岡健太(村役場職員:大鹿軍内) - 加藤虎ノ介
診療所の医師 - 中沢青六
山谷一夫(旅館主人) - 小野武彦
津田義一(歌舞伎保存会会長、貴子の父) - 三國連太郎(故人)


★ 5点満点で4点。
 奇しくも主演の原田芳雄さんの遺作となりました。
 ほかに三國連太郎さんも故人となり、主題歌を歌う忌野清志郎さんも今はいません。

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