テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

エレキの基本は『弦選び』だと思うなぁ・・・

2012年12月27日 | 日記
読者の皆さんも色々と検索していると思う

私も困ったことや疑問がわくと、とりあえず検索してみることも多いのだ

リペアショップのプロもいれば、どこの誰だか分からない素人さんも多い・・


とりあえず検索は自分なりに『近似値』を出してみるのも一考だといえる

例えば弦高調整の場合、人それぞれで考え方が大きく異なる

6弦側の高さにしても1.5㎜~3㎜ぐらいの開きがある場合が多い


『基本的な調整』というものは存在するが・・・

最終的には自分の好みという事になるのだ


ここで問題なのが・・

”ギターの状態を判断する自分の感覚が正しいのか?”

という点なのだ


特にギターを始めて間もない初心者の場合は何が正しいのかが分からないことが多い

これはギターに限らずとも良くあるケースなのだ


ギター歴数十年というベテランですら間違った知識を信じ込んだまま
ギターライフを送っているケースも多いという

何でもプロは凄いのだ

楽器店のお兄さんたちは持ち込まれたギターの状態を見ただけで『メンテ技術』が分かるという


どんな状態のギターであっても結果的に『良い音』が出せるならば、それも結果オーライだといえる

しかしながら、適正なメンテをすればさらに弾き易く、もっと良い音が出せる可能性を秘めているのだ


メンテ≒技術&道具というイメージを持つ人が多い

その前に大切なののが『知識』&『感性』だと私は考えるのだ


最近の私は異常なほどにネック周辺にシビアになっているのだ

なっているというか・・なってしまったのだ


『悪い状態』を見過ごせなくなってしまったのだ

ある意味では何も分からずに楽しく弾いていた時代を懐かしく思うのだ


おそらく私が気になる悪い状態は大雑把な性格の人にとっては問題ないレベルだと推測できる


季節ごとにネックが反るということはギター弾きには常識なのだ

むしろ、私は・・

”ネックが動いている・・”と感じているのだ

厳密な話をすると冬場でも日々湿度や温度は変化しているのだ


特にギターを部屋に置いている場合には有人、無人との環境差が大きい

留守の時にはエアコン(暖房)はオフにする

帰宅後にはすぐに暖房をオンにする


ギターのネックはエアコンの影響を受け易いのだ

実際に私もそれに気付くまではすべてのギターを見える場所に出していたのだ

特にトラスロッドが細いストラトのネックが最初に動くのだ

「一週間前に調整したのになぁ・・」


部屋の湿度計を見てみると30%を指し示しているのだ

加湿器を置くというのもありだが・・・

色々な理由から見送っているのだ


ストラトのネックだけが動くならば問題だが他のギターも次々に動き出すのだ

おそらく角度にして僅かだと思う


”何故、僅かな反りを確認できるのか?”

以前にもお話したが・・


オリジナルの『簡易ネックセンサー』を使っているからなのだ



これはストラトの12F付近なのだ


センサーといっても不要になったピックを接着剤で張り合わせているだけなのだ

キモはその厚みなのだ


要らないピックを何でも張れば良いのではない

この用途の為にピックを買い揃えたのではないが
偶然にもベストな弦高の状態にジャストだったのでそのまま使っているのだ

この季節は基本的に『順反り』傾向なのでネックが反ればピックが落ちる(止まらない)ということになる


夏場にはまた別の計測方法があるので別の機会に・・・




かなり便利なのでベース用にも異なる厚みのセンサーを作ったのだ


もちろんエッジが摩耗した古ピックなのだ

ベースは1弦側なのだ

理由があるのだ


ベースもギターと同様に太い弦で合わせるとピックが3枚になってしまうのだ

ケチなのではない

ピックを貼り合わせる際に使用する接着剤をできるだけ少なくしたいのが理由なのだ


これは本当に便利なのだ


普通の人は定規などをネックの側面に合わせて目視で弦高を確認しているようだ

プロのリペアマンも同様なのだ


もちろん私も正確に調整する時には同様の方法なのだ


あくまでもピックがネックの動き出しを知らせてくれる『簡易センサー』なのだ


ちなみに毎回、ピックを挟み込んでいるわけではない

「何かコードが弾き難いなぁ・・・」

「音程が微妙に狂っているなぁ・・」

という違和感が最初に訪れるのだ


ピックセンサーで測ってみるとネックが微妙に反っているのだ

辛うじてフレット上に留まっている場合もあるがギタースタンドから持ちあげた瞬間に床に落ちてしまう


つまりは『ネックの反り始め』という証だといえる


これはかなりお薦めなので興味ある人は実践していただきたい


トラスロッドの管理はギターメンテの第一歩なのだ

「調整が分からないなぁ・・」

「触るのが怖いよ・・・」

ちょっとくらい回したくらいでは壊れたりはしないのだ


ただし・・少しだけ注意があるのだ

頻繁なトラスロッドの調整で『フレット浮き』が起こることを懸念する人もいる

これは私の見解だがフレット浮きの多くは指板の木痩せが主な原因だと考えている

むしろ、そんな些細な事を気にしてバランスの悪いギターで弾き続ける方が問題だと思えるが・・・



話は変わるが・・

最近、弦のゲージを変更したのだ



ワンサイズ落としてみたのだ


常連読者の皆さんはご存じだと思うが以前は0095~を好んで使っていた



この絶妙なサイズが気に入って夏の頃から使い始めていたのだ


お兄さんに無理を言って切れ易い1弦をバラ売りにしてもらうほどの力の入れようだったのだ



実際に音楽教室のギターの先生もお気に入りの弦らしい

徐々に人気を伸ばしている弦なのだ


問題は弦のテンション(張力)なのだ

冬場に入ってトラスロッドが細いストラトのネックが弦のテンションに
負けてしまう傾向が見られるようになってきたのだ

乾燥→調整→乾燥・・・・

乾燥≒順反りだと思っていただきたい


ここのところ『時計回り』にしか回した記憶がないのだ

とりあえず、冬場に入って2回の調整で落ちついているが今後の乾燥状態も懸念される


・・ということでワンサイズ細い009~に変更してみたのだ

楽器屋のお兄さんが言っていたのだがUSA製のストラトの基本設計は009に合わせているようだ


これよりも太い弦はオーバースペックということらしい

細かい事を気にしないならば012くらの太い弦も張れるようだ

しかしながら、弦高を下げるなどの工夫も不可欠なのだ


どんな弦を張るのも本人の自由なのだが・・

常にネックの状態を気にする必要はあると思う


”ネックの声を聞く・・・”

自分のギターに並々ならぬ愛着があるならばこの声が聞こえてくるのだ



現在の私の使用弦のラインナップなのだ


メンテの中心はネックとブリッジ周辺ということになるが・・・

意外に忘れられているのが『ピックアップ調整』なのだ


読者の皆さんの中にピックアップの調整を頻繁に行っている人がいるだろうか?


音が気にいらない・・⇒社外のピックアップに交換!

という人も多いようだ


以前にも少しだけお話したが少々おさらいしておきたい

ピックアップの高さを上げればパワーが増す

音量が上がるのとは微妙にニュアンスが異なる


ピックアップを下げるとピッキングのニュアンスを繊細に表現できるようになる


・・というのが一般的な理論なのだ


パワーだけが欲しいという場合には社外品を購入する前にピックアップを上げてみてほしい

これで解決する場合も多いのだ


数年前までの私もそうだったが・・

闇雲に歪みを強調したギター音は何とも稚拙で味気ない

特にストラト(シングル)を使うようになってそう感じるようになってきたのだ


ピックアップの調整には最低限のお約束がある

高さを下げる分にはいくらでも構わないと思う


問題は高さを上げる場合なのだ

ピックアップに磁石が入っているのであまりに近いと弦に悪影響を及ぼすのだ


”音程が不安定になる・・”


”音の伸びがスポイルされる・・”

パワーがあるハムバッカーの方が磁力が強いと思っている人が多いが・・・


実は繊細な音のシングルコイルの方が強い磁石が使われていることが多いのだ

手元にハムとシングルがある人はドライバーなどの金属を近づけてみてほしいと思う


つまりは同じ状態のギターあるならばシングルの方が弦との距離をあけた方が良いということなのだ


始めて調整する人は頭の片隅に置いておいていただきたい


「高さってどう決めるの?」

特に決まりはない


好みの音になるように合わせれば良いのだが・・・

バランスというかコツのようなものはあるのだ


基本的にネック側(フロント側)を基準に考えるとスムーズに事を運べると思う

最初にフロントの音を決めてしまうのだ

その後にセンター、リアという順に高さを合わせれば良いと思う



特に意図がなければ、ピックアップセレクターを切り替えた時に
音量に変化がないように調整すべきだといえる

私の場合には意図的にセンターを少し低く調整している


基本的にセンター単体で使うことがないからなのだ

むしろ、ストラトもアリアも『ハーフトーン』で最高の音になるようにしているのだ


あくまでもセンターは音作りの補助的な役割だと割り切っているのだ

ハーフトーンの状態で音を鳴らしながらドライバーを少しずつ回していくのだ


ボディ側面から見た状態でも僅かに下がっている程度が私の好みなのだ

これもギターのボディ材やピックアップの特性、弦のゲージetc・・

いろいろと深いと思う



話を弦に戻したい・・

ストラトの弦を009~に変更したのは先に述べたとおりだ

実は昨晩、アリアも試しに009に取り換えてみたのだ



「テンションが弱くなっちゃうかな?」

と思ったのだが・・



思ったほど悪くないのだ


以前に使っていた時にはテンションの弱さが気にいらなくてゲージを太くしたのだが・・

私の指の力が無くなったのだろうか?


ギターも変化するように人間自身も日々変化しているのだと感じたのだ


009というと『初心者用の弦』というイメージを抱いている人も少なくない

テンションが弱い≒弾きやすい弦

というイメージが初心者を想像させるのだと思う


実際にエディヴァンヘイレンもジェフベックも009を使っていると聞いたことがある

仮に細い009をつかているとして・・

あの音の太さは何だろう?


そうなのだ

細い弦≒細い音ではない


これがギターの面白いところなのだ


「それじゃ何で極太の弦が売られているの?」

ということになると思う


一長一短なのだ


ほとんど歪んでいないようなクリーンで弾いた時には太い弦の方が音に腰があるのだ

音に芯があるという表現をする人もいる


一方、読者の皆さんも大好きな歪みだが・・・

細い弦の方が音のノリが良いといわれているのだ


以前に私のブログでご紹介した『コンプレッション感』の違いだといえる

弦振動だけを取り出してみると細い弦の方が振れ幅が広いのだ


しかも弦に対してオーバースペックのピック(厚いピック)で弾いた時に独特の粘りも表現し易いのだ


ラウドな音量のメタルやハードロックはさぞかし極太の弦で弾いていると思っている初心者も多い

実はまったく逆の場合も多いのだ


むしろ極太弦はジャズ&ブルース系のギタリストの御用達なのだ

013や014という弦を使うプレーヤーも多いと聞いたことがある


メタルでも最近ではダウンチューニングを多用しているので
そんな場合には弦のテンションを稼ぐためにあえてワンサイズ太い弦を張ることもあるのだ


ちなみにレスポールでは継続して0095を使う予定なのだ



ギター弾きの方はご存じだと思うがレスポールはショートスケールなのだ


一般的に009の弦を張ったストラトと010を張ったレスポールで
おおよそ弦のテンションが釣り合うと言われている


わずかな弦の太さの違いでも相当に弾き心地に影響を与えるのだ


ここ数年はダダリオの弦がお気に入りでギターもベースもすべて同メーカーの製品を使っている

勧められるままにライバルメーカーの弦も何度も試してみたが何となく気にいらないのだ


同じゲージ(太さ)でも微妙に雰囲気が異なるのが面白い


特に初心者の方は好みの弦が見つかるまで色々なメーカーの製品を試してみると良いと思う


”迷ったらダダリオ・・”




これは楽器店のお兄さんと私に共通する意見なのだ


最近のお兄さんは聞いたことがないようなメーカーのコーティング弦がお気に入りなようだ

店頭に並んでいる製品のほとんどを自分で試しているというから驚きなのだ


おそらく、こんなに勤勉で真面目な楽器店の店員さんは少ないのではないだろうか?

良いことだと思う


長々と雑記を書き連ねてしまったが・・・



















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