珍玉ぼやんのコピバン日記

わたくし「ぼやん」のバンド活動についての記録・記憶です。

読んでも特に徳になることはないと思います。

発狂

2016-10-19 20:31:11 | 歴史
これは友人本人から聞いた話なんだけど、当時の出来事を聞きそして思い返し俺は自分が怖くなった。




2年毎にクラス替えがある我が小学校。

当然3年生に上がる時にクラス替えがあるのだが、俺はまた向井ちゃんと一緒になりたかった。

というかなるのが当たり前だと信じてた。

しかし蓋を開けてみると、俺と向井ちゃんと別のクラスになっていた。

幼心に軽くパニックになるが、俺は「別々になっちゃったね」と強がることしかできなかった。

新しく一緒になるクラスメイトも沢山いて、 それはそれで楽しくもあり新鮮な気持ちになったが、何か物足りない感が抜けることはなく、やはり向井ちゃんが居ないことの喪失感は俺にとって大きいものだった。

しかししばらくは自分のクラスに慣れるのに必死で、隣のクラスにの向井ちゃんに気を向けることが出来ずに日々が過ぎていく。

毎朝向井ちゃんと登校してクラスの前で別れ各自のクラスに行くが、帰りは一緒に帰ることもあれば時間が合わなくて別々の事もあり、少しずつ二人の間に隙間的な物が出来ていく気がした。

ある日向井ちゃんと遊ぼうとすると「ごめん、明日は森ちゃんちに行く約束をしちゃったんだ」と言われる。

森ちゃんというのは同じ地区の森田博紀(仮名)の事で、小さい頃から知っている子だった。

「つーも俺と一緒に行く?」と誘われるが、その瞬間に俺の中に何か黒い霧が発生する感じに襲われ「俺はいいや」と誘いを断ってしまった。

それを人生初の嫉妬というものだとはわからずモヤモヤした気持ちのまま過ごすことになる。

一度誘って駄目だと次が誘いづらくなるのは大人も子供も一緒で、通学の時に一緒に行くだけの仲になっていくようになり、顔を合わせるのが寂しく感じる時もあった。

その間にも向井ちゃんと森ちゃんはどんどん仲良くなっていき、俺が入る隙間など無いように思えてきた。

俺は寂しさを埋めるように自分のクラスの男子と積極的にコミュニケーションをとるようにして、休日は仲良くなったクラスメイト達と頻繁に遊ぶようになった。

取っ替え引っ替え違うクラスメイトと遊ぶ週末が続く。

でも俺の心が満たされることは無かった。

向井ちゃんじゃないと駄目なんだ。

俺はいつでも向井ちゃんの笑顔を求めていただけだったのだ。

大事なことに素直に気付けば良いのに、俺は信じられない行動にでる。

棒を振り回しながら森ちゃんを追いかけ回したのだ。

「俺の向井ちゃんを奪いやがって!」

と叫びながら。

向井ちゃんは俺のものではないし森ちゃんのものでもない。

けれど俺は森ちゃんに向井ちゃんを奪われたと勘違いして棒でぶん殴ろうとしたのである。

確か森ちゃんが一人で居るところを狙った犯行だったような気がする。

解りやすく例えるなら『恋人と別れた女が心の寂しさを埋めるために取っ替え引っ替え違う男と夜を過ごし、けれどやっぱり元カレじゃないとダメ!と気付くも時は既に遅く、彼には新しい恋人が出来ていた。でも諦めきれない女は彼の新しい恋人を抹消しようとする』といったところか。

とんだサイコ野郎である。

自分で書いててうんざりするほどアホである。

そんなアホな俺に森ちゃんは信じられない行動をとる。

一緒に遊んでくれるのだ。

向井ちゃんと3人で。

俺だったら絶対に付き合いを無くそうと思うはずなのに森ちゃんは昔と変わらず俺に接してくれるのだ。

俺はバカだった。

ムキにならずに最初から素直になって一緒に遊べばよかったのだ。

友人の優しさに触れ、俺の冷めた心は少しずつ解凍していった。


ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 依存 | トップ | 発進 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。