西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
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ショパンの愛称

2011年08月23日 | サンド研究


サンドと生計を共にしていた頃、ショパンは伴侶のサンドや周囲の友人たちから様々な愛称で呼ばれていました。

サンドの書簡集によく出てくる呼び方は、「ショピノ」「シップシップ」「シップショップ」「ムッシュー・フリッツ」等々です。

ポーリーヌ・ヴィヤルドは、1840年12月15日、ナポレオンの遺灰をアンヴァリッド教会に移送した時のセレモニーで、モーツアルトの「レクイエム」を歌うほど当時は名高い歌い手でした。

そのポーリーヌはノアンを何度も訪れていますが、ショパンにとって彼女は作曲のインスピレーションを与えてくれる重要な存在だったのでした。

サンドはショパンと別れた後もポーリーヌとは生涯の友として、イギリス、ロシア、ヨーロッパ諸国の公演で活躍するポーリーヌに手紙を送り続けました。

ポーリーヌは、1840年11月のサンドに宛てた手紙の中でショパンのことを「ムッシュー・フリッツ」と呼び、「親切なムッシュー・フリッツにくれぐれもよろしく」と手紙の末尾に記しています。



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