Dance and Art by Sakurai Ikuya:CROSS SECTION*BLOG

ダンスアートユニット《櫻井郁也/十字舎房》発。コンテンポラリーダンスとオイリュトミーのレッスン、ステージ、エッセイなど。

ジョナサン・デミ監督の

2017-05-14 | アート・音楽・その他
ジョナサン・デミ監督が4月末に亡くなった、というのを知りました。
見逃していた『レイチェルの結婚』を初めて観ました。
眼の映画、耳の映画、というか。最初から最後までホームビデオ仕立てのこの映画を観ていると、画面だの演技だのいろいろな全てが見事に自然で、それゆえ、いま誰かを見ている、いま誰かの声をきいている、という感覚が強まります。いまの表情、見てよかったのかしら、とか、生身の人のそばにいるような感じさえしてきて、ぼんやり観ていることが出来ない気持ちになりました。また、そんなように他人を他人のすがたをじっと見るうちに、いつしか自らをも見て見つめてしまうような、複雑な感情もわく。
まあ、人物一人一人の微妙な表情や声の変化をみつめきいているうちに、ストーリーというか、登場人物の輪のなかに迷いこんでしまいました。
素晴らしく繊細でリアリティあふれるシナリオを書いたジェニー・ルメットはシドニー・ルメットの娘さんだということですが、これは尋常ではない能力だなぁと驚きました。デミ監督の師匠ロジャー・コーマンも映っているという、それがどこなのかはわからなかったが、監督の実際の知人や友人がたくさん出ているというパーティーシーンはとりわけ、としても、それ以外もふくめ全篇に特別な雰囲気が映っている、これは稀有な映画だと思いました。
余韻を味わいながら、ジョナサン・デミ氏のご冥福を、と思う次第です。
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