Dance and Art by Sakurai Ikuya:CROSS SECTION*BLOG

ダンスアートユニット《櫻井郁也/十字舎房》発。コンテンポラリーダンスとオイリュトミーのレッスン、ステージ、エッセイなど。

映画「ザ・ダンサー」

2017-06-13 | アート・音楽・その他
ロイ・フラーとイサドラ・ダンカン。

二人共あまりにもレキシに名高く、この二人がいなければ、僕のやっているようなダンスはどうなっていたのか、という、いわば現代ダンスの母とさえ言われている二人。伝説というか何だろう神聖化されている感じさえあった。
だからシラケても仕方ないかな、と、半信半疑で映画館に行ったが、これがかなり面白い。

ロイ・フラーのひととなりをこんなに詳しく紹介する映画は初めて観たし、再現されるステージや彼女の作業プロセスは、説得力があって画面も味わい深さがあった。
イサドラ・ダンカンにいたっては奇妙な親近感さえ感じてしまった。役者が上手いのかもしれないが、映画とか芝居でそんなことも、初めてだった。

たくさん出てくるダンスシーンのなかで、イサドラがベートーヴェンを踊る場面があるのだけど、これがツボだった。

ロイ・フラーという人は精密に振付をして、色々なダンサーを雇って、沢山のスタッフも依頼して、大きな劇場で、まあ、夢のようなダンスをつくる。まさに、つくる。公演を成立させること、演出ということ、それから身体と向き合うこと、そんな、フラーの苦労を見つめるなか、ひゅっとイサドラが出てきたときは、すごくいいシーンだった。
イサドラ・ダンカンはフラーと対照的というか、ひとり、で踊る人だ。ひとり、とは、からだ、ということだ。いい人かどうかなんか知らないが、とにかく踊る人なのだ。やっぱり踊るってこうだよなぁ、と、腑に落ちる感じだった。生理的に、というか、シチュエーション的にも、場所的にも、そこに、あの曲なのだから、これはもう。という、何のことか、観てみてほしいシーンだった。

ダンスあり、官能あり、ドラマも深く、、、。
ステファニー・ディ・ジュースト監督。フラー役はミュージシャンのSOKO、ダンカン役はリリー=ローズ・デップ。彼女はジョニー・デップの娘さん、ちょっとお父さん似かも。
この映画はけっこうおすすめです。


櫻井郁也ダンスソロ新作公演webサイト
7月29〜30(土・日)上演








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