厚岸でイトヨサンプリングをしてたら、
雨で濡れてた船着き場でひどく転んでおしりを強打し、
尾てい骨をぼっきり折りました…。
で、ラボでは腰より下に置いてあるものはボスにことごとく取ってもらい、
家ではひーひーいいながら家事をし、
楽しみにしてた結婚式もキャンセルしたんだけど、
よーやく尾てい骨がくっついてくれたのか、日常生活を不自由なく送れるようになっております
一昨日からチャリ通復活したし!
よかったーよかったよかった。
いやぁ、、、しかし、、、まじで痛かった。。。
地元ではない街で、しかも初めての骨折だったもんで、
(まぁ、厚岸では○ぶ医者に折れていないと言われたわけだけども)
1人で旅館の部屋に引きこもってたときには精神的にぼっこり凹んで、
家族からの電話、メール、友だちからのメールやメッセージにかなり励まされました。
ありがとうございましたー!
みなさんも、尾てい骨にはくれぐれもお気をつけくださーい。
*************************************************************
で、せっかくだし、サンプリングの様子でも紹介しようかと思ったんだけど、
肝心のイトヨが採れてる瞬間の写真とかはこーふん状態で残っていないので、
もう少し気持ちに余裕のあった去年の写真も含めて、貼ってみる。
イトヨってのはこんな魚でして、、、

最近、進化研究のモデル生物として注目を集めておるのです。
なぜかというと、このイトヨたちは北半球のいろんなところに
ここ200万年くらいで(つまりごく最近)広がって、
それぞれの場所に適応し、異なる形、異なる行動、異なる性質を進化させているので、
その、それぞれのイトヨたちを比べることによって、
生物の進化が実際に、どんなメカニズムで(特に、遺伝子やゲノムの違いによって)起こっているのか、
というのを探るのにぴったりなのです。
この、「つい最近、それぞれの場所に適応した」というところがミソでして、
あんまりにも昔にたもとを分かった生物同士では(たとえばゾウとヒトとか…)、
あまりに形も行動も遺伝子も違うところが多すぎて、
厳密にどの遺伝子の、もしくはどのゲノムのどんな違いが
どの(形の、行動の、)違いを生み出すのか、よく分からない!となってしまうんだけども、
そんなときに、こういう近い親戚関係なんだけど持っている形や性質が違うグループ同士を比較すれば、
違う形、行動、性質を生み出した遺伝子もしくはゲノムの違いをより厳密に特定でできるんじゃないか?
と考えられているわけです。
ま、あとはゲノムが読まれて、遺伝子導入(トランスジェニック)もできちゃうなんてとこが、
ますます材料として素敵なわけです。
で、そんなイトヨがどんなところにいるかというと、たとえばこんなところ↓↓

これは、厚岸の住宅地のはずれにある沼、、池、、、どっち?的なところ!
写真はきれいめに撮ってあるけど、この左側にはグラウンドのフェンスとかあって、かなりアレな感じです。
でも、ボスと、
「ここは日本のビクトリア湖なんじゃないか?、いや、東洋のガラパゴスか!?」
と言い合うくらい、面白いイトヨやその仲間のトミヨたちがいるのです。
……そうは見えないですけどねぇ。
いるんです。
そんで、こんなワナを使います。

このワナは、キューバ製。
日本製の布のワナよりよく採れるんですが、理由はナゾ。
この金属のキラキラした感じがイトヨの好奇心をそそるんじゃないかというウワサもありますが、真相不明。
そして、ボスの華麗な遠投!

(これはさっきの場所と違う場所だけど。)
ナイススローでーす!
(しかし、ここは工場排水とかで汚い入り江で、ワナはあえなく臭いヘドロの上に落ちたのでした。)
そんで、待つ。

そして引き上げると、、、
↓↓↓↓↓↓↓↓

いえーい!!!!
ま、こんなに採れる場所は稀なんですが、
引き上げる瞬間、ワナの中に魚影が見えると、やっぱこーふんする!
こんなに民家の近くじゃなくて、ひっそりとした湖に行くこともあります。

道東の湖ってのは、雰囲気あるよねぇ…。
こうやって自分で採ることもあれば、
朝5時に定置網から魚を引き揚げて帰ってくる漁師さんのところに出向いて、
かかっているイトヨたちをもらうこともあります。

右に写ってるこっちに向かっているボートが漁師さんの船。
「トンギョ(イトヨの仲間のトゲウオの呼び方)なんて、なぁんで研究するんだ?」
「親が泣いてっぺや〜」
「これ、エライ先生に送るのかい?」
とかなんとか言われつつ、それをかわしたり、ちょっとまじめに話してみたり、
そういう交流もそれはそれで楽しいもんです。
いつか彼らとがっつり飲み交わしたいもんだー。
それから、今回は、ちょっと思いついた実験をその場でやってみるお遊び企画もやってみた!
こちら、ホームセンターで雨どいを調達して作った、簡易遊泳テスト装置!!
どーん!!!

このありあわせ感がかっこい〜い♪
しかし、雨どいの角度、水流の強さなど、再現性が著しく低い。。。
ということで、来年もっかい考え直しますが、それでもちょっと面白いデータは取れそうでした。
そんな感じで、今回はほぼ全日程で4時台に起きて5時に漁師さんのところに顔を出し、
そっからサンプリング、解剖、朝ご飯、サンプリング、実験、解剖、、、、、11時頃就寝とフル回転。
(…だからお尻の骨折るんだって…。という声もあった。)
でも、そこそこ美味いもん食べてるんだぞという自慢写真を最後に貼ってきます。
カキ天丼。

漁師のお母さんがくれたニシン、の刺身。これにあら汁もついた朝ご飯。

屈斜路湖畔のアイヌ料理屋さんで食べたパリモモ(エゾウグイ)のお造り。

ぱくぱくするエゾウグイのお頭を前に、
こいつの下垂体はでかいんじゃないか、、、
このぱくぱくはオレを研究してくれと言ってるんじゃないか、、、
ここに来てパリモモのお造り10個頼めば、N=10は簡単に稼げるんじゃないか、、、
でも、でかい、保存するのにでかいっすよ、ウグイは!!!
と議論を深めました。
それから、シカ肉と行者ニンニクがジャンキーに炒めてある、野生丼。

そういえば、毎晩お世話になってた「かずちゃん(居酒屋?)」の写真が一枚もない…。
そこもしぶーい雰囲気なんだけど、全体的にどことなく美味しいお店なのです。
ナゾに担々麺が美味かったなぁ…。
ってわけで、尾てい骨さえ折らなければ、とっても楽しく、有意義な道東採集だったのでした。
今月末にもまた行くんで、尾てい骨を更に折らないように気をつけます。
ほんと、二度とごめんだわ、あんな痛み…。。。
*************************************************************
あー。明日からまた解剖の嵐だし、動物学会のアブストも書かなきゃなのに現実逃避をしてしまった。。。
がんばるぞー。負けないぞー。
雨で濡れてた船着き場でひどく転んでおしりを強打し、
尾てい骨をぼっきり折りました…。
で、ラボでは腰より下に置いてあるものはボスにことごとく取ってもらい、
家ではひーひーいいながら家事をし、
楽しみにしてた結婚式もキャンセルしたんだけど、
よーやく尾てい骨がくっついてくれたのか、日常生活を不自由なく送れるようになっております

一昨日からチャリ通復活したし!
よかったーよかったよかった。
いやぁ、、、しかし、、、まじで痛かった。。。
地元ではない街で、しかも初めての骨折だったもんで、
(まぁ、厚岸では○ぶ医者に折れていないと言われたわけだけども)
1人で旅館の部屋に引きこもってたときには精神的にぼっこり凹んで、
家族からの電話、メール、友だちからのメールやメッセージにかなり励まされました。
ありがとうございましたー!
みなさんも、尾てい骨にはくれぐれもお気をつけくださーい。
*************************************************************
で、せっかくだし、サンプリングの様子でも紹介しようかと思ったんだけど、
肝心のイトヨが採れてる瞬間の写真とかはこーふん状態で残っていないので、
もう少し気持ちに余裕のあった去年の写真も含めて、貼ってみる。
イトヨってのはこんな魚でして、、、

最近、進化研究のモデル生物として注目を集めておるのです。
なぜかというと、このイトヨたちは北半球のいろんなところに
ここ200万年くらいで(つまりごく最近)広がって、
それぞれの場所に適応し、異なる形、異なる行動、異なる性質を進化させているので、
その、それぞれのイトヨたちを比べることによって、
生物の進化が実際に、どんなメカニズムで(特に、遺伝子やゲノムの違いによって)起こっているのか、
というのを探るのにぴったりなのです。
この、「つい最近、それぞれの場所に適応した」というところがミソでして、
あんまりにも昔にたもとを分かった生物同士では(たとえばゾウとヒトとか…)、
あまりに形も行動も遺伝子も違うところが多すぎて、
厳密にどの遺伝子の、もしくはどのゲノムのどんな違いが
どの(形の、行動の、)違いを生み出すのか、よく分からない!となってしまうんだけども、
そんなときに、こういう近い親戚関係なんだけど持っている形や性質が違うグループ同士を比較すれば、
違う形、行動、性質を生み出した遺伝子もしくはゲノムの違いをより厳密に特定でできるんじゃないか?
と考えられているわけです。
ま、あとはゲノムが読まれて、遺伝子導入(トランスジェニック)もできちゃうなんてとこが、
ますます材料として素敵なわけです。
で、そんなイトヨがどんなところにいるかというと、たとえばこんなところ↓↓

これは、厚岸の住宅地のはずれにある沼、、池、、、どっち?的なところ!
写真はきれいめに撮ってあるけど、この左側にはグラウンドのフェンスとかあって、かなりアレな感じです。
でも、ボスと、
「ここは日本のビクトリア湖なんじゃないか?、いや、東洋のガラパゴスか!?」
と言い合うくらい、面白いイトヨやその仲間のトミヨたちがいるのです。
……そうは見えないですけどねぇ。
いるんです。
そんで、こんなワナを使います。

このワナは、キューバ製。
日本製の布のワナよりよく採れるんですが、理由はナゾ。
この金属のキラキラした感じがイトヨの好奇心をそそるんじゃないかというウワサもありますが、真相不明。
そして、ボスの華麗な遠投!

(これはさっきの場所と違う場所だけど。)
ナイススローでーす!
(しかし、ここは工場排水とかで汚い入り江で、ワナはあえなく臭いヘドロの上に落ちたのでした。)
そんで、待つ。

そして引き上げると、、、
↓↓↓↓↓↓↓↓

いえーい!!!!
ま、こんなに採れる場所は稀なんですが、
引き上げる瞬間、ワナの中に魚影が見えると、やっぱこーふんする!
こんなに民家の近くじゃなくて、ひっそりとした湖に行くこともあります。

道東の湖ってのは、雰囲気あるよねぇ…。
こうやって自分で採ることもあれば、
朝5時に定置網から魚を引き揚げて帰ってくる漁師さんのところに出向いて、
かかっているイトヨたちをもらうこともあります。

右に写ってるこっちに向かっているボートが漁師さんの船。
「トンギョ(イトヨの仲間のトゲウオの呼び方)なんて、なぁんで研究するんだ?」
「親が泣いてっぺや〜」
「これ、エライ先生に送るのかい?」
とかなんとか言われつつ、それをかわしたり、ちょっとまじめに話してみたり、
そういう交流もそれはそれで楽しいもんです。
いつか彼らとがっつり飲み交わしたいもんだー。
それから、今回は、ちょっと思いついた実験をその場でやってみるお遊び企画もやってみた!
こちら、ホームセンターで雨どいを調達して作った、簡易遊泳テスト装置!!
どーん!!!

このありあわせ感がかっこい〜い♪

しかし、雨どいの角度、水流の強さなど、再現性が著しく低い。。。
ということで、来年もっかい考え直しますが、それでもちょっと面白いデータは取れそうでした。
そんな感じで、今回はほぼ全日程で4時台に起きて5時に漁師さんのところに顔を出し、
そっからサンプリング、解剖、朝ご飯、サンプリング、実験、解剖、、、、、11時頃就寝とフル回転。
(…だからお尻の骨折るんだって…。という声もあった。)
でも、そこそこ美味いもん食べてるんだぞという自慢写真を最後に貼ってきます。
カキ天丼。

漁師のお母さんがくれたニシン、の刺身。これにあら汁もついた朝ご飯。

屈斜路湖畔のアイヌ料理屋さんで食べたパリモモ(エゾウグイ)のお造り。

ぱくぱくするエゾウグイのお頭を前に、
こいつの下垂体はでかいんじゃないか、、、
このぱくぱくはオレを研究してくれと言ってるんじゃないか、、、
ここに来てパリモモのお造り10個頼めば、N=10は簡単に稼げるんじゃないか、、、
でも、でかい、保存するのにでかいっすよ、ウグイは!!!
と議論を深めました。
それから、シカ肉と行者ニンニクがジャンキーに炒めてある、野生丼。

そういえば、毎晩お世話になってた「かずちゃん(居酒屋?)」の写真が一枚もない…。
そこもしぶーい雰囲気なんだけど、全体的にどことなく美味しいお店なのです。
ナゾに担々麺が美味かったなぁ…。
ってわけで、尾てい骨さえ折らなければ、とっても楽しく、有意義な道東採集だったのでした。
今月末にもまた行くんで、尾てい骨を更に折らないように気をつけます。
ほんと、二度とごめんだわ、あんな痛み…。。。
*************************************************************
あー。明日からまた解剖の嵐だし、動物学会のアブストも書かなきゃなのに現実逃避をしてしまった。。。
がんばるぞー。負けないぞー。











そして水辺の活動はよだれがでるほど羨ましいでし。
あたしは、泳げないのがネックでねぇ。
まったく知らない世界だから新鮮でいーね。
あのお手製の装置がいいねぇ
飯が美味そうなのが腹たつけど(笑)
尾てい骨折りながらコメントくれてたのだね。。。。 おれも気ぃつける。
前は、あんまりフィールドっぽくなかったからねぇ。
あたしは基本的にはラボで実験するのがクリアで好きだけど、アイディア探しに野外に行くのはほんとに楽しいなーと思う。
お手製の装置、いいでしょ笑。
ティンバーゲンとか、こんな感じでやったんだろうなぁと思って、ちょっと感動してしまった。