クロアチアの風  ~茶猫の旅カフェ~

アドリア海の国クロアチアと旧ユーゴの風景をお届けします。旅行情報、写真をお楽しみ下さい。番外編では世界の猫も登場!

鐘楼から見たトロギールのパノラマ

2010-06-16 22:44:17 | トロギール
 
 やっぱり登ってみただけのことはありました。
 鐘楼の上からみたトロギールの旧市街です。

 手前はイヴァナ・パヴラ2世広場。
 広場に面して、聖セヴァスチャンの時計塔。
 時計塔の右の5本の柱の建物は、
 集会場や裁判所として使われていたロッジア。
 アドリア海独特の町中の公共のオープンバルコニーです。

 重なり合う箱庭のように広がる赤屋根の切れ目でトロギール島は終わり、
 海峡の向こうには
 トロギールよりずっと大きなチヨヴォ島が顔を見せています。

 というわけで、ここも茶猫おすすめパノラマスポットに加えられました♪

聖ロヴロ大聖堂のらせん階段

2010-06-16 22:43:44 | トロギール
 
 天気がよかったので大聖堂の鐘楼に登ってみた。
 何度も行っているのに、実は今までトロギールではあまり時間がとれず、
 時間があるときには閉まっていたりで
 登るチャンスがなかったのです。

 鐘楼の高さは47メートル。
 こんな巻貝のような螺旋階段が続いている。
 途中で突然、教会ファサードの上のテラスに出られたのも意外な発見。
 教会真ん前のチピコ邸(トロギール貴族の邸宅)や
 イヴァナ・パヴラ2世(ヨハネ・パウロ2世)広場をまじかに見渡せた。
 
 

青空の下のトロギール大聖堂

2010-06-16 00:43:34 | トロギール
 世界遺産にもなっているトロギールの街の中心にたつのが
 この聖ロヴロ大聖堂。

 教会はロマネスク様式だけど
 あとから建てたこの美しい鐘楼はヴェネチアで見かけるようなゴシック様式で
 天に向かってすくっとのびている。

 この写真は今年の連休に撮ったものだけど、
 初夏のように晴れ渡る空、
 教会前の広場のカフェで大勢の人がくつろいでいた。

 アドリア海の街は、やっぱりこうでなくっちゃね!
 って言いたくなるような
 光あふれるシーズン到来の予感がするような朝でした。

ジェームス・ジョイスお気に入りのカフェ

2010-06-13 21:18:42 | オパティア
 
 ダブリン出身の小説家ジェームス・ジョイスは
 イストラ半島の街プーラで英語教師をしてたこともある
 クロアチアと縁のある作家。
 オパティアからそう遠くないイタリアのトリエステにも長く滞在していた。
 
 この老舗ホテル、インペリアルのカフェは
 彼がオパティアに来るとよく立ち寄った場所とされている。

 今は向かいにビルが建っているから
 それほど眺めのいい場所とはいえないけど
 ことによるとジョイスの通っていた時代にはまだビルもなく
 海を眺められるとっておきの空間だったのかもしれない。

 夕方通りかかったときに
 たくさんの人で賑わっていたカフェも
 早朝訪れたときに人影はなく
 忙しくなる一日の始まりの前に
 寝ぼけまなこで浅い呼吸をしているように見えた。

なぜかオパティアにある「フランツ・ヨーゼフの小径」

2010-06-13 18:09:52 | オパティア
  
 オパティアの海沿いのプロムナードのひとつに
「フランツ・ヨーゼフの小径」がある。
 オパティアにしばしば静養にきたという
 オーストリア皇帝の名前をとった遊歩道だ。

 海沿いに瀟洒なヴィラが建ち並び、小さな入り江にそって
 石畳の散策道が続く。
 街はもちろん、イストラ半島や沖に浮かぶ島まで見渡せ
 ところどころに海を眺められるベンチが置かれている。
 なかなかロマンチックな雰囲気のプロムナードだから
 オパティアに来たらぜひ歩いてみてね。

 早朝や夕暮れ時ももちろんいいけど
 もし訪問日が満月の夜にあたったら、
 海面を照らす月明かりの下、
 潮騒の音を聞きながらの夜の散歩なんかどう?
 オパティアの夜景も楽しめるし、神秘的な海のオーラを肌で感じられるかも。

 先日茶猫が訪れたときには
 この遊歩道のすぐ脇のビーチに
 ロウソクがテーブルにてんてんと置かれたカフェバーがオープンしていた。
 「Oh、ロマンチック♡」
 せっかくなんで
 月に照らされた夜のビーチバーでしばしカクテルを楽しんじゃいました。
 連れもいないのに堂々と。(笑)

 ホテルに帰る時間や道の暗さを気にしなくていいのも
 治安のいいクロアチアの海岸だからできることかも。
 
 ところでフランツ・ヨーゼフといえば、オーストリア・ハンガリー二重帝国を成し遂げ
 絶世の美女エリザベートのご主人でもあったおかた。
 生真面目で実直な統治者であり、名の知れた皇帝であるにもかかわらず
 いまひとつ人気がなく、
 「フランツ・ヨーゼフ通り」とか「フランツ・ヨーゼフ広場」とかは
 ハンガリーでもオーストリアでも、
 あまり耳にしないように思うけどどうなんだろう?
 
 その皇帝の名前がばっちりついた小径が
 このクロアチアになぜか残されているってのも意外や意外。
 

オパティアのヴィラの公園

2010-06-13 15:14:23 | オパティア
 
 プッチーニ、マスカーニ、マーラー、
  イサドラ・ダンカン、ジェームス・ジョイス‥‥
 さまざまな著名人が滞在したオパティアには
 かつてオーストリア貴族が建てた別荘や邸宅が今も残る。

 貴族の庭園の跡地なのだろうか
 ところどころにこんな綺麗な公園もあって、
 散策の足を休めることができるのも嬉しい。


 

古くからのリゾートタウン、オパティア

2010-06-13 15:10:45 | オパティア
 クロアチアの北部海岸にあたるクヴァルネール地方に
 オーストリア・ハンガリー時代からのリゾート地オパティアがある。

 140年ほど前、ウィーンとトリエステを結ぶ鉄道が開通し
 オーストリアから貴族や文化人たちがアドリア海にやってくるようになった。
 ここオパティアには、
 19世紀から20世紀初頭にかけてたてられたオーストリア貴族のヴィラがたくさん点在し、
 今は改装されホテルとして使われている。

 これは海沿いの遊歩道からみたオパティアの朝景です。

 建物の雰囲気はオーストリア風。
 同じ海岸部なのに、
 イタリアっぽい南部のダルマチア海岸とは
 ずいぶん雰囲気が違うのも面白い。