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新しい年金給付 3

2004年11月13日 00時49分04秒 | 社会保障問題
暫く間があいてしまいましたが、年金のシステムに話を戻します。ここから読み始めた方は、何の話?ってなってしまうので、申し訳ございませんが前の方の記事に戻って頂き、カテゴリー:社会保障問題を始めの方から読んで頂けませんか?お願いしますね!

新しい年金制度は現在の基礎年金とほぼ同等の給付金しか確保されませんから、それ以外は「自己責任」(陳腐な言葉でごめんなさい、使われ過ぎましたね別な所で)で年金を用意しなくてはなりません。原型となるのは所謂401kです。



基本的には民間企業による年金とします。行政から「適格年金」のような認可を受ける必要があります。運用方法は自己責任による選択ができるものとします。投資信託の組み合わせのようなものですね。
株式、債券、商品先物、等々です。通貨も円、ドル、ユーロ、その他もあって良いでしょう。今ある金融商品はほぼ網羅されている形でいいと思います。個人の判断で選択制とします。年金受給者の利益をある程度確保しなければならないので、大きな損失が出にくい構造にするか、一定以上の下落となった商品は廃止として他に手数料なしにスイッチングできるようにする方がいいでしょう。年金運用を認可された運用会社は必ず下落とスイッチングの備えに保険のようなシステムを作っておくとか、備えとして拠出金を積み立てるようにしたらよいのでは。運用等管理手数料は各年金商品ごとに違ってもよいと思います。手数料を上回る好成績なら人気で資金が集まるでしょうし、運用成績が振るわず手数料ばっかり取られて資産減少となる商品は不人気で資金が逃げていくからです。運用競争ですね。


各個人ごとに社会保障番号によって、この個人年金が管理されることにします。転職しようが、パートになろうが、退職しようが、個人が掛金を入れたらその拠出金に応じた受給額となる確定拠出年金とします。運用成績も大きく影響しますね。

運用益には税金を掛けないこと(受け取り時に一定額以上となる人には所得税を課税します)とし、各年金商品間のスイッチングは全て無料とします。年間掛金の一定額までは所得控除の対象とします。現在と同じようなものです。大金持ちが節税のため大量の資金を持ち込むことを防ぐのに限度額は必要ですね。


導入時には各社からいろいろな商品が投入されて、多少混乱するかもしれませんが、運用競争によってある程度淘汰されるでしょう。

各個人は公的年金(基礎年金相当部分)と自己責任による確定拠出個人年金の2本立てとなり、前者は税で賄う均一な年金、後者は自分の拠出額に応じた年金となり、アリさんに有利なシステムとなります。キリギリスさんは年取ってからガッカリするのですね。

これなら、払いたくない人は払わなくても済みますし、失業して収入がないとか家計が苦しい時期に掛金払えないとしても、年金が無くなることはありません。後に増額することもできます。

公的扶助はどうしても生活水準が維持できない人には行う必要があるでしょう。個人年金がない人は、公的住宅に優先的に入居させるとか、水道代金免除などの行政サービスをできるだけ給付する方が良いでしょう。行政から給付金のような現金を支出するより、こうしたサービスで相殺するように考えるべきですね。
徴収コストがかからないし、取りっぱぐれが減らせます(貧乏なので払えない、とか主張する人もいるかもしれないからです)。家賃滞納とかになるより、最初から家賃分を引いて扶助分を給付するという考え方ですね。厳しすぎでしょうか。でも、年金掛けてこなかったのは自己責任ですし、そういう人は主に金銭管理が出来ない結果そのような事態になることが多いかもしれないので、公的扶助をしても自己管理できるようにはなれないでしょう。それなら、初めから現金を給付しない方が良いのです。



地道な人が報われるような制度が望ましいですね。


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