いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

「日本の、これから」の増税論議

2006年01月22日 03時32分16秒 | 社会全般
率直な印象―大企業と金持ちへの怨嗟が渦巻いていた。
非常に悲しい現状が改めて明らかになったような気がした。


最もまずかったのは、萩原博子氏を呼んだことだろう(笑)。経済ジャーナリストという肩書きだったが、「経済」は外すべきだろう。全くの無知といい加減な言説とアジテーションしかなかった。谷垣くんに噛み付くばかりで、ウソを並べ立てていた。これは前にも書いたのだが。彼女の主張の多くは、主に勘違いというか、無知によるものだったと思う。

室井さんも大変まずかった。彼女はひたすら感情的な意見しか言わないので、「税金で給料を貰っている人達が、まず泣いてみろ。そうじゃないと増税(消費税)は受け入れられない」ということを述べていた。ひたすら「板垣さん」を責めていた(笑、彼女は隣に座っている谷垣大臣を「板垣さん」と思ってそう呼んだのだった)。


萩原氏はひたすら「情報公開」と述べていたが、実際には財務省が公開している情報ばかりで、谷垣くんも「それは出ていますよ」と苦言を呈していた。本当に「経済ジャーナリスト」という肩書きであるならば、もう少し調べておくべきだろう。彼女は、自分が知らないことは「政府は情報を出してない」と決め付けていたが、本当は公開されている内容ばかりだった。それは私にさえ判るものであった。まあ、人選ミスであったとしか言いようがない。

谷垣くんは「山口先生の仰ったことが大事で・・・」と山口二郎北大教授しか相手にしてなかった(笑)。元大蔵官僚の村尾教授(だったっけ?)は、殆ど大蔵側(今は財務省ですけど)の弁護に回っていた(笑)。


私もそうだが、外からしか行政を見ていないので、不満の方が多く出てくるのだが、本当は個人でもある程度知ることは可能だ(ちょっと時間とか労力とかは必要なのだが)。国民の多くは情報を持っていないので、正しい道筋に沿って考えることが難しくなっているのだと思う。メディアの論調にしても、肝心なことや正確な情報提供ということに問題があるだろうと思った。知らないということが、多くの誤解を生んでいるのだな、と。実際に、あれこれ調べていくと、行政って非常に複雑だもんね。


普段の生活の中で、地方とか自治体とかの身近な行政に、各個人がそれぞれどんな形でもいいから関わっていかないと、理解を深めるのは難しいかもしれないと思った。一般参加者の中でも「ガラス張りの行政」という意見があったが、隠されている情報もあるが、本当は調べると多少は判ることもあるのに、単にそれを知らないだけということもあるだろうと思った。私もそうなのだけれど。それでも、ブログを書くようになってからは、公開されている情報を見つけて、オカシイと思う部分を少しは探せることもある、と思うようになった。何度か書いてきたが、行政の情報開示は随分と良くなったと思うよ。


多くの参加者達の意見としては、特に消費税に関しては「これ以上の負担増には耐えられない」というものであり、その一方では「安心できる社会」を求めているのだが、現実問題としてその「安心」をどうやって確保するか、ということへの理解は少ないと思った。そりゃそうだよね。私もそういう傾向はあると思う。けれども、誰かが財源を負担しない限り、そういった保障は受けられないのだけれど。大昔にあった「資本家」と搾取される「労働者」という対立を見た思いがした。多くの低所得者達は自分が払っている負担額よりも受益の方が多いのだが、そういう実感は少ないのだと思う。出てくる意見は「苦しい」「生活出来ない」「死ねといっているのと一緒」という厳しいものが相次いだ。あと、多かったのが「誰が借金を作ったのか」「責任者を出せ、責任者を」というものだった。これも心情的には理解できるものだったが、反面、誰かを吊るし上げて溜飲を下げたところで借金が減ることはないのだ。悲しいかな、問題が解決する訳でもなく、楽になれる訳でもないのだ。勿論責任所在を明らかにして、その追及をすることも必要なことかもしれないが、私達国民にもその責任の一部はあると考えざるを得ないのだ。身近な部分から、国民がいつも行政に関心を持ち、うるさく口出し(笑)をしていかないとダメだ、ということなのだと思う。


国民の願いとしては、やはり「医療」「福祉」「介護」「教育」等には、「きちんと配分して欲しい」ということだろうと思う。それはきっとそうだろうな、と。だが、そういうものをタダで受けられる訳ではないので、冷静に考えることも必要だろう。多くの否定的意見の方々には、「大企業」や「大金持ち」といったところが一般庶民からゴッソリと搾取している、という潜在的な批判が存在しているのだと思う。きっとそういう面はあるだろうね。メディアで報道されるように、公務員の天下りでいくつも渡り歩いて金を引っこ抜いていくという実態を聞けば、「公務員がそんなことをやっているのに、何で国民が金を払わねばならんのだ」と怒る気持ちは理解出来る。私もそう思っているしね。でも、そういうのを全部なくしたとしても、国民が負担せねばならないものは残るのだから。「困っている人を助けましょう」という気持ちは同じだが、自分がその出資者となるかということになった時には、実際には多くの人が反対しがちだ。


今後行政の最も重点的に行うべきは、「正しい情報」を判りやすく国民に伝えることだと思った。多くは誤解から生じているような気がした。メディアに対しても、正しい情報提供を頻繁に行う努力をしていく必要があり、国民との情報格差を埋められるような努力が必要だろうと思った。萩原氏は典型的な例だろう。彼女に理解出来る程度には情報を提供する必要がある、ということだ(笑)。そういう面では、メディアももうちょっと頑張ってもらった方がいいね。議論を深めていくことは大切だが、その前提というか準備段階での問題がまだ多いのかもしれない。

大体こんな感想でした。


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12 コメント

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とはいいながら (hironagano)
2006-01-22 09:58:29
官庁や派生している様々な官庁もどきのお金の使い方に問題があるのは事実だし、警察から始まってお役所における不正なお金つくりもあれだけではないはず。昔々NTT民営化の直前に関西で裏金の問題が表面化して民営化の流れが一気に出たとき、うちもやってるところがたくさんあっても、誰一人やめていなかったということのようですね。

あの手のお金は民営化すればきちんと接待費としてお使いになれる(敬語)ものですから、警察も民営化されたらと思うくらいです(笑)

そこを糺すことだけは大前提ですね。まだまだあることだろうと思いますよ。知らんふりしてる所が。

今回のホリエモン事件も同様ですね。

私も行政の情報は探すと案外あるものだという認識には賛成です。特にODAの話をしたときに調べてゆくと当時は隠してあったような、中国向けODAの話も最近はきちんと出ていますね。

妙な非難コメントは気にしないで消してしまわれるのがよさそうです。ここのブログでは持ち主には消す権利があります。
無駄は徹底して (まさくに)
2006-01-22 17:45:28
なくす努力が必要ですね。ご指摘の通りと思います。

hironaganoさんの記事は読ませて頂いております。面倒かもしれませんが、結構情報を探せば見つかることもありますよね。多少慣れが必要なのかもしれませんが。
どいつもこいつも (Unknown)
2006-01-23 23:40:21
 どーも、社会派ぶっている奴らって、実態を知らん奴ばっかりやの~。

 インテリぶったって、所詮戯言だろ!

消したければ消せば!
実態を知る (まさくに)
2006-01-24 11:35:24
勿論全ての人々の生活実態について把握しきれるものではありません。では、厳しい状況を少しでも緩和する、或いは多少なりとも解決する方法を考えるしかないと思います。



個別の実態を知ったとしても、全ての人を大金持ちにしたりは出来ません。また、仮に大金持ち全員の所得税率を2倍にしても、財源は全然足りませんよ。
近年、マスコミが (airyu)
2006-01-25 19:20:37
視聴者受けのいい内容(だれが悪いとかズルいとか)ばかりを

クローズアップしすぎるために、世の中感情論が先行しているのでは?と思いました。

なので、参加した一般の人たちが感情的なのは仕方がないにしても、その道のプロとして呼ばれていた方のなかに、いっしょになって感情に走る人がいたのは少々見苦しかったですね。

できれば「じゃあこうようよ」的なことを提示して欲しかったと思いました。



行政の情報公開については公開する側が「読んでもらう(知ってもらう)努力」をする必要があると思います。私は業務上、地方自治体の報告書等を目にする機会がありますが、正直読む気がしない物が多いです。多くの公務員の方の日々の努力の結果が公開されるのですから「読む気の起こる」ものを作ってもらいたい物です。
行政側の努力 (まさくに)
2006-01-25 22:26:20
これは確かに必要で、読んでくれるのを待っていてもあまり効果は出てこないかも、思います。メディアに情報を出していく時に、出来るだけ簡潔なものとか、わかりやすいものが必要なんだろうと思います。それと、メディア側にも、もうちょっと頑張って欲しい面もありますね。国民向けに噛み砕いて書いてくれるとか・・・



でも、影響力の大きな、テレビ出演してる言論人とかがかなり間違った発言をすると、多くの人達に誤解を植えつけてしまうのでは、と思ったりします。
枝葉末節が多すぎて (tran)
2006-01-26 22:17:21
私は消費税上がっても良いと思うよ。

どうみてもこのままじゃ財政破綻する。

役人の無駄遣いは止めさせるべきだし、数も減らすのがいいとは思う。しかしそれだけで立ち直るのかは怪しい。

議院内閣制の見直しや官僚制度のあり方など抜本的に見直したほうが良い。



戦時体制のように少数のものによる強権体制を

しばらく引いた方がいいんじゃない。国民に危機感無さ過ぎ。大統領作ろう。国会議員2/3はいらないよ。
大統領 (まさくに)
2006-01-28 00:04:34
これも一つの選択肢であるかもしれませんが、歴史的には馴染みがないかもしれませんね。

ご指摘のように、国民にも行政にも危機感はある程度必要だと思います。
Unknown (消費税)
2006-02-19 15:16:41
消費税増税にみんな反対するけど消費税は1番公平かつごまかしにくい(正直者が馬鹿を見る可能性が少ない)税金ですよ

累進性がないから低所得者が苦しくなるというのなら

生活必需品に対しては控除すればいい事ですし

所得税なんていくらでもごまかしがきくし、抜け道もけっこうある



そもそも民主主義の国なんだから、不満なら選挙で政治家を変えりゃいいのに
民主主義 (まさくに)
2006-02-21 10:34:00
>不満なら選挙で政治家を変えりゃいいのに



まさにその通りでございますね。

消費税は国民の賛成が必要ですので、工夫も必要かと思います。
苦言 (きたさん)
2007-02-21 07:48:23
荻原さんの情報は暗いことばかり、世の中先が見えないばかりで国民の不安をあおるばかりで中身がない、
これからは政府に直接苦言を提案してください
直接は・・・ (まさくに)
2007-02-22 21:21:55
難しいように思えます(笑)。
私はただの一般人に過ぎませんので、果たしてどの程度届くのやら…

ただ、パブリックコメントなどでご意見を出せると思いますので、誰でも苦言を呈するのは可能かもしれません。分野・範囲が限られているかもしれませんが。

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情報公開とかガラス張りだとかのこと (とっくりばー)
いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」:「日本の、これから」の増税論議より。彼女は、自分が知らないことは「政府は情報を出してない」と決め付けていたが、本当は公開されている内容ばかりだった。 これが、なんだか世の中って難しいよなーと思うことのひとつ。前にも書いたこ