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Fredrik kronkvist 『 Maintain 』

2006年02月27日 22時14分47秒 | JAZZ
今日は,スウェーデンの先鋭アルティスト,フレドリク・クロンクヴィスト(Fredrik kronkvist)の『 Maintain 』を取り上げたいと思います。これは新譜ではなく昨年秋頃に店頭に並んでいた作品ですが,紹介しようと思いつつ今日までほったらかしになっていました。昨日,ブログ「Jazz&Drummer」のnaryさんと,フランチェスコ・カフィーゾの新譜の話になった際,ふとフレドリク・クロンクヴィストの事を思い出したので,今日は久しぶりに本作を聴きながら彼について書いています。

昨年のユーロ・ジャズ界ではアルトといえばカフィーゾばかりが注目され,すっかりクロンクヴィストなど忘れ去られていましたが,この人,かなり巧いアルティストです。スウェーデンという極寒の地にこんなに熱いアルティストがいたんですね。正直驚きました。まったく北欧らしさを感じない演奏なんですね。バックのリズムが現代的4ビートであるため,アルバム全体としては新しく感じるけど,彼のフレーズは意外に定石を守ったオーソドックスな手法を用いた演奏です。ただ凄く熱い。感情表現がストレートで昂揚してくると手がつけられないくらい激しく吹きまくる。北欧のケニー・ギャレットといった感じかな。あるいは昔のロザリオ・ジュリアーニを凶暴にした感じとも言える。

10曲中8曲が彼のオリジナルで,他の2曲はアレックス・ノースの<Lovetheme from Spartacus>とコルトレーンの<26-2>といった内容。<Lovetheme from Spartacus>はユーゼフ・ラティーフが演奏してクラブ・ジャズではネタらしいです。で,コルトレーンの<26-2>って,聴いたことがない。それにしても激しくコード・チェンジのある難解な楽曲です。そこでジャズ批評「コルトレーン全セッション」を引っ張り出してきて調べてみますと,1960年10月のセッションで演奏された曲だと分かりました。このセッションでの演奏はAtlanticの『 My Favorite Things 』と『 Coltrane’s Sound 』に収められていますが,この<26-2>だけはコルトレーンさえもその超難解なコード・チェンジ故にアドリブがぎこちなく,当時は発表されず,死後に『 The Coltrane Legacy 』の中に収められたようです。どおりで知らない訳だ。それにしてもそんな難解な没ネタを探してきて録音するなんて,相当のコルトレーン狂と推測します。確かにアルトを持ったコルトレーンといった趣も無きにしも非ず。

彼はA BOSSA ELTRICA(知らん)というバンドのメンバーのようですし,また,ヤン・ラングレンのプロデュースによるミリアム・エイダ(vo)のアルバムに参加していたり(共同名義),本作でもベースを弾いているMARTIN SJOSTEDT(読めない)のリーダー・アルバムにも参加しています。多少荒削りな暴れん坊4人組バンドではありますが,なかなか軽快でノリのよいアルバムです。これからの活躍にも大いに期待したい新人ですね。
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4 コメント

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フレドリク・クロンクヴィスト (VENTO AZUL)
2006-02-28 02:56:47
フレドリク・クロンクヴィストの演奏をはじめて聴いたのはSITTELからリリースされたマーティン・シェーステッドの作品でした。

北欧の一般的なイメージと違い、クロンクヴィストのような熱血ハリキリ系アルトもいるし、ノルウェーJAZZAWAYレーベルのサックス奏者なんて轟音系が多いですね。

この作品昨年秋に買ったままでまだ聴いてません。

明日聴こうかな。
興味がありますね (ナカーラ)
2006-02-28 21:35:31
 クリスさん、vento azulさん、今晩は。



 このアルト奏者、コルトレーンの知られざる名曲「26-2」を選曲し、プレイしているんですね。



 パーカーの「コンファメーション」を基にしたこの曲、これまで、はっきりとは記憶していませんが、何人かのミュージシャンのものを聴き、とても気に入っていた曲なのです。 



 この曲を選曲しているとは、クリスさんご指摘のように相当なコルトレーン・フリークらしいですね、このアルト奏者。



さっそく、チェックしたいと思います。



 お礼が遅れましたが、お薦めのクレメンス・マークトルのCD、元気なクリス・チークが聴け、とても得した気分です。

 今後もいい作品をどんどん紹介してください。 楽しみにしています。



 それでは。
VENTO AZULさん,こんばんわ。 (クリス)
2006-02-28 22:56:25
今日,2月28日のマイ・ブログでマーティン・シェーステッドのアルバムを紹介してみました。



クロンクヴィストはあんまり吹いてませんよね。ちょっとがっかり。
ナカーラさん,こんばんわ。 (クリス)
2006-02-28 23:02:22
このクロンクヴィストの「maintain」は買って損はないですよ。



でも,2月28日に僕のブログで取り上げたベーシストのマーティン・シェーステッドのアルバムはお勧めできないかも。



このクロンクヴィストという人,器用な人のようで,クラブ系ジャズにも手を出しているようですので,注意して買わないと変なCD掴まされますよ。

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