昨日につづき,英国の優雅で気品にあふれる驚異のギタリスト,マーティン・テイラー(Martin Taylor)のコンサート観演のお話です。
僕の席は12列目の中央付近だったのですが,そのあたりからだと右手の弦を弾いている動きがほとんど分からないほど,ストロークが小さいのです。無駄な動きがないわけです。
ギターソロというのは,ピアノソロに比べて非常に難しいと思うんですね。ピアノと違いギターは,左手で指板を押さえ,右手でその弦を弾くことで,ベース音とメロディーを同時に奏でていかなければならないのですから。おそらく,この世界でギター・ソロが許されるのはジョー・パスとマーティン・テイラーだけではないでしょうか。彼の凄さはボイシィング,ベース,リズム,音色など,すべてにおいて非の打ち所がない高水準にあることなのですが,今回,実際に観て感じたことは,ベース音の凄さです。まず速い。よく観ると右手親指はアップ&ダウン奏法です。ラリー・グラハムをはじめ,最近では多くのスラップ・ベーシストがやっている奏法を,ギター・ソロで使用しているんですね。そのため,1回のストロークで2音出せるので,恐ろしく速いベース・ランニングが可能なんです。しかも,アドリブ・ラインとベース音との間に関連がないというか,(上手く表現できませんが)ピアノの右手と左手のように,彼の親指と他の指(示指,中指,薬指)が独立して動けるということです。これには参りました。音色はあくまでナチュラスで,エフェクターは通してないと思います。あっても卓に任せてある程度でしょう。
その他にも,色々驚く事がありましたが,長くなりそうなのでこの辺でおしまいにして,お薦めのアルバムを1枚紹介します。とはいっても僕が所有している7枚のアルバムの中からですから,軽く参考にしてください。今月ベスト・アルバムが出てはいますが,彼のライフ・ワークでもあるソロを聴くことが,彼の魅力を知る一番の近道と思い,2002年の『 SOLO 』を挙げときます。<My Romance>,<Someday My Prince Will Come>,<Darn That Dream>,<I Thought About You>などのスタンダードを中心に,<Tennessee Waltz>,<Girl Talk>などのキャッチーな曲を織り交ぜ,難解なところは全くなく,誰でも楽しめる作風です。僕は2曲目のテイラーのオリジナル曲<True>が好きだったのですが,コンサートでも弾いてくれて,目頭が熱くなりました。
コンサート終了後のサイン会では,「とても素晴らしかったです。来年も必ず来てくださいね。待ってますよ。」の僕の言葉に,「ありがとう。必ず来るから,君も必ず観にきてね。」と言って,優しい笑顔で握手をしてくれました。 コンサートの入りは悲しいものでした。1階席の後ろ1/3ぐらいは空席。僕の周囲ですら,所々空席が目立ちました。日本ではジョンスコやパット・メセニーなどが大人気のなか,彼はどんな気持ちで日本を発つのでしょうか。やりきれない気持ちを胸にホールを後にしました。
P.S. 僕の中での香津美は,いつまでも<ロンサム・キャット>の香津美であって,ソロなど聴きたくないんだけどな~。
なのでソロギターになればどうしてもクラシック的な奏法が主体になっちゃいます。
スパニッシュギターとかもちょっとは研究したようですが、なんせ日本にはいい先生がおりません。
それ以上のことを吸収したくとも日本にいる限りは無理だったでしょうし、まあしょうがないですね。
ただ彼のどんな音楽にも乱入してしまうというチャレンジ精神は素晴らしいと思います。
私はギタールネッサンスは1、2とも買っていないんですが、2は素晴らしいという人もいました。
でもマーティン・テイラーのような本当に凄い人を聴いていればそうも思わないでしょうね。
でも,ギター・ルネッサンス1にしても,1曲目からガットギター持って<バッハの無伴奏チェロ>ですよ。そんなことクラシックの人が腐るほど演奏してるじゃないですか。わざわざ香津美が演ることないと思いますけどねぇ~。
スパニッシュ・ギターもどきの演奏もしてますが,アルディメオラやパコデルシアを聴いてきた耳には,ちょっとつまらないというか笑ってしまう下手な物まねのようで。
やっぱり昔の香津美の方が好きですね。
そのとおりで~す。
香津美、私はやっぱ、かっこいいとおもいますよ。
でも、上には上がいるって、事も事実、ってだけです。
こうやって、その場でくらべちゃったら、テクニックとかの差は歴然だろおもってしまう。。
それで、香津美頑張れ、って台詞になったのでした。
でも、だから、香津美が嫌いになるか?っていうと、別にそんな事ないっす。
それはそれ、あれはあれ。みたいな。。
ソロに関しては、良く聴いてると音が濁ったりして、うむ~、っておもったりするのですが、
ソロに挑戦するってのも、やっぱり、ギターリストとして、サムライ、だぁ、、
って、おもうので~す。
しかし、、あまりにうらやましくて、、
コメントできません。
でで、、私と一緒で、ジャンゴスタイルのアルバム苦手??ですか??
持ってはいるのですが、すごいのでうすが、、
ジプシースィングって、あまり好きになれないんですよぉぉ(小さな声で)
「Spirit of Django」シリーズ持ってないからかな~。正解ですよ。
どうしても駄目です。
ジャンゴという字を見ただけで,近寄りませんから。
香津美は嫌いじゃないんですけど,昔のが良かったな~,と,ついつい回顧的になっちゃうんですよね。
私は、ジャズギター好きって、断言してるのですが、
小さな声で、、その人、、駄目なんですよぉぉ。
でも、彼のギターで育った、ヨーロッパのギターリスト(2代目、3代目?)
好きですよ♪
でも、もろに、それやられちゃうと、、駄目なんです。
もう、趣味の問題で、演奏どうのこうのでないので、
ジャンゴ好きな方、、ご勘弁を。。。m(__)m
でも,今度はちゃんと彼の教則本,買おうと思ってます。
こちらからもトラバさせていただきます。
でも,さっきtryしたけど,うまく飛んでいかない。
再度挑戦します。
おかしいな~。
教本とか、その手のdvdとか、、でてますよねぇ。。。
dvdは、一枚だけもってます。
こちらは、爽やかな、、秋の空です。
どうして?
>弾けるようになったの? すご~~い!
このtrueって曲,マーチン・テイラーの曲の中じゃ,すごく易しい部類の曲だと思いますよ。それにタブ譜を真似るだけなら,それほど難しいことではないし...。
僕,昔,さだまさし,,,ファンでした。