
昨日もお話したように,最近凄くイイ作品に立て続けに出会えて,気を良くしている私ですが,今日取り上げるイタリアの女性ピアニスト,Simona Premazzi (シモーナ・プレマッツィ)もなかなかの新規優秀盤です。全くの無名でしかもこんな怖いジャケですから,最初,新宿Disk Unionで面置きされていた時はスルーしてしまったのですが,後日,店内で流れていてたのを聴いて一目惚れして購入したアルバムです。
シモーナ・プレマッツィの奏でるジャズは非常にオリジナリティーがあり,誰々的とか,何々派とか,そういうカテゴライズを拒絶するかのような強烈な個性を持っています。表現が難しいのですが(もともと音を文字に置き換えること自体無理があるのですが),強いて言えば,イタリア独特の叙情的ジャズ手法とアメリカのアンダーグラウンド的先進性が融合した不思議な世界,でしょうか。低音を強調した強力な左手の重厚なコード感。音間の跳躍の激しい奇抜な右手のライン。微妙に揺らぐ独特のタイム感。ディテイルを凝視するとやや荒ば見えなくも無いのですが,そんなことも忘れさせるほど豪快にグルーブしていきます。
そして瞠目すべきはコンポーザー&アレンジャーとしての才能の豊かさです。テンポの異なる三拍子パートと四拍子パートからなる斬新なオリジナル曲M-5 《 Ales Dog 》。 《 Autumn Leaves 》《 Just One Those Things 》などの目から鱗のスタンダードの新解釈。数ある《 Autumn Leaves 》のカヴァーの中でもこんなにかっこいいカヴァーは聴いたことありません。
こんな独特のスタイルを若くして築き上げた彼女は,はたしてどんなバックグラウンドをもっているのでしょうか。ちょっとバイオグラフィーを覗いてみると,ミラノに生まれた彼女は1996年まではクラシックの勉強をしていたようで,その後ジャズに目覚め,ミラノの“ Jazz School Academy ”に進学。そこでフランコ・ダントレア,パオロ・ビッロ,アントニオ・ファラオなど錚々たる教師に恵まれ,一方で,数々のサマー・ワークショップに参加し,ケニー・バロン,ステファノ・バターグリア,ステファノ・ボラーニらに学びました。ここまではよくある普通の経歴ですが,彼女はこのあとの2003年11月にニューヨークに渡り,フレッド・ハーシュ,ジェイソン・モラン,そしてジャン・ミッシェル・ピルクらに師事しているんですね。やっぱり!ってな感じです。彼女の一筋縄ではいかない毒舌な個性は,モランやピルクからの影響が大きそうです。2004年9月からは完全にニューヨークに活動の拠点を移し,数々のクラブで精力的に活動しているようです。
最後になりましたが,アリ・ホーニグの変幻自在のドラミングも健在で,彼を聴いているだけでも楽しいです。1曲の中で次々とリズムを微妙に変化させていく彼の引き出しの多さには脱帽です。ホーニグはヴィジュアル的には体の硬そうなギクシャクした動きなのに,出てくる音はどうしてあんなにしなやかなのでしょうかね。全くもって不思議です。
Simona Premazzi 『 Looking For An Exit 』2005録音 2006年発売 PRE001
Simona Premazzi (p)
Joe Sanders (b)
Ari Hoenig (ds)
下記のwebsiteで試聴できます。
CD Baby
jazzitalia
シモーナ・プレマッツィの奏でるジャズは非常にオリジナリティーがあり,誰々的とか,何々派とか,そういうカテゴライズを拒絶するかのような強烈な個性を持っています。表現が難しいのですが(もともと音を文字に置き換えること自体無理があるのですが),強いて言えば,イタリア独特の叙情的ジャズ手法とアメリカのアンダーグラウンド的先進性が融合した不思議な世界,でしょうか。低音を強調した強力な左手の重厚なコード感。音間の跳躍の激しい奇抜な右手のライン。微妙に揺らぐ独特のタイム感。ディテイルを凝視するとやや荒ば見えなくも無いのですが,そんなことも忘れさせるほど豪快にグルーブしていきます。
そして瞠目すべきはコンポーザー&アレンジャーとしての才能の豊かさです。テンポの異なる三拍子パートと四拍子パートからなる斬新なオリジナル曲M-5 《 Ales Dog 》。 《 Autumn Leaves 》《 Just One Those Things 》などの目から鱗のスタンダードの新解釈。数ある《 Autumn Leaves 》のカヴァーの中でもこんなにかっこいいカヴァーは聴いたことありません。
こんな独特のスタイルを若くして築き上げた彼女は,はたしてどんなバックグラウンドをもっているのでしょうか。ちょっとバイオグラフィーを覗いてみると,ミラノに生まれた彼女は1996年まではクラシックの勉強をしていたようで,その後ジャズに目覚め,ミラノの“ Jazz School Academy ”に進学。そこでフランコ・ダントレア,パオロ・ビッロ,アントニオ・ファラオなど錚々たる教師に恵まれ,一方で,数々のサマー・ワークショップに参加し,ケニー・バロン,ステファノ・バターグリア,ステファノ・ボラーニらに学びました。ここまではよくある普通の経歴ですが,彼女はこのあとの2003年11月にニューヨークに渡り,フレッド・ハーシュ,ジェイソン・モラン,そしてジャン・ミッシェル・ピルクらに師事しているんですね。やっぱり!ってな感じです。彼女の一筋縄ではいかない毒舌な個性は,モランやピルクからの影響が大きそうです。2004年9月からは完全にニューヨークに活動の拠点を移し,数々のクラブで精力的に活動しているようです。
最後になりましたが,アリ・ホーニグの変幻自在のドラミングも健在で,彼を聴いているだけでも楽しいです。1曲の中で次々とリズムを微妙に変化させていく彼の引き出しの多さには脱帽です。ホーニグはヴィジュアル的には体の硬そうなギクシャクした動きなのに,出てくる音はどうしてあんなにしなやかなのでしょうかね。全くもって不思議です。
Simona Premazzi 『 Looking For An Exit 』2005録音 2006年発売 PRE001
Simona Premazzi (p)
Joe Sanders (b)
Ari Hoenig (ds)
下記のwebsiteで試聴できます。
CD Baby
jazzitalia










実は、前後してSimon Splilettをイントロデュースする「Woodville Records版」も、ニコニコして聴いており、criss様のサイトを拝見したときは驚いたのでした。
これからもよろしくお願いいたします。
kenyama
びっくりしました。
これ,試聴でもしなければ買わない盤ですよね。
ジャケの怖いし,タイトルも「出口を探して」でしょ。
なんかフリーの匂いがしますもんね。
では,また。
今日はこれから送別会で出かけてきます。
あっというまに、四月も半ばになりました。
喜怒哀楽がジェットコースターのようになっている私です。
自分でカツをいれないと、、沈みがちな私にぴったりな一枚となりました。
これ、自主制作盤ですよねぇ?
あまりに読みにくくてライナー?は放棄しちゃいました。
CDナンバーがPRE001なんですけど、Premazziかれきてるんですよねぇ。。きっと。
これをステップに頑張ってほしいですよね。。
新潟は桜が満開でしたが、週末よりお天気が。。。
新しい病院の事務長に「うちの病院は暇ですから,たっぷり家族サービスができますよ。のんびりやってくださってけっこうです。」なんて言われたのに,どんでもない!
毎日,救急車が次々やってきて,悪戦苦闘の毎日です。「先生はつきますね〜。」なんて看護婦に言われながら,これも家族のためと必死に頑張っています。
すずっくさんもいろいろお忙しそうですが,頑張って乗り切ってくださいね。
今日は東京は一日雨降りです。子供と妻は千葉にイチゴ狩に出かけて不在なので,のんびりしてます。
では,また。
本作のホーニッグには期待していたのですが、予想以上に叩いていてもう大感激です。
注文してから一年も待たされた甲斐がありました(笑)
TBさせていただきましたのでよろしくお願いします。
新宿のDUまで行ってやっと手に入れたCDだったと
記憶しています。
つい最近、茶水DUで面置きしてあるのを見かけました。やっぱり人気があり、再入荷したのでしょうね。
硬質でテンション効いてて、naryさん好きそうですよね。ピルク系ですかね。
こちらからもTBさせていただきます。