クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

便利になり過ぎ?(痒み編)

2018年01月17日 | ヘアケア
最近はヘアケア商品について色々とご質問を頂きます。

特に痒みと静電気についての質問が多いようですが、それについて簡単に説明してみます。

その前に前回に書かせて頂いたように「人間も動物だ」と言う事を忘れないで読んでくださいね。

先ずは頭皮の痒みについては薬品や環境汚染(埃や花粉)などにより末梢神経が刺激される事で痒みを感じます。

中でも埃や花粉などによる雑菌の繁殖は痒みや臭いを感じる事で「清潔にしろ」と言うサインを出す人間の生理現象の一つであり、ある意味とても重要な事なのです。

それらの雑菌が体内に侵入して抗体を作らせないように防ぐシステムは天然クリームとも呼ばれるグリセリンがあります。

グリセリンは皮脂を餌にして微生物(善玉菌)が糞を出し、それが汗と混ざる事で生成され、バリア層として皮膚を守るようになっています(等電点が弱酸性になるのはその為です)

それなのに市販されているシャンプー剤やボディーソープなどの硫酸系の界面活性剤は強い溶解性により皮脂を根こそぎ奪い取る事はバリア層が出来にくくなり皮膚の環境には良くないのです(微生物の餌が無くなり死滅する)

これが私の言う「洗え過ぎ」の事なのです(強い脱脂力や殺菌剤で必要なものまで洗いすぎる事)

先進国と後進国の子供ではアトピーの発症率が違うのも、これらの洗浄成分との関係性があると言われていて、ある意味清潔にし過ぎる事で病気が増えているとも言われています。

化学薬品大国のアメリカは日本と比べると化粧品の化学薬品の種類が約3倍以上ありますが、アレルギーの発症率も同じように約3倍ぐらいあるようですが、様々な化学薬品の開発により、現代では便利になり過ぎています。

その事で人間の生態系にも様々な変化が現れ奇病が増え続けているのです。

頭皮の痒み一つを取っても痒くなったら洗うと言う行為から、痒くならないようにする製品が増えていますが、人間だって動物だから生活していればチリや埃、あるいは花粉などにも触れるため痒くなるのは、ごく自然な現象なのです。

大切な事は痒みを感じたら、それは汚れのサインと受け止め、安全な洗浄成分で洗う事が良いのでは?と思います。

決して『フケ痒み防止シャンプー剤』やお薬で症状を抑える事はだけが得策でない事も覚えておいて下さいね。

とは言え、アトピーなどの元々バリア層の作りにくい肌の体質により異常な痒みを感じている時は激しく掻く事でアレルゲンの侵入が防げなくなります。

その為、今年は新たに痒みを抑えられるような製品を開発のテーマにチャレンジしたいとも考えています(勿論、安全な原料で)


実は善玉菌の生活環境を整備し、痒みや臭いを抑える事が重要なんです!

静電気については長くなるので要望があれば、この次にでも書いてみたいと思います。



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