クレール美容室

女性の抜け毛や薄毛は今では深刻な社会問題になっています。現役美容師だからわかる安全な美容の選び方を書き綴っていきます。

誤解が多いようなので

2016年11月19日 | ヘアケア
昨日は育毛の相談の方が数人続けてこられました

女性の脱毛の原因には様々な原因が潜んでいますが、その中でも最も多いのがヘアケア商品(特にシャンプー剤)によるものです

特に誤解されているのは「石鹸シャンプーは界面活性剤を使っていないから安全なんでしょう?」と言われる事です。

そんな誤解がたくさんあるようなので、ここで簡単に解説しますが、石鹸は動植物油脂(油脂、脂肪酸)をアルカリで反応させて作られた『界面活性剤』です。

その方法には天然の油脂に苛性ソーダを反応させて石けんとグリセリンを得る方法(けん化法)と油脂から脂肪酸をとりだし、苛性ソーダで中和する方法(中和法)がありますが、弱い酸である油脂や脂肪酸を強いアルカリである苛性ソーダで中和するため、石鹸は強いアルカリ性なのです。

弱酸性が良いと言われているCMがあるのに強アルカリの石鹸が良いと思われるのも不思議だけど、石鹸は歴史が長いせいか安全な物と今でも思われています(それは昔ながらの製法の物に限ります)

また石鹸は生分解性が良く環境に良いとされるますが、その洗浄力はかなり強く皮脂を溶解しすぎるため育毛(健康な人でも)には適していません。
(お年寄りの方々の老人性皮膚疾患で痒くなるのも強い脱脂力が関与しています)

また、パーマ剤やヘアカラー剤への反応にも大きな影響を与え、施術が困難になりオーバータイムなどの危険性が高まります

さらには残留している石鹸カスとパーマ剤の化学反応により『チオグリコール酸カルシウム』という成分に変化することで脱毛の危険性はさらに高まります(チオグリコール酸カルシウムとは毛髪を構成しているケラチンタンパク質に強力に作用して分解するという性質から脱毛クリームや除毛剤などに使われている主成分です)

つまり石鹸シャンプーは石鹸としての安全性とは裏腹にヘアケア商品としては全く適していないため、少なくともクリニック系のヘアサロンでお勧めする事は殆どないと思います。

そもそも、界面活性剤が危険?と思われているのは硫酸系(石油由来の原料)の事ですが、大手化粧品メーカーさんの多少のリスクがあっても、非常に(異常に)コストが安くできると言うメリット性を優先する荒手の商法にも問題があります。

その成り立ちはいまだに台所洗剤などと大差がありません

それでも人にはそれぞれ価値観があるために、今でも需要と供給のバランスが何とかとれてしまうものなのです

でも、もしも抜け毛が気になり始めたら、先ずは自分の使っている商品の原料や特性を良く見てください

少なくとも女性の髪のトラブルの殆どがヘアケア商品によるものなので、シャンプー剤を安全な物に替えるだけでも良くなる場合が多いのです
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