クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

夢を諦めるまえに

2018年12月14日 | 美容師の手荒れについて
先日、お客様が「姪が美容師を目指していたのですが手荒れが酷くて辞めてしまいました」とお話して下さいました。

未来ある若者なのに、とても残念な事ですね。

美容師の手荒れについては、これまでに何度も書きましたが、それは美容師だから手荒れするのでは無く、手荒れるような薬剤(ほとんどがシャンプー剤です)を使っているからなるのです。

でも、そのようなお店で使われている薬剤ではスタッフの手と同じようにお客様の髪や頭皮にもダメージを与えているのです。

それでも世の中のイメージでは美容師は手荒れをするものだと思われている事が多く「自分は肌が弱いから美容師は無理だ」と志半ばで辞めてしまう人の数も少なくありません。


当店にもこれまでに他店で働いていて、手荒れが酷くて美容師を諦めかけた人がスタッフとして長年働いてくれたことがありましたが、その人たちは一度も手荒れをした事がありませんでした。

そして、昨日は別のお客様が「いま姪っ子ちゃんが美容学校に行っているのですが、どんなお店に就職したら良いのでしょうかね?」と聞かれましたが、それについては「どんな美容師になりたいか?という事にもよるでしょうね」とお答えしました。

そんな事を話していたら、そのお客様は汗疱で悩んでおられたので、その事についても説明させて頂くと「美容師さんはそんな勉強もしているのですか?」と聞かれたので「美容師にもよりますが」とお話ししました。

聞けば皮膚科や歯科に行って色々と相談されていたそうですが、思うような結果が出ず、長い間この病で苦しんでいるそうです。

何よりも問題なのは病院でも決定的な原因が分からないと言われながらもステロイドを出される事に不信感を抱いていたそうです。

なので、治るかどうかは分かりませんが、考えらえる改善方法をお話しさせて頂くと「やってみます」と笑顔を見せて来れました。

またアロマの勉強を凄くしていたそうで精油についても色々とお話しさせて頂くと「知らない事がたくさんありました」と喜んでました。

とにかくたくさんのご質問をして下さったので何時もよりも長い時間お店に滞在されていましたが、お互いにとても勉強になりました。

最後に姪っ子ちゃんの美容室選びについては面接では見えない3つの見極め方をお話させて頂きました。
でも、それはお客様でも同じ事。

「それを見れば、その店のお客様やスタッフに対する考え方が分かるので」とお話すると「なるほど。分かりやすいですね、姪っ子ちゃんに伝えておきます」と喜んでいました。

これから美容師を目指す若い人達には一度くらいの手荒れで夢を諦めるまえに本当に良いお店(オーナー)を本気で探してみてはいかがでしょうか?

どうか本当に良い出会いがある事を心から祈ります。





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美容師さんの気になるブログ?

2012年09月12日 | 美容師の手荒れについて

このところ、このブログでアクセスが多い内容は『美容師さんの手荒れ』と『グラブリジン』についてです。

今回はその中でも特に関心の高い『美容師さんの手荒れ』について、思ったことを書いてみます。

いつもの口癖ですが「美容師だから酷い手荒れを起こしている」のではなく、手荒れを起こすような美容商材を使い続けている事に問題があるのです。

特にシャンプー剤は美容室では最もよく触れる化学薬品の一つなので、一番影響があるのです。

それには鉱物系の界面活性剤の溶解作用の強さや、コーティング剤(シリコーン以外でも)の残留性が強く、表皮を溶解し続けると言う特性に問題があるのです(生分解性の問題)

また、美容師さんの手荒れで傷の部分でジュクジュクしていると黄色ブドウ球菌が繁殖し、お客様への感染症も考えられるので、接客(接触しない)からは外れ、一日も早く病院で治療を受ける事をお勧めします。

そして最も重要なことは、自分のサロンの薬剤(特にシャンプー剤やトリートメント剤が自分に合うか?)を一つ一つをパッチテストなどで調べることです。

意外と思われるかも知れませんがリンスやトリートメント剤の原料には危険性の高いものもあるので、驚きの結果になる事がありますよ。

特に若い女性スタッフさんは手荒れが気になると思いますが、美容師の手荒れ(アレルギー)はそれだけでは終わらないので十分に気をつけてくださいね。

いずれにしても、酷い手荒れが多いスタッフさんがいるようなら一度皆さんで調べてみる事が良いでしょうね。

自分たちの健康を脅かすものを使っていては大切なお客様を守ることは出来ないと私は思うから。

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予防が大切です

2012年07月26日 | 美容師の手荒れについて

先日の「美容師の手荒れ」について、またまた随分と反響がありました。

本当に悩んでいる美容師さんがたくさんおられるようですね(お気の毒様です)

そこで最も多い質問の「良いハンドクリームはありますか?」についてお答えします。

残念ながら、手荒れの対処にはハンドクリーム(クリーム剤)はどれも良くないと思います。

その理由はクリーム基材に問題があるからです。

どんなに優れた生薬を配合してもクリーム基材は鉱物系(石油原料)のものがほとんどで、ヒトの角質細胞を破壊するのが鉱物系の油剤だからです。

その理屈は実に簡単で、油(石油原料)で脂(皮脂)を溶かして、生薬などを肌の深部(皮下組織)に乳化することで、しっとり感を与えるのがクリーム系の化粧品の特徴だからです(ナノサイズはさらに危険です)

しかし、そのために角質層は軟化し剥がれやすくなるため、使い始めは使用感に感激しながらも、使用を止めると余計に肌荒れを感じるようになります。

それはクリーム基材(石油原料)により自分自身の皮脂が溶解し、天然クリームと言われるグリセリンを作る事が出来なくなるからです(つまり自己免疫システムの破壊です)

このブログでも何度も書きましたが「予防こそ一番の治療である」と言うことですね。

手荒れをしたらハンドクリームではなくて手荒れを起しにくい商材を使う事が一番大切な事なのです。

それは自分自身を守るためでもあるのですが、一番の目的は大切なお客様の頭皮・頭髪を守ること。

そのためには「コストを惜しむことなく良い商材を選ぶ」そんな美容室で働く事が本当にやりがいある仕事になると思っています。

そんな美容室に若くて希望を持つ美容師さんが出会える事を心から祈っています。

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美容師の手荒れ(続編)

2012年07月20日 | 美容師の手荒れについて

先日、ブログにアップした「美容師の手荒れ」の記事について関心が高いのか、アクセス件数も多いようです。

それほど悩んでいる美容師さんがたくさんいるのでしょうか?

では、実際にあった事を書いてみます。

以前、クレールで働いていた女性スタッフにラテックスアレルギー(ゴム製品のアレルギー)について話をした事がありました。

美容師なら経験があると思いますが、パーマのロットを止めるときの輪ゴムが少し古くなるとボロボロになり簡単に切れるのを見た事があると思います。

これはパーマ液によりゴムの成分が溶け出した事による酸化劣化の現象です(特に粗悪なパーマ液では、その現象が早くなる)

それの何が怖いかと言うと「毎日パーマを施術する度に薬液により溶け出したゴムの成分が、体内に浸入(経皮吸収)する事でラテックスアレルギーになる事もあるよ」とスタッフに説明したのです。

でも、その時は「そんな~」とか「ホントですか~」と本気ではなく少し馬鹿にしていました・・・・

やがて、その女性スタッフは退職し、自宅の近くの美容室に勤め始めた頃、手荒れが酷くなり相談に来ました。

そこで「美容材料を良質な物に替えてもらえるように経営者に頼んだら」と言うと「それを言うと怒られました」と、しょんぼりしてました。

しばらくして、再びクレールに来た時には両手に手袋をはめて、いかにもアレルギーと言う感じでしたが、さらに驚いたのは彼女の口から発せられた一言です。

「私、ラテックスアレルギーになりました・・・・・

あまりにも手荒れが酷く、その上にヘアカラーを施術する時にゴム手袋をすると、全身に湿疹が出て体中が痒くなるので皮膚科で検査したところ「ラテックスアレルギーです」と診断されたそうです。

その後の生活にはゴム製品には一切に触れられず、美容の仕事をする時には綿の手袋の上にゴム手袋をはめて施術をしています(医者には避妊具もダメだよと言われたそうです)

しかし、問題はそれが粗悪なパーマ液によるものだと立証が難しく、その経営者も「それは家の店とは関係ない」と言って話も聞かないそうです(本当に悪質な経営者ですね)

彼女はクレールで働いた数年間、一度も手が荒れた事すら無かったので、それが普通だと思っていたようです。

美容室経営のなかで、コスト削減しやすい業務用の商材に、安全な物を選び、スタッフの健康を守る事は、お客様の頭皮・頭髪の健康を守るために繋がる一番ののサービスだと思うのですが、そんな考えを持つオーナーさんが、まだまだ少数派である事も残念でなりませんね。

このブログに興味を持ってくださる次世代を担う若い美容師さんも、これからの長~い美容師人生を考えて、職場(オーナーさんの考え方)をしっかりと選ぶことをお勧めします。

たかが「手荒れ」と思っていても、そこから侵入してくる様々な危険物質。

それを防ぐのは、あなた自身なのです。

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美容師さんの手荒れ・・・・

2012年06月27日 | 美容師の手荒れについて

私は、良くお客様に「美容師さんなのに綺麗な手をしてますね」と言われます。

美容師の悩みでもっとも多いのが『手荒れ』です。

私も若い頃は、手荒れで辛い日々を過ごしていました。

いま思うと何よりも無知だったのは美容師だから手が荒れるのは当たり前だと思っていたことです。

ところで、人の体の表皮には常に外界にさらされている手のひらや足の裏は、とても分厚く丈夫に出来ています(手足は約0,4~0,6mmで、その他は0,1mm程度)

これほどまでに分厚く丈夫な手を荒れさせるほどのシャンプー剤により、とても薄くてデリケートな頭皮を洗浄する事に危険を感じている人はどれほどいるのでしょうか?

私はシャンプーを開発するようになってから、もう何年も手荒れをしていません(アレルギー体質なのですが)

それどころか、いつもお客様に「凄く綺麗な手ですね」なんて言われます。もちろん1年中。

昔は美容師だから手荒れをすると思っていましたが、そうではなく手荒れをするようなシャンプー剤を使っているから荒れるのですよ。

最近は、お客様の髪と頭皮の健康を考え、低刺激を追求する美容師さんも増えています。

それでも、まだ手荒れが酷い美容師さんがいる事も事実です。

髪と頭皮の健康のために安全な美容室を選ぶのなら、サロンスタッフさんの手荒れのチェックを忘れずにしてくださいね。

また、美容室で働く美容師さんも、酷い手荒れを起こさない薬剤を使っているサロンさんを選ぶことが今後の美容師人生にとって重要なことを覚えておいてくださいね。

手荒れと頭皮の健康には重要な関係性があり、少なからずとも脱毛症などにも影響があることも覚えておいてくださいね。

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恥ずかしながら、毎日シャンプーしているおじさん美容師(私の)手です

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