今日は7月の初めにしては信じられないぐらい暑い日でした。
東京でも最高気温は35℃を超えました。
今日も最近日曜日恒例のテソーラスハウスのプライベートレッスンに自宅から1時間半ほどかけて行きましたが、原宿駅から500mほど歩いただけで、暑くてクラクラしてきました。いつもは若者で大混雑の原宿駅周辺も、この暑さで今日はそれほど混雑していなかったのは助かりましたが。
今日は英語の話ではなく、最近読んだ宮下奈都さんの『羊と鋼の森』についてです。
はっきり言って宮下奈都さんの書いた本は今まで読んだことはなく、たまたま本屋にいったところ、自分の買いたい本がなく、本屋のレジの近くに、本屋大賞を受賞したということで、沢山積んであったので、つい買ってしまった、というのが本当のところです。
ですが、僕としては、最近読んだ小説の中では一番良かった。繊細で透明な描写が見事です。また一人の青年が自分の進むべき道を悩みながら掴んでいく(主人公が成長していく過程を描いた小説を教養小説というそうですが)教養小説としても読めます。
アマゾンの書評の中には、絶賛する人のいる反面、『調律師を描いた小説なのに音楽に関する勉強が足りない。』とか『スケールが小さく、物語としての面白さに欠ける。』と酷評している人もいますが、まあいいではないですか。人それぞれです。僕としては珠玉の名品の一つです。
思わず宮下さんの書いた他の本も読みたくなり、『スコーレ No.4 』も買ってしまった。これから読むのが楽しみです。